チェルシーが7シーズンぶりにチャンピオンズリーグ準々決勝進出を決めた。

前半終盤の今季3点目となるハキム・ツィエクのゴールはこの試合最大のチャンスとなったティモ・