チェルシーはウェンブリーで行われた、リヴァプールとのFAカップ決勝戦、PK戦の末に敗れ、またもやタイトルを逃した。

チェルシーとリヴァプールは、ウェンブリーでの120分間に及ぶ過酷で激しい試合の中で、お互いにシュートがバーに直撃するなど、2月のカラバオカップ決勝と同様に、互角の戦いを見せた。

ブルーズがバーを叩いのは前半のことだった。ブルーズが流れを握っていた時間帯、マルコス・アロンソのフリーキックは、バーに当たってしまったのだ。

リヴァプールは90分終了間際にルイス・ディアスとアンドリュー・ロバートソンのシュートが立て続けにポストを直撃したが、延長戦の30分間にゴール前でのアクションはほとんどなかった。

それは、FAカップのトロフィーの行方が、PK戦によって決まることを意味していた。しかし、幸運の女神はチェルシーに味方しなかった。セサル・アスピリクエタがポストに当て、リヴァプールが次のキックで仕留めた。エドゥアール・メンディは2度、指先でボールをとらえたが防げなかった。

メンディは相手の5本目をセーブした。しかしその後、メイソン・マウントがサドンデスの状態でアリソンにシュートをセーブされ、コスタス・ツィミカスのキックで、トロフィーを持ってウェンブリーを去るという希望は絶たれた。

スタメン

メイソン・マウント、ロメル・ルカク、クリスチャン・プリシッチの前線3人は、ミッドウィークのリーズ戦でいずれもゴールネットを揺らした後、引き続きスタメンに名を連ねた。ルカクは3試合連続の先発出場となり、過去2試合で3ゴールを記録している。

中盤では、マテオ・コヴァチッチがエランドロードで負った怪我から十分に回復し、キャプテンを務めたジョルジーニョと共に先発メンバーに名を連ねた。ウイングバックのマルコス・アロンソとリース・ジェイムズが入り、カンテはベンチ入りに留まった。

エドゥアール・メンディが先発出場したが、トゥヘルは彼の前のディフェンスに1人変更を加えた。アンドレアス・クリステンセンに代わり、経験豊富なチアゴ・シウバが復帰、トレヴォ・チャロバーとアントニオ・リュディガーと3バックを組んだ。

リヴァプールは素早く立ち上がり、序盤からメンディの守るゴールを脅かす。ディアスが左サイドでスペースを見つけ、ゴール前にボールを入れるが、チアゴが中央でクリア。しかし、メンディがアロンソに向かって質の低いパスを放ち、安易にポゼッションを与えてしまったため、自業自得ともいえるプレーだった。

レッズは、その好調な立ち上がりを持続的なプレッシャーに変えようとし、ディアスが最も危険な攻撃の脅威となっていた。アレクサンダー・アーノルドのスルーパスに反応したディアスは、左サイドでフリーになり、メンディをニアサイドから捕らえようとした。GKは足でシュートを防いだが、ゴールラインへ戻ったチャロバーがボックス内でボールをクリアするまで、シュートはゴールに向かって転がっていた。

序盤の10分間はポゼッションを保つのに苦労し、リヴァプールの前線3人の動きに悩まされ、ブルーズにとってまたもや早い段階での危険信号となっていた。

ウェンブリーのイーストエンド、メンディのゴール裏のチェルシーサポーターは、ブルーズがリヴァプールのキーパーを脅かすまで15分も待たなければならなかった。ジェイムズが右サイドからボックス内にボールを送ると、ルカクがコントロールしようとし、ボールはプリシッチの方に転がった、プリシッチが低い弾道のシュートを放ったが、ルカクがハンドをしたとの判定が下され、審判の笛が鳴った。

足場固め

プリシッチが次のチャンスで、さらに得点に近づいた。チアゴ・シウバが後方からボールを運び、ジェイムズに向かって右サイドへパスを出す。ウイングバックとマウントの見事な連携の後、マウントがペナルティスポットに向かい低いパスをゴール前に切り返し、このパスを受けたのが、プリシッチだった。彼のシュートは、同じ左側のポストのわずかに外側に転がった。

チェルシーが少しずつ流れを持ち始めていた。しかし、長い間ボールを支配し続けるには、緩いパスが多すぎた。この試合では珍しくブルーズが冷静にボールを保持し、プリシッチが中央を突破、長い時間深く引いていたリヴァプール・ディフェンスに襲いかかった。プリシッチはアロンソに繋いだが、ウイングバックのタッチは、足元を離れ、アリソンが飛び出してシュートをブロックした。

その後、試合はしばらくの間、静まり返った。ハーフタイム前のポゼッションはリヴァプールがやや上回っていたが、序盤ほどの一方的な展開ではなかった。ロバートソンの危険なクロスをジョッタがコントロールできず、ジョルジーニョの巧みなパスからルカクがシュートを放つがゴールには繋がらない。

試合が動き始める

前半とは対照的に、後半はチェルシーが攻勢を仕掛けた。最初の2分間で3度の決定機を得たが、リードを奪うことができなかったのはアンラッキーであった。

アロンソは、マウントがオフサイドポジションにいることを見抜き、ジェイムズにボールを預け、ジェイムズがポスト後方でアロンソを狙った。アロンソはうまくボールを収めたが、シュートはわずかに枠を外れた。

