スタンフォードブリッジでリーグ戦5試合ぶりの敗北を喫したチェルシー、今夜は攻撃時のスムーズな連携が息を潜めた。

固い守備を誇るアーセナルが開始16分で先制し、引いて守った相手に対しブルーズは相手陣内で、終始難しいプレーを強いられた。

カイ・ハフェルツが前半最大のチャンスを逃し、メイソン・マウントも何度かシュートを放ったがセーブされた。ジョルジーニョのパスミスをきっかけに、エミール・スミス・ロウがこの試合唯一のゴールを決め、チャンピオンズリーグ出場権獲得に向けたチェルシーの勢いを止めた。

後半、クリスティアン・プリシッチがネットを揺らしたが、オフサイドの判定を受けた。その後、相手ゴール前での決定機は終盤まで待たなければならなかった。チャンスは2度あった。クルト・ズマのヘディングシュートがバーに当たり、交代で入ったオリヴィエ・ジルーのシュートがまたしてもバーに当たった。今夜の結果で、チェルシーは4位となり、試合数が1少ないウェストハムとは6ポイント差、2試合少ないリヴァプールとは7ポイント差となった。

スタメン

トーマス・トゥヘル監督は、多忙だった今シーズンのクライマックス、チームの力をフル活用するため、全体で7人の選手を変更した。メイソン・マウント、ベン・チルウェル、チアゴ・シウバは週末のマンチェスター・シティ戦で温存されていたため、チームに復帰し、今日はエンゴロ・カンテとトニ・リュディガーが温存された。また、ケパがゴールを守り、シティ戦で負傷したアンドレアス・クリステンセンに代わってズマが守備陣に入った。ハフェルツが攻撃の指揮を任され、ビリー・ギルモアはプレミアリーグ3試合連続での先発出場となった。

運命を分けた2つのミス

チェルシーは、週末に行われたリーグ首位マンチェスター・シティ戦での勝利に加えて、この試合で勝ち点3を獲得すれば、トップ4確定に向けて大きな一歩をなるはずだった。しかしながら過密スケジュールの中、地元ライバルチームが相手に、簡単な試合にはならないことが開始前から予想されていた。

序盤の10分間は、まったく問題のない試合展開だったが、チェルシーは最初の攻撃でゴールを決めるべきだった。このチャンスはアーセナルのディフェンスミスから生まれたもので、パブロ・マリがパスへの反応が遅れ、ハフェルツがそのミスを突いた。ボールを奪いシュートを放ったが、バーをかすめてしまった。

その5分後、今度はチェルシーがプレッシャーを受けていない場面で大きなミスをしてしまい、アーセナルは我々がチャンスを逃したのと打って変わってチャンスを逃さなかった。ジョルジーニョがチェルシーゴールに向かってボールを戻したが、パスに対し準備していたケパがポストの横に出ていたことに気づかず、十分な注意を払っていなかった。

ケパが懸命に戻り一度はボールをゴールラインからかき出したが、オーバメヤンがボールを拾い、スミス・ロウへパス、ワンタッチでゴールを決めた。このゴールは、トゥヘル監督就任以来、ケパが許した最初の失点となった。ジョルジーニョの表情は、悔しさに満ちていた。

今季50試合目の出場となったマウントが反撃の勢いを加速させようと、プリシッチが戻したボールに対しゴール前でシュートを放ったがホールディングに阻まれ、さらに、左の角度からのシュートもガナーズのキーパー、ベルント・レノに阻まれた。

試合開始30分過ぎにはコーナーからのボールをヘッドで合わせたが、枠の上へ。チャンスはあったが、チェルシーはアーセナルのゴール前で持続的にプレッシャーをかけることができず、プレーの多くはピッチの中央3分の1で展開された。

チルウェルの巧みなプレーで相手ペナルティエリア内でボールを奪ったが、ゴールへ向かうボールは相手がよく守った。前半最後の数分間は、ブルーズの選手たちがほとんど常にボールを持っていたが、アーセナルが唯一の枠内シュートで1点リードしたままハーフタイムに入った。

苦しい後半

前半の攻撃の迫力のなさを受けて、当然のことながら、トゥヘルはハーフタイムにメンバー変更を加えた。カラム・ハドソン=オドイを右サイドに投入、マウントを中盤に戻してギルモアを起用した。

後半立ち上がり、ガブリエルがペナルティーエリア内でハフェルツにファウルを犯したというチェックがあったが、VARでの判定はノーファウルだった。また、60分が経過した時点で、コーナーキックからハフェルツがボールをそらしファーポストにいたプリシッチがゴールを決めたときも、オフサイドの判定は正しいものだった。

オリヴィエ・ジルーは、かつての所属クラブとの対戦での好成績を続けようと、攻撃陣に加わった。右サイドからジェイムズのクロスに頭で合わせたが、シュートは大きく外れてしまった。

アーセナルの組織化されたディフェンスラインの前で、チェルシーは決定機を作れない時間が続いた。

残り20分、アーセナルが後半初めてチェルシーのゴールに近づき、ウーデゴールがシュートを放ったが枠を外れた。終盤ハキム・ツィエクが投入されたが、前半生かす事のできなかったチャンスを挽回することはできなかった。

チャンスは終了間際に

裏へ飛び出したハドソン=オドイへパスが通るかと思われたが、ベジェリンが怪我をしながらもボールに空中で触り、オドイがゴール前へ切り返すのを防いだ。

90分まで残り5分、ハドソン=オドイのセンタリングがプリシッチに届いたが、滑り込みながらのシュートでは力強くフィニッシュすることはできなかった。

この勢いの足りなかったシュートが後半最初の枠内へのシュートだったが、終了間際には数秒のうちに2度もバーを叩いた。

最初のシュートはズマのヘディングをレノが触れたもので、2度目のシュートは跳ね返ったボールをジルーがゴールに向かって放ったものだった。

これらのプレーは、今夜のチェルシーの運の無さを象徴していた。

アーセナルは2003/04年以来、10年ぶりにリーグ戦でチェルシーを相手に2試合に勝利した。

今後の予定

知らない者はいないだろう。土曜日にウェンブリーで行われるFAカップの決勝戦(英国時間17時15分キックオフ)、ブルーズは史上9度目のトロフィー獲得を目指す。立ちはだかるのはレスター・シティ。

チェルシー(3-4-3): ケパ;アスピリクエタ(c)(ツィエク78)、チアゴ・シルバ、ズマ;ジェイムズ、ギルモア(ハドソン=オドイ ハーフタイム)、ジョルジーニョ、チルウェル;プリシッチ、ハフェルツ(ジルー65)、マウント

サブ: メンディ、アロンソ、エメルソン、リブラメント、アンジョリン、ヴェルナー

アーセナル (3-4-2-1): レノ;ホールディング、マリ、ガブリエル;サカ(ベジェリン 65)(チェンバース 88)、エルネニー、パーテイ・ティアニー;ウーデゴール、スミス・ロウ;オーバメヤン(c)(ラカゼット 80)

サブ:ライアン、セバジョス、ソアレス、ペペ、ウィリアン、マルティネリ

得点:スミス・ロウ 16

警告:パルテイ 90+4

主審:アンドレ・マリナー