今季もコロナ禍により多くの制限やスケジュール変更などの影響を受けているが、フランク・ランパードは今年最後となる代表選によるブレーク中に、十分な休息を取れたという。

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今後43日間で13試合を消化する必要があり、年末までに一息つける最後の機会となった。

「色々考えることができた。今シーズン序盤勝ち点を取れなかったことは悔やむべきだが、振り返ってみると、新規加入選手や怪我人がいた中で支払うべき代償だったとも言える。チームが好調な時に代表選によるブレークとなった。今のチームのコンディションには満足しているが、浮かれるべきではない。この時期色々とチームの現状について考え、これからに向けて様々な改善点が見えてきた。」

監督はチーム内の関係が深まることで、既にリーグ最多得点となっている攻撃力も更に向上すると考える。そして新規加入選手6人が全員チームのレベル向上に貢献し、選手層を厚くしたことに満足している。

「グループは自分達の強さを把握しているし、それはビッグクラブでは簡単にできることではない。史上最も過密なスケジュールの今シーズン、チーム全員の力が必要となることをみんなが理解していて、良い方向に向かって進んでいる感覚だ。新規加入選手全員に関して満足している。チームに加入してそれぞれが良い影響を与えてくれた。新しい選手と前からいる選手たちのチームのレベルを上げようというバランスもうまく取れている。」

ランパード率いるチェルシーは若いチームのままで、常に学び向上する姿勢を崩さない。平均年齢でブルーズを下回るのはアストンヴィラとウェストブロムだけであり、21歳以下の選手の合計プレー時間1791分はどのクラブよりも大きな数字となっている。

外部からの印象では、今季加入した選手の台頭により昨季ブリッジで輝きを放った育成選手たちの出場機会が減少しているように見えるが、ランパードは彼らの適応能力を全く疑っていない。

「若い選手にとってプレーする機会はもうないとの記事やコメントを見聞きするけど、アカデミー卒の選手たちは今年もポジション争いに加わると信じてきた。タミー・エイブラハム、リース・ジェイムズ、メイソン・マウントのパフォーマンスを見るべきだ。フィカヨ・トモリは辛抱強く我慢してくれているし、ビリー・ギルモアも戻ってくる。自分にとって若手を起用することに何ら問題はない。」

「若手選手たちはチームにとって重要な役割を果たすから、彼らのレベルが上がっていることは歓迎すべきことだ。自分の役割は最善のチームで試合に勝つこと。選手をデビューさせたり若手を起用することで表彰されることはない。最も良い選手を選ぶ必要があるから、あとは選手次第だ。」

チェルシーは11試合無敗でリーグ首位まで3ポイントにつけている。昨季トップ2のマンCとリヴァプールは去年と比べ開幕から8試合で倍の勝ち点を落としているため、他のチームにとってもタイトル獲得のチャンスがある。

「ポイント差が開かないから、ここ数年の中で最もオープンなシーズンとなっている。」

「いくつかのクラブにとってプレシーズンがなかったことが大きい。チェルシーも8月にチャンピオンズリーグがあり数週間シーズンが長引いた。選手のコンディションに問題があり、プレシーズンができなかったこと、そして観客がいないことが影響している。誰にとっても厳しいシーズンとなっているが、これを乗り越えるために最善を尽くさなくてはならない。今は良いポジションにつけているが、もっとやれるはずだ。」