その直後にはボックス内でフリーになったプリシッチが得意の位置で折り返すが、シュートはアリソンに阻まれた。さらに、ジェイムズがバイライン上でファウルを受けると、アロンソが角度のないところから危険なフリーキックを放ち、今度はクロスバーにはじかれた。

勝負が長くなりそうな気配を見せ始めた。アロンソとジェイムズがサイドでスペースを見つけることが多くなった。その結果、アロンソとルカクは危険なクロスから惜しいシュートを放った。ルカクはピッチの側にいたブルーズファンを煽り、タッチラインにいたトゥヘルも大声で指示を飛ばしていた。

それでもスコアレス

その結果、両者のバランスはこの試合一番のものとなり、残り20分となった。リヴァプールは、ジョッタ、ディアス、ケイタが遠目からシュートを放ち、脅威を与えていたが、一方、チェルシーはアロンソとプリシッチがワイドエリアからボックス内にボールを入れ、再びゴールに迫っていた。

時間が経つにつれてチェルシーの流れになったが、リヴァプール陣内左サイドの絶好のポジションからシュートを打とうとしたプリシッチのつま先から、アレクサンダー・アーノルドが絶妙のタイミングでボールを奪い返した。

しかし、試合終了間際にリヴァプールが2度も立て続けにシュートを放ち、試合を大きく揺さぶる。ディアスは右サイドでスペースを見つけたが、強烈なシュートはニアポストに弾かれ、ロバートソンはミルナーのクロスに反応して裏へ回ったが、これも至近距離からポストを直撃するに留まった。

ディアスのシュートが枠を外れると、得点機会の終わりを告げ、チェルシーにとって緊張感のある90分間を終えることになった。2月にウェンブリーで行われたカラバオ・カップ決勝でこの2チームが対戦したときと同様、試合は延長戦に突入することになった。

またもや延長戦で決着はつかず

このように緊迫した90分間を過ごした後、延長戦はそれまでの2回のキックオフの後と比べると、当然ながらゆっくりとした立ち上がりとなった。カンテとリュディガーはリヴァプールの危険なカウンターを阻止するために警戒を怠らなかったが、10分近く経ってからマウントがボックスの外からバーの上にカーブしたボールを放つまで、どちらのゴールも脅かされることはなかった。

チアゴ・シルバがCKから放ったヘディングシュートが枠を外れた以外は、チャンスも無く、延長戦の前半は、FAカップのトロフィーの行方をほとんど明らかにしないまま終了した。

後半15分間も変化はなく、両チームにチャンスは訪れず、一連の交代劇が試合から少しばかり緊張感を失わせた。レフェリーのホイッスルが吹かれ、ウェンブリーでのチェルシーとリヴァプールの120分のスコアレスが終わりPK戦となった。

PK戦はまたしてもチェルシーが運に見放され敗れる結果となった。アスピリクエタがポストを叩いた後、メンディがマネをセーブしてサドンデスに持ち込んだが、マウントがアリソンにセーブされ、チミカスが試合を決めた。

アロンソが1本目-左足で低く決める-1-0

リヴァプール、ミルナーが1本目-メンディが手を出すが防げず-1-1

アスピリクエタがシュート - 右のポストに当たり-1-1

チアゴのシュート - ポストの根元に当たるが、ゴールへ - 1-2

チェルシー:ジェイムズが落ち着いて中央へ放つ - 2-2

フィルミーノがボールを置く - メンディが再び指先で触るが、シュートは決まる - 2-3

交代で入ったバークリー - アリソンの逆へ決める - 3-3

アレクサンダー・アーノルド : ゴール下へ決める : 3-4

ジョルジーニョ- 冷静に決める - 4-4

マネが試合を決めようとした1本 - メンディが左へ飛びセーブ! - 4-4

サドンデスでツィエク-右サイドからゴール-5-4

イオタ- 右上隅に決める - 5-5

マウント - 左の低い位置でアリソンがセーブ - 5-5

チミカスに勝ち越しのチャンス - 落ち着いて決め、試合終了 - 5-6

次の予定は?

カップ戦が終了し、2021/22シーズンの最後の2試合はプレミアリーグに戻る。木曜日の夜にレスター・シティと対戦するスタンフォードブリッジでのホームゲームと、日曜日にワトフォードを迎えてシーズンを締めくくる2試合が行われる。

チェルシー:メンディ;チャロバー(アスピリクエタ 105)、チアゴ・シルバ、リュディガー;ジェイムズ、ジョルジーニョ(C)、コヴァチッチ(カンテ 66)、アロンソ;マウント、ルカク(ツィエク 85)、プリシッチ(ロフタス=チーク 105)(バークレー 119).サブ:ケパ、サール、サウール、ヴェルナー警告:ジェイムズ 77

リヴァプール:アリソン;アレクサンダー・アーノルド、コナテ、ファン・ダイク(マティプ 91)、ロバートソン(チミカス 111);チアゴ、ヘンダーソン(C)、ケイタ(ミルナー 74);サラー(ジョッタ 33)、マネ、ディアス(フィルミノ 98)サブ:ケレハー、ゴメス、ジョーンズ、オリギ

主審:クレイグ・ポーソン

観客動員数:84,897人