フランク・ランパードにとって中盤の選択肢は多いが、ロス・バークリーがこれほど長くチームの中で活躍しているのは、彼が好調をキープし献身的であるからである。

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土曜日に行われたワトフォード戦では、中盤を支配する大きな要因となり、またしてもアシストを決めゴールに貢献、さらに試合終了間際には自身のゴールも決めた。彼の好調ぶりには、それを裏付ける理由がある、とランパードは語るのである。

「ロスにとって新しい境地ではないと思う」と監督は断言する。「ロスと対戦したこともあるし、代表で一緒にプレーしたこともあるし、彼が素晴らしいクオリティーを持っていることはわかっていた。今彼は、運動量やボールのリカバリー、中盤からの相手DFへのプレスなど全てをこなす万能な役割を担っていて、3点目のように右足でも左足でもゴールを狙える能力を持っているんだ」

「ロスはロックダウン直前の試合でもロックダウン中でも献身的な態度を取っていたし、私もその事には満足している。あとは自分のレベルをキープするだけさ。彼には満足しているし、彼の姿勢は一流のものだ」

「中盤の選手全員を出場させることはできない」とランパードは付け加えた。

「試合によって攻撃的にするかどうかが決まる。土曜日の試合では、ロスとメイソンが積極的にプレーしてくれたことでゲームを支配することができた。中盤から攻撃にかけてボールをクリスチャンやウィリアンに通して、彼ら自身もよく攻撃に参加できていた。ああいった試合ではそれが鍵となるんだ」と語った。

バークリーはまだ26歳だが、ドレッシングルームの年長者の一人だ。土曜日にゴールを決めたのは、彼とオリヴィエ・ジルー(33)、そしてウィリアン(31)だった。ランパードは、今シーズンの若手とベテランの融合について自分の考えを述べる。

「若い選手が台頭してきていることは、メディアにとってもクラブにとっても良い話だが、一番大事なのはグループのバランスだ」

「経験豊富な選手が大きな役割を果たすことは、常に重要なことだ。私はシーズンの初めにそれを感じていた。若い選手をプレーさせなければならないかったと皆が言うが、それは真実ではない。若い選手たちは、しっかりとトレーニングをして、チームに本当に貢献できるようになってから出場させていた」

「シーズンが進むにつれて、もしそれができなくたった場合は、私が一番良いと思うメンバーを選ぶことになるだろう。その時に頼りになるのは、経験豊富な選手たちだ。彼らはお互いに助け合う必要がある。経験豊富な選手は難しい時に若い選手を助けなければならないし、若い選手は、試合でもトレーニングでも、いいプレーを見せて常に成長していることを見せなければならない」