ウェンブリーでマンチェスター・ユナイテッドを3-1で破り、FAカップ決勝に進出した若きチームの偉業を振り返ったランパード監督の表情は、当然のことながら喜びと誇りに満ちていた。

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試合後、ランパードは大舞台での選手たちの大活躍に満足していることを強調した。

「今日のチームを誇りに思う。今日のプレー以上のことを求めることはできない。あと2点くらい入れてくれたら良かったけどね!マンチェスター・ユナイテッドのようなチームと対戦するときにそんなことを言うのはおかしいかもしれないが、最も感銘を受けたのは選手たちの勤勉さだった。」

「3バックはだいぶ長い間やっていなかったから、チームが順応してくれて驚いている。最初からゲームを試合できて、ユナイテッドが選手交代してからさらに良くなった。選手は試合前に行ったことをちゃんとやり切ってくれた。」

「ウィングの二人が高い位置でプレーして相手を自由にさせなかったこと、中盤の3人、ジョルジーニョ、コヴァチッチ、マウントも素晴らしかった。そしてジルーが攻撃をリードしてくれた。チーム全体が最高のプレーを見せてくれたんだ。」

ランパードは最も満足したパフォーマンスについて続けて語った。

「今日はみんなが闘争心を見せ、個々の能力を発揮した。ピッチの至る所にリーダーがいた。選手たちは今日の試合から自信を得て、これからも色々な状況でリーダーであり続けなければならない。」

「シェフィールド・ユナイテッドに敗れた後、ノリッチを破って試合に臨んだ。素晴らしいパフォーマンスとは言えないまでも、少しでもリーグで優位に立つことは悪いことではない。」

「我々はシステムを変更し、色々な対策を考えたが、結局は選手たちのパフォーマンスが勝敗を分けるんだ。だから今日の彼らのパフォーマンスは大きな賞賛に値する。彼らはトップレベルのチームを相手に素晴らしいフォームで試合に臨み、最後まで良いパフォーマンスを見せてくれた。」

ランパードは、ダビデ・デ・ヘアにも落ち度があったとしても、ハーフタイムにメイソン・マウントと話したことがゴールにつながったと語る。

「誤りを犯したキーパーは常に注目を浴びてしまう。ハーフタイムにメイソンに言ったのは、彼がもっとシュートを打つところを見たいということだけだった。幸いなことに、その3分後にゴールを決めてくれた。」

「前半、彼はボールを叩いたり、曲げようとしたりしてシュートを放っていたが、トップキーパー相手にエリア外からシュートを打つ時は、振りぬかなければならない。彼のシュートはジャストミートしたわけではなかったが、ゴールには入った。」

オリヴィエ・ジルーに対する称賛も

「彼は素晴らしいお手本となっている。練習もしっかりとこなし、真摯で前向きな態度でプロフェッショナリズムとは何かを示してくれている。」

「彼に何ができるか、彼が持っている存在感と質の高さは知っている。彼は素晴らしい選手だし、若い選手たちは彼が示すプロであるために必要なすべてを見習うべきだ。」

チームが示した個性とリーダーシップに満足するランパード。

「ここ数日、ユナイテッドとの対戦について多くの対策を練ってきた。3トップはスピードを持っているし、フェルナンデスがいれば、ラインの間の本当に危険なエリアに入ってくる。」

「3バックを選んだが、5バックにはしたくなかった。リーダーシップを発揮し、選手間で話し合っていたし、相手ボールの時も素晴らしい動きを見せたし、フィジカルの強さがあって、それが試合に勝つことにつながった。」

ランパードは、チェルシーの監督としての最初のシーズンを締めくくるFAカップの決勝戦を見据えて締めくくった。

「まだシーズン終了まで何試合か残っている。もちろんアーセナルとの決勝もだ。だけど、その前に今週は大事なリーグ戦2試合がある。」

「しっかりと休んで、今はリーグ戦に集中しなきゃいけない。だが、決勝はもちろん素晴らしい機会になるだろう。良い相手とのロンドン・ダービーで、優勝してトロフィーを獲得するチャンスでもあるのだから。」