フランク・ランパードは先週金曜日に入団したばかりのカイ・ハフェルツと今週初めてトレーニングを行い、彼について公式ウェブサイトでインタビューに応えた。

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「カイの加入は自分にとってもクラブにとっても素晴らしいことだ。」

「だいぶ前からチェックしていたし、自分も攻撃的MFだったからああいうタイプの選手により注目してるんだ。彼の才能には気付いていたし、クラブに関しては今後の計画もどのポジションが改善点であるかも把握しているし、選手に関してはより成長してほしいと願っている。だけど、質の高い選手が揃っているし、彼もこのチームにぴったりだと思うから、彼の加入を素直に喜んでいるよ。」

近年のハフェルツの中盤からの得点力に加え、彼の国籍や身長から、彼はランパードだけでなく、もう一人の元ブルーズであるミヒャエル・バラックとも比較される。

「比べるのは簡単だよ。得点に対するハングリーさ、そしてアシスト能力を見るとね。彼とはもうその話はしたけど、プレースタイルはだいぶ異なると思うよ。」

「カイはもっと前線でプレーできると思う。自分はもう少し中盤の低い位置でプレーしていたけど、カイはレバークーゼンでここ数シーズン10番の位置かもう少し開いたところ、もしくはフォワードとして起用されていた。だから役割もプレースタイルも異なると思うけど、ゴールやアシストに対する意識という点では似ていると思う。見ては良い選手だったし、いい思い出がたくさんあるけど、カイは選手としても人間としても彼自身であるべきだろう。自分のプレースタイルを持っていて、非常に個性の強い選手だから、これから彼の成長を見届けられることが楽しみだよ。」

ピッチ上だけでなく、普段からも彼の素晴らしさが垣間見れると語るランパード監督

「彼は真摯で地に足のついた性格で、目標もしっかりと持っていて挑戦できることを彼にとっての刺激としている。ここに来てチェルシーのトッププレーヤーになって、自分の能力を証明すると決意しているんだ。選手としての能力だけでなく、彼のメンタリティが素晴らしいんだ。だから彼のチェルシーでのキャリアもきっとうまくいくと思う。」

ハフェルツはチェルシーでの初インタビューでランパードの指導によって得点能力が更に向上するだろうと述べた。ランパードは攻撃的MFとして得点することは教えられるものなのか、それとも本能的なものなのか考える。

「両方だと思う。得点能力、そして適切なポジショニングは彼の持つ才能だし、本能的なものだろうけど、より改善することも可能だ。彼がその部分を改善したいと思う事自体が素晴らしいことだよ。」

「彼は素晴らしい若手だが、順応して本領を発揮するまで時間が必要だ。だから彼がその得点とアシスト能力を見せ、どんどん活躍していくのは確かだが時間を与える必要がある。才能に関しては本当に素晴らしい選手だよ。」

ハフェルツはバイエル・レバークーゼンでオールラウンダーとしての才能も見せた

「器用であることは、確かに役に立つだろう。色々なポジションでプレーでき、さらにそれを望む選手がいることは監督にとってありがたいことだ。彼はボールを持った時、その得点能力、そしてアシスト能力を発揮するが、フィジカル面でもミヒャエル・バラックと比較されるほど強く、運動量も多い。彼のこれからに期待が高まるが、何度も言う通り時間が必要だ。」

ティモ・ヴェルナーと旧知の仲のハフェルツ。ランパードは彼らのコンビネーションを期待する。

「ドイツ代表同士で年も近いから仲が良い事は知っている。もちろん助けになるだろうし、チーム全体で彼をサポートしなくてはならない。ティモは真摯でピッチ上で自分の実力を証明しようとしている。彼らはお互いに助けあい、チームに貢献してくれるだろう。彼らに自由を与えたい。ピッチ上でもそれ以外でもお互いに助け合うといいだろう。」