チェルシーの監督に就任してから、制裁により2度の移籍市場で全く補強ができなかったランパード。この夏ようやくその処分が解け大型補強を行ったことが、どのような影響をもたらすか、そして優勝候補に挙げられることについて答えた。

「去年よりプレッシャーがかかるのは当然だ」と今季初めての試合前会見で語るランパード。「この仕事をしている限りそれは避けれないことだ。新規加入した選手についての話が盛り上がるのは当たり前だし、チームを改善するために努力しなくてはならない。いい補強ができたと思っている。多くの期待がかかるが、新しい選手がチームに馴染むまで慎重にやっていく必要がある。」

「優勝候補の話は周囲のすることだ。この2シーズン、リヴァプールやマンチェスター・シティにだいぶ差をつけられていたから、まずチームをまとめてそのギャップを埋めることが大事だ。自分からシーズンの予想をすることはない。プレミアリーグで優勝するには何が必要かはわかっているつもりだ。近年リーグを制覇したチームは何年もかけて補強し、トレーニングを重ねてピッチ上で結果を出してきた。補強をすればリーグで勝てるといった単純なことではないんだ。チームとして成長しなくてはならない。期待が大きいことはわかっているし、それから隠れることもしないけど、浮かれるようなことはしない。」

選手時代と同様に大型補強をしたチェルシーのレベルをさらに上げることについて、ランパードは以下のように話した。

「チェルシーの様なビッグクラブには大きな期待がかかることは当然だし、プレッシャーを克服しなくてはならない。昨シーズンの結果には満足しているが、4位になるためにこの仕事を引き受けたわけではない。昨季は多くのアカデミー生がデビューしたが、彼らを出場させるために来たわけでもない。ここに来たのは自分の力を試し、そして勝つためだ。ビッグクラブであるためには補強は非常に重要な要素だ。勢力図をがらりと変える補強ができたし、来シーズンに向けて準備はできている。もっと上を目指したいし、そのために今から動き出している。プレシーズンは中断などによってどのチームも大変だっただろうけど、新しく入った選手たちをできるだけ早く順応させるために全力を尽くさないといけない。」

2020/21シーズンに向けてのチーム編成について、まだ変更される点がある。ミシー・バチュアイのクリスタルパレスへのレンタル移籍が決定したが、フィカヨ・トモリは残留すると明言した。

「フィカヨは今日トレーニングに参加し、ブライトン戦にも召集するつもりだ。彼に関しては特にこれといった改善点はない。ダービー時代や昨シーズンの大部分のようにしっかりとトレーニングしていれば、起用されるチャンスは増えるだろう。去年は4人のCBがいて、毎週2人は出場できなかった。スタメンを勝ち取れるかどうかは、彼ら自身にかかっている。チェルシーのようなクラブではそれが鉄則になる。来シーズンに向けて全員がポジティブにトレーニングし、プレーしてくれること、そしてチームとして結束し、結果を出すことを願っている。」