今シーズン活躍を続けるマテオ・コヴァチッチの特別インタビュー第1弾。好調の秘訣やジョルジーニョとの共存、初ゴールの裏側などを語った…

16歳でディナモ・ザグレブの選手としてデビューしてから9年、マテオ・コヴァチッチはチェルシー 移籍後としてだけでなく、キャリアこれまででも指折りの好調ぶりを発揮している。

ここ最近は、試合を読む動きに正確なパスやボール運びで中盤での存在感を発揮。その活躍ぶりは数字にも現れている。

インターセプトの平均数ではエンゴロ・カンテに次いで2番目、タックル数でも今シーズンはチーム上位5位に入っている。パスの面でもその成功率(73.8%)はプレミアリーグでのミッドフィルダーで最も高い。

今シーズンのプレミアリーグで30回以上のドリブルを試みたのは40名いるが、その中でも最も成功率が高いのもコヴァチッチ。10回に8回は相手をかわしている。巧みな技術と加速力で、中盤での存在感はピカイチだ。

フランク・ランパードは数週間前、ワトフォード戦で獅子奮迅の活躍だったコヴァチッチについて「中盤の選手からしたら、ドリブル突破に長けた相手がいるのはかなりやりにくいね」と評した。

オプタによれば、5m以上ボールを運んだ"ボール運び"の数でリーグ2位にランクイン。この数字からも、コヴァチッチが現在プレミアリーグで脅威となっていることは明らかだ。

「自分の役割は、他の選手のためにスペースを作ること」と話すコヴァチッチ。

「昨年とはちょっと違うフットボールをしているから、自分もより意識している。今年はよりダイレクトで攻撃的で、昨年できなかったことをやろうとしている。個人的にもいい感じだね」

「自分のベストなポジションは、中盤の2枚の位置に入ることだね」と続けるコヴァチッチ。

「3枚の1枚にも入れるけど、2枚の方がより自由ができてやりやすい。ただフォーメーションは結局のところ、あまり関係はないんだ」

インテルやレアル・マドリッドでは中盤で様々な役割を担ったコヴァチッチ。深い位置でプレーメイカーをやったと思えば、ボックス・トゥ・ボックスの8番でもプレー。チェルシーでは中盤中央2枚か3枚かに入る違いはあるにせよ、ポジションは定着しつつある。

「もちろんある程度固定されていた方がいいよ。あちこち変えるのはあまり良くない。毎年のように変わっちゃうとね」

「これまで悩まされている部分でもあった。めまぐるしいキャリアだったからね。マドリッドでは素晴らしいながらも厳しい3年間を過ごした。プレー機会もまちまちで、今のように継続したプレーは難しかった。それでもチャンピオンズリーグ3回優勝できたからね。でもチェルシーでの時間がキャリアで最高の時間に近いと思う。今となっては移籍を選んだのは大正解だったと言える」

そんな中でも際立っているのが、ジョルジーニョとのコンビネーションだ。これにはランパードやメイソン・マウントも賛同。今シーズンのプレミアリーグでこの2人以上にコンビを組んでいる選手はいない。プレーのリズムを作り、より前のポジションでチームメイトをつないでいる。

「ジョルジーニョのことはナポリ時代から見ていたんだ。対戦経験もあるしね。だが今はより成長した感があるよ」と話すコヴァチッチ。

「素晴らしい選手だよ。あそこまでとは知らなかった。練習すれば分かるんだよ。お互い楽しんでいると思うし、このままでいきたいね」

ボール扱いや戦術的理解度に疑いの余地はないコヴァチッチだが、特徴をもう1点挙げるとすれば、ゴールだろう。

2017年1月からクラブでも代表でもゴールが無かったものの、インテルやレアルでは見事なゴールを数々決めていた。

インテルでは7ゴールを決めて2014/15シーズン半ばで移籍。欧州の舞台ではハットトリックも決めていた。

「最初が肝心なんだ。インテルではデビューシーズンからゴールが続いたんだ。あれで勢いに乗れたね」

「ゴールを決めるのにプレッシャーは感じたことがないんだ。だってゴールを決めるのは主な役割じゃないからね。だけど次のステージにいくには意識したいところだ」

「なんてったって監督が得点力抜群のミッドフィルダーだったからね。とにかくすごい数のゴールを決めた選手だ。監督からはもっとシュートをするように言われた。だからもっと打たないとね!」

「精神的な部分があると思うんだ。もっと前を意識して、ゴールを狙うようにしないといけない。その点は改善していきたい。いずれ目指す部分だね」

先週、ランパードはコヴァチッチについて"魅力的な人柄"で"非常に素晴らしい選手"と評価。さらに"今後の目標はゴール"とした。コヴァチッチが今の活躍に加え、ゴールまで量産し始めれば監督はもちろんファンも大歓迎だろう。今まで以上の活躍に期待したいところだ。

明日の第2弾では、早々にスター選手となった環境での過ごし方や、チェルシーの若手に見る意識、フランク・ランパードの指導について語ってもらおう…