マンチェスター・ユナイテッドとの試合、勝つチャンスはあったにもかかわらず、後半1点ビハインドを取り戻すのが精一杯、勝ち点1を獲得するに留まった。

前半は圧倒的な強さを見せつけ、ユナイテッドはGKダビド・デ・ヘアのおかげでハーフタイムまで無失点を保った。デ・ヘアは、ハキム・ツィエク、カラム・ハドソン=オドイ、リース・ジェイムズのシュートを次々とセーブした。アントニオ・リュディガーが放ったシュートは惜しくもクロスバーに当たった。

ハーフタイム後、流れは完全に逆になってしまった。その結果、ジェイドン・サンチョに先制点を奪われてしまう。しかし、その後は再び主導権を握り、アーロン・ワン=ビサカがチアゴ・シウバをボックス内で倒しPKの判定、ジョルジーニョがペナルティスポットから冷静に同点ゴールを決めた。

ティモ・ヴェルナーやリュディガーが追加点を奪うチャンスがあったが、この一方的な試合でチェルシーが勝利することはなかった。

スタメン

トゥヘルは、ミッドウィークに行われたユヴェントス戦で負傷したエンゴロ・カンテとベン・チルウェルの2人を新たに失ったが、マテオ・コヴァチッチもまだ復帰できていない。

エドゥアール・メンディがゴールマウスに入り、その前にはトレヴォ・チャロバー、チアゴ・シウバ、アントニオ・リュディガーの3バックが並んだ。

中盤の4枚には、2つの変更点があった。カンテに代わってルーベン・ロフタス=チークが今季3度目の先発出場を果たし、キャプテンを務めるジョルジーニョの横に並んだ。リース・ジェイムズは引き続き右に、マルコス・アロンソがチルウェルに代わり左に入った。

トゥヘルが自由に選べたのはフロント3人で、ティモ・ヴェルナーが負傷から復帰、10月初旬にホームで勝利したマルメ戦以来、初めて先発メンバーに入った。彼の脇を固めるのは、ハキム・ツィエクとカラム・ハドソン=オドイ。

キックオフ前、チェルシーとプレミアリーグは、ピッチ上でレインボーレースキャンペーンへの支援を示した。コーナーフラッグとキャプテンの腕章は平等キャンペーンをアピールし、センターサークルにはプライド・オブ・チェルシーのバナーが掲げられた。

スタートから前がかりに

最初のチャンスは、左サイド、ハドソン=オドイの素晴らしいプレーから始まった。左サイドのハドソン-オドイが、ボックスの端から中に走り込み、ツィエクにボールを供給した。これをツィエクが右足でシュートしたが、ネットを揺らすには力不足だった。

その後、1分以内に再びゴールに近付いた。マルコス・アロンソのハイボールを受けたハドソン=オドイが、ヴィクトル・リンデレフをかわしてシュートを放ったが、これもデ・ヘアが防いだ。序盤はユナイテッドのディフェンスを苦しめ、ブルーズにとっては幸先の良いスタートだった。

その後、チャンスは少しずつ減っていったが、ジェイムズのフリーキックからリュディガーがヘディングシュートを放ち、ツィエクがエリアの端からカーブをかけたシュートを放つなど、依然として主導権を握っていた。

前半の途中から、ジョルジーニョとロフタス=チークが中盤の混戦の中でボールを前進させるためのスペースを見つけ始めたことで、状況は少しずつ好転していった。しかし、ジェイムズがアロンソのクロスに反応した場面、リンデレフがヘッドでクリア、ツィエクのヘディングシュートがゴールキックになったりと、チャンスはあったもののゴールに必要な運に恵まれなかった。

相手にプレッシャーをかける

ハドソン・オドイが再び左サイドにスペースを見つけ、ボックスの端にいたリュディガーにボールを送ると、ドイツ人ディフェンダーがゴールに向かって強烈なシュートを放ったが、これはクロスバーをかすめた。

さらに、チアゴ・シウバの見事なスライディングタックルでボールを奪い返し、カウンター攻撃を仕掛けたヴェルナーがシュートを放ったが、ブロックされた。前半が進むにつれて、チェルシーは相手へのプレッシャーを強めていった。

そのプレッシャーは相手のミスに現れ、フェルナンデスの自陣でのパスミスからハドソン=オドイがボールを持ったが、シュートはうまくミートしきれず、デ・ヘアが好セーブを見せた。さらに、チャロバーとツィエクのコンビネーションで右サイドの高い位置でボールを奪い返した後、ジェイムズが、ニアポストをかすめるシュートを放った。

ハーフタイム直前には、ジェイムズの左サイドからのフリーキックがファーポストに突き刺さりそうになったが、デ・ヘアが懸命にセーブしてマン・Uは事なきを得る。

流れに反し失点

後半に入ると、ヴェルナーのシュートや、ラッシュフォードがハドソン・オドイへの反則で警告を受けたりと、再び流れを握った。

しかし、完全に流れに逆らい、マンチェスター・ユナイテッドは最初のシュートでリードを奪った。ジョルジーニョが珍しく自陣でルーズタッチをすると、それが無慈悲に罰せられた。ラッシュフォードが左に走り、サンチョ、メンディと2対1になると、サンチョは十分な時間をかけてタイミングを計り、ゴール隅にシュートを決めた。

ブルーズは自分たちがビハインドを負っている展開を信じられなかったが、突然、ユナイテッドが自信に満ち溢れた状態になったことで、ゲームは大きく変わった。すぐに反撃しようと、ツィエクのコーナーからチャンスを作ったが、ヴェルナーは体を適切な位置に置くことができず、ハーフボレーをゴールに収めることができなかった。

ユナイテッドがクリスティアーノ・ロナウドをベンチに入れたにもかかわらず、最終的にはチェルシーが主導権を握った。しかし、ジェイムズの危険なクロスも得点には繋がらず。

PKで同点に

しかし、残り20分を切ったところで、ジョルジーニョに先ほどのミスを取り返すチャンスが与えられた。コーナーからワン=ビサカがチアゴ・シウバの足の裏にスパイクを当て、主審はその場でPKの判定。いつものように、ジョルジーニョはプレッシャーを感じることもなく、冷静にデ・ヘアの右側にPKを転がしてネットを揺らした。

チェルシーは、この勢いで素早く2点目を奪おうとしたが、ロフタス=チークのシュートはブロックされ、ツィエクのシュートも枠の外に外れた。

その後も試合内容に相応しい勝利を求めて戦った。トゥヘルは、クリスティアン・プリシッチ、メイソン・マウント、ロメル・ルカクの3人を起用し、攻撃を強化した。

ほぼ望み通りの結果となり、ユナイテッドハーフでプレーを続けたが、2点目に最も近づいたのは、この2つの交代の間だった。ヴェルナーがボックス内で巧みにボールを体の上で転がしたが、バイリーがそのシュートをブロックし、跳ね返りが早すぎてプリシッチがコントロールできなかったのだ。最後の口火を切ったのは事実上の最後のキックで、リュディガーがプリシッチのクロスをバックポストで合わせたが、ボレーをコントロールできずにシュートは外れた。

結局、この試合は引き分けに終わった。試合を十分にコントロールして勝ち点3に見合う内容だったものの、後半、無得点に終わる可能性もあったので、トゥヘルは複雑な気持ちになったことだろう。

次の予定は?

次週はプレミアリーグのアウェー戦が2試合あり、まず水曜日の現地時間夜7時30分キックオフでワトフォードと対戦する。次の土曜日にはロンドン東部に向かい、12時30分キックオフでウェストハム・ユナイテッドと対戦する。

チェルシー(3-4-3);メンディ;チャロバー、チアゴ・シルバ、リュディガー;ジェイムズ、ロフタス=チーク、ジョルジーニョ(c)、アロンソ(プリシッチ78);ツィエク、ヴェルナー(ルカク82)、ハドソン=オドイ(マウント78)サブ;ケパ、アスピリクエタ、クリステンセン、サウール、バークリー、ハフェルツ、ルカク得点;ジョルジーニョ PK 69警告 ジェイムス 53, トゥヘル 90+4

マンチェスター・ユナイテッド(4-3-3):デ・ヘア;ワン=ビサカ、リンデレフ、バイリー、テレス;マクトミネイ、マティッチ、フレッド;サンチョ(ロナウド 64)、フェルナンデス(c)(ファン・デ・ベーク 88)、ラッシュフォード(リンガード 77)サブ; ヘンダーソン、ダロット、ジョーンズ、マタ、グリーンウッド、マルシャル得点; サンチョ 50警告; マクトミネイ 45, ラッシュフォード 49, フェルナンデス 76, ロナウド 90+2, バイリー 90+6

主審;アンソニー・テイラー

観客数; 40,041