凍り付くような寒さのヨークシャーで行われたFAカップのバーンズリー戦。相手の激しいプレーに苦しむも、ブルーズは後半の中盤にタミー・エイブラハムが決めたゴールによりこの試合に勝利し、次のラウンドに駒を進めた。ブルーズにとってはこの大会2連敗していたタイクス相手に初めての勝利となった。

FAカップでの最後の対戦はアヴラム・グラント監督時代の2008年で、この時はバーンズリーに敗れたが、今回はアカデミー卒のビリー・ギルモアのパスからリース・ジェイムズのクロスにエイブラハムが合わせて決勝点を決めた。

バーンズリーは前半何度もチャンスをつくったが不運にもゴールを決めることができなかった。カラム・ブリテンのシュートはケパがセーブし、更に前半終了間際にもシュートを放つがこれは枠をわずかに外れる。

チェルシーはハキム・ツィエクの素早いパスや右サイドからのプリシッチのドリブル、そしてカラム・ハドソン=オドイが1トップのタミー・エイブラハムにパスを供給するもののゴールを奪えない。

バーンズリーは後半も攻撃の手を緩めず、チェルシーも安定したプレーを見せることができなかったが、トニー・リュディガーがピンチを救いエイブラハムのFAカップ4点目となるゴールを守り切った。

ケ・セラ・セラ(なるようになる)

ブルーズがバーンリーを下し、6シーズンで5度目となるFAカップ準々決勝に進出し、ウェンブリーへもう一歩近づいた。準々決勝の抽選はこの試合の直前に行われ、チェルシーはまたもやヨークシャーを拠点とするシェフィールド・ユナイテッドと対戦することになったが、次の試合はホームのスタンフォードブリッジで3月19~22日の間に行われる。

スタメン

週末の試合から引き続きスタメン出場となったのはクリステンセンのみで、フレッシュな選手を起用すると明言していたトーマス・トゥヘルはケパ、ズマ、エメルソン、そしてギルモアをピッチに送り込んだ。

3バックにはクリステンセンとズマに加えエメルソンが入り、マルコス・アロンソとハドソン=オドイがウィングバックとしてプレーした。

相手のプレッシャー

チェルシーは序盤の10分間相手の攻撃に苦しみ、左サイドからのファーポストへのクロスを受けたブリテンのシュートはケパが何とかセーブした。

チェルシーはシビックのタックルをかわして距離のあるところからタミー・エイブラハムがシュートを打ったが、元ブルーズGKブラッド・コリンズの頭上を越える。

ハキム・ツィエクが高い位置でボールを奪取しエイブラハムにパスを出そうとするが、これは相手ディフェンスにカットされてしまう。そのすぐ後、ギルモアのパスに走りこんだエイブラハムがエリア内で倒されるが、ペナルティーとはならない。

33分にはアロンソが相手のクロスをカットしピンチを逃れ、その後もバーンリーが攻勢に出る。そのすぐ後にアロンソはクロスに反応できなかったが、逆サイドのWBハドソン=オドイが何とかクリアーする。

チェルシーの前半最大のチャンスは終了5分前のプレーで、ハドソン=オドイのクロスにプリシッチが反応するが枠を捉えることができない。

前半終了直前バーンリーはショートコーナーからブリテンがシュートを放つが、コースが変わり枠をわずかに外れる。

チャンスをつくった後半

トゥヘルは後半開始から4バックに変え、アロンソと(前半に治療を受けた)クリステンセンに代えリース・ジェイムズとトニ・リュディガーをピッチに送る。そしてこの二人が試合の流れを変えた。エメルソンは左SBとなり、ハドソン=オドイとプリシッチがサイドを替えた。

これらの変更があったものの、ペースをつかんだのはバーンリーだった。しかしチェルシーは左サイドにコンバートされたハドソン=オドイがエリア内に切り込むが、シュートは枠を大きく外れる。

試合開始から1時間が経過した頃、ハドソン=オドイがFKを獲得し、ツィエクがクロスを上げるが、ズマのシュートは相手を脅かすには至らない。

しかしそのすぐ後に均衡が崩れる。バーンリーのサイドでボールを奪ったブルーズは、ギルモアがスペースに走り出したジェイムズにパスを出し、そこからのクロスを受けたエイブラハムがボールを押し込み先制点を決めた。

バーンズリーはあと数インチまでゴールに近づくが、エイブラハムがヘディングでクロスバーの上にクリアーする。

このプレーにチームメイトの称賛が集まるが、試合終了までバーンズリーはセットプレーから同点弾を狙う。しかしこのまま結果は変わらず、チェルシーがヨークシャーの地で5日間で2勝目を挙げた。

今後の予定

チェルシー(3-4-3):ケパ;クリステンセン(リュディガー46)、ズマ、エメルソン;ハドソン=オドイ、ギルモア、カンテ(C)、アロンソ(ジェイムズ46);プリシッチ(コヴァチッチ80)、ツィエク(アンジョリン69)、エイブラハム

サブ:カバジェロ、アスピリクエタ、チルウェル、ベイト、ジルー

得点:エイブラハム64

バーンズリー(3-4-3):コリンズ;シビック(ゾルバウアー76)、ヘリック、アンデルセン;ブリテン(ウィリアムズ73)、ケイン(パルマー73)、モワット(C)、スタイルズ;アデボイェージョ(フリーザー59)、チャップリン(ダイク59)、ウッドロー

サブ:ウォルトン、ムーン、オダーアー、トンプソン

主審:マーティン・アトキンソン