ローン修行を積んだ若手が次々にチェルシーで活躍を続ける中、クル・ズマも同じく存在感を示したいとしている。
メイソン・マウント、タミー・エイブラハム、フィカヨ・トモリ、リース・ジェイムズといった若手たちに比べると24歳のズマはやや先輩。2018/19シーズンはエヴァートン、その前年はストークでローン修行を積み、膝の大怪我からの復帰を果たした。しかしそれ以前にも、チェルシーでは74試合でプレーしていた。
当時の同僚もいる環境ながら、また新たなチェルシーでのプレーについて次のようにコメントしている。
「大きく成長している」と話すズマ。「昨シーズン、ローン修行を積んでいた選手たちが帰ってきて、ここで腰を据えようとしている。どんどん良くなっているよ」
「若手は新たな風を吹き込んでくれる。ベテラン組は若手が奔り過ぎないように抑えてくれて、プレッシャーに対するアドバイスも送ってくれるんだ。こういう要素が混ざり合って、強いチームになっていると思う。みんなにとってプラスだよ」
「まだまだ若いチームだけど、才能は豊かだ。フィカヨ、タミー、メイソン、リースもデビューから堂々としていた。しっかり自分のプレーが出来ていたよ」
「お互いが助け合っている。そういうチームなんだ。どんな試合でも勝負できるよ。チームとして前進する支えになろうとしているし、それだけのクオリティがある。それはパフォーマンスからも感じられると思う」
「若手とベテランが混ざり合って、お互いに意見を交わせる仲だよ」
- グリムズビー戦ではゴールも記録したクル・ズマ…
チャンピオンズリーグのリール戦では、ズマの母国フランスで勝利し、週末は3連勝の流れをさらに伸ばしたいところだ。
「ホームでヴァレンシアに負けたあとだから、大きな勝利だった」と振り返るズマ。「突破に向けて前進したかったし、やっぱり首位通過を狙いたい。だからこそあの勝利は必要だった」
「フランスでの試合は特別だったね。フランスのクラブ相手だと何を話しているか分かるからいいね。友達もいるし、またこうして試合できるのは嬉しかったよ」
「父親も来ていたんだ。電車で3時間の道のりでね。9歳でフットボールを始めてから、ずっと家族が支えてくれた。試合に来られなくても、TVで見ていてくれる。試合の後はよく電話していたよ」
そして今週末はプレミアリーグ、サウサンプトン戦。ズマは守備面での課題を挙げている。
「(その点については)かなり入念に準備している。コミュニケーションも多く取っているよ。細かいところが原因で、セットプレーからの失点が続いている。だからそういった細かい部分に注力しないと。自分たちを信じていけば、大丈夫だと思う」
記事:マッチプレビュー - サウサンプトン v チェルシー