先週、チェルシーのヘッドコーチにグレアム・ポッターが就任したことを受けて、このブルーズ新監督に対する関係者のコメントと、47歳のポッターが語る自身のサッカー哲学について紹介しよう。

チェルシーFCからのお知らせ
これまでGraham Potter新監督の名前を「グラハム・ポッター」としていましたが、今後はよりイギリス英語の発音に近い「グレアム・ポッター」と表記します。

スウェーデンのエステルスンド、スウォンジー・シティ、ブライトン&ホーヴ・アルビオンでの経験を経て、スタンフォードブリッジに到着したポッター新監督。彼は数日前からコブハムで仕事を始めており、火曜日の午後に行われる最初の公式記者会見でメディアに紹介される予定だ。

その前に、このイギリス人監督がこれまで語ってきた信念や、周囲の選手や関係者からのコメントについておさらいしておこう。

自身のサッカーに対する信念

「戦術的に柔軟で、攻撃的で、ポゼッションベースのチームを作りたい。選手たちには勇気をもって、ミスを恐れないでほしい。ボールを持って、勇気を出して、自分たちのサッカーを楽しんでほしいんだ。」

「選手がサッカーを楽しんでいれば、サポーターも楽しめるだろう。そうやって、クラブは成長していくんだ。」

「プレースタイルで試合に勝てるわけではない。課題は、選手たちにチームのスタイルを信じさせること、そしてそれをうまく機能させることだ。」

「監督という職業上、時間のなさを言い訳にすることはできない。哲学やアイデンティティといった言葉を並べるのもいいけど、短期的な視点も必要だ。試合では結果を出すことが目標であり、勝つためにベストを尽くさなければならない。」

スウェーデンで始まった監督としてのキャリア

「完璧な状況というのはそう訪れない。自分の状況、そしてチャンスは、スウェーデンサッカーの4部リーグで、誰も本当に行きたがらない場所だった。」

「もちろん、自分にとってはいい結果になったよ。そうなるときもあるし、そうでないときもある。素晴らしい機会で、素晴らしい人生経験だった。」

「典型的なキャリアでは物足りない気がしたんだ。それがサッカーのいいところで、どこに行き着くかわからないんだ。」

自身の人材管理方法について

「人を大切にし、人間関係を大切にし、できる限り正直でいたい。自分の仕事は、何よりもまず相手を理解することであり、その人の成長を手助けすることだ。」

「もし、人々が純粋に、自分たちが彼らを助けようとしている、改善しようとしている、より良くしようとしていると思えるような環境を作ることができれば、おそらく彼らは奮起してチームやクラブのために献身してくれるだろう。」

「特に負けたときは、この考え方を思い出すようにしないといけない。敗戦の暗闇から抜け出すには、おそらく1、2日かかるだろう。」

ポッターのブライトンについて語るペップ・グアルディオラ

「ブライトンは見ていて楽しいし、分析するのも楽しい。グレアム・ポッターの大ファンなんだ。」

「誰もが自分のポジションでプレーし、ボールは彼らのポジションにやって来て、選手は自由に動き、誰もが自分が何をしなければならないかをわかっている。彼らはどこでもプレーできる勇気を持っている。」

ブライトン時代のアシスタント、ビリー・リードが語るエステルスンドでの異例の結束力

「最初のミーティングで、展示会をやると言われて、"ちょっと待てよ!"と思ったんだ。」

「絵描きではないし、困惑したけど、すぐに絵を描くことが目的ではないとわかったんだ。それはチームをひとつにまとめ、新しいアイデアを学ぶことだったんだ。」

ポッターのポテンシャルについて語るジョン・テリー

「グレアム・ポッターの能力?ブライトンのサッカーは大好きだし、彼は最近の若手監督の中では最高峰にいる。監督としての全ての条件を満たしている。」

ポッターの綿密な仕事ぶりについて―デール・スティーヴンス(元ブライトンMF)

「手を抜くことは一切ない。月曜日の朝から、自分の仕事を明確に理解していた。彼は毎週チャレンジしてきた。ある週はあるシステムで、次の週は違うシステムでプレーすることもあった。」

「裏方のスタッフと一緒にチームを研究して、明確なプランを持っていた。彼はチャンスを逃さない。それでも負けることはあるけど、論理的な考えを持っていて、定期的にビデオミーティングを行い、彼が望むものの映像を見せるなどしていた。」

ポッターの面倒見の良さについて―オリヴァー・マクバーニー(元スウォンジー・シティーFW)

「彼は、個人的なレベルではこれまでで最高のマネージャーだ。健康状態をとてもよく気にかけてくれた。サッカーは結果重視のビジネスだから、時には選手はただの駒と同じように見られることもある。彼は、自分がやらなくてもいいことまで世話をしてくれた。」

「彼は正しい方法でサッカーをする。サッカーと人生に対して正しい考えを持っている。とても良い人だから、選手たちはいつも彼のためにプレーする。監督として素晴らしい資質を持っているんだ。」

ポッターとの対戦について―ヘンリク・ラーション(スウェーデンのレジェンド、元ヘルシンボリ監督)

「試合中にプレーパターンを変えることができるのは、本当に驚異的だ。ヘルシンボリにいた頃、彼らを視察したのを覚えている。」

「エステルスンドはあらゆる種類のシステムをプレーし、試合の始めはある方法で、途中から別のシステムをプレーし始め、最後には3つ目のシステムをプレーしていた。そして、選手たちは皆、自分たちが何をすべきかをよくわかっていた。」

ポッターのもとでキャリアを好転させたことについて―ダグ・ベリークヴィスト(元エステルスンドDF)

「自分たち選手の多くは、迷い、疑われ、拒絶された存在だった。ポッターは、人々がその人生を良い方向に変えていく物語が好きだった。彼は、自分のサッカー人生だけでなく、人生そのものを変えてくれた人だ。より成熟した、より尊敬に値する人間になれた。彼は、サッカーの技術よりも、人間としての自分を大切にしてくれたんだ。」

「チームは非常にポゼッションを重視するサッカーをし、非常に理路整然としていて、先を見据えていた。ハイリスクだけどハイリターンだった。彼は、2歩、3歩、4歩と先を読んでいた。相手が何をしようとしているのか、いつもわかっていた。彼はさまざまなシステムを駆使し、メンバーを変更していたんだ。」

ポッターの人間力について―アレクシス・マック・アリスター(ブライトンMF)

「彼はいつも自分たちと心理的な部分について話そうとする。選手たちに様々な状況について考えさせるためのミーティングを行っていた。それは、どの監督もやっていないことだった。」

ポッターとのの出会い―ラッセ・リンディン(エステルスンド・クラブ秘書)

「最初の年、グレアムと座って話をしたのを覚えている。ほとんどのコーチはフォーメーションのことしか話さないけど、グレアムは学習プロセスや人間形成の方法について話していました。彼は、サッカーのコーチとして全く違う存在だった。」

「元教師である自分にとっては、驚きだった。選手もスタッフも人間であることを理解し、集団としての感覚を奪わずに、一人ひとりからできる限りのものを引き出す方法を彼は知っていたんだ。」