2004年4月、フランク・ランパードはチェルシーの選手として3シーズン目を終えようとしていた。
それまでにブルーズの一員として11回アーセナルと対戦したランパードだったが、勝利したことは一回もなかった。
そしてブルーズがアーセナルに勝てなかった時期は、1998年まで遡る。そしてそれから5年半後、チャンピオンズリーグ準々決勝でぶつかった両チーム。第1戦はブリッジで1-1の引き分けに終わり、勝負の行方はハイバリーでの第2戦の結果次第となった。
前半を終えて2-1でアーセナルがリードしていたが、ブルーズはランパードの追加点、そしてウェイン・ブリッジの逆転ゴールで歴史的勝利を収めた。
すべてが変わった!その後アーセナルがチェルシーに勝ったのは2007年の12月で、その間にチェルシーはリーグで2回、国内カップで3回優勝を果たした。
26日に再度アーセナルと対戦するランパード。2004年の試合について次のように振り返った。
「あの夜に大きな自信を得たことがターニングポイントとなった。アーセン・ベンゲル監督のもと長年にわたって良いチーム作りをしてたから、アーセナルは非常に強く最初は勝てなかった。チェルシーは変換期にあり、若いチームだったからね。あの夜に自身を得たことがその後の成功につながった。」
選手時代の経験がより強い動機を生むことはないというランパードだが、両チームが強いライバル関係にあることを認める。
「自分がチェルシーに入団した時、アーセナルはトップクラスのチームで、既に何度もタイトルを手にしていた。その後チェルシーが大きく躍進したから、もちろんライバル関係は強いし、それはロンドンのチーム同士として当然のことだろう。」
「ライバル関係はほとんどの場合がそうであるように、適切にコントロールされている限り悪いことではない。ライバルであることは変わらない。役割は変わって、もうピッチ上にはいないけど、選手たちは感情をコントロールしなくてはならない。」
今年、特にクリスマスがほかのシーズンと異なるのはビッグゲームの有無ではなく、この時期の周りの環境である。他の多くの人と同様に、ランパードはイングランドで最も厳格な防疫対策が講じられているロンドンで今までとは異なる日々を過ごしている。
「家族の中には会えない人もいるけど、みんながこの対策に従わないといけない。特に先週から状況がより深刻になっていることはみんな理解していると思う。ニュースを見たりすれば、なぜ今わたしたちがこのようなことを要求されているかわかるはずだ。自分は家族何人かと一緒に過ごせることができるけど、それでも例年と同じようにはいかない。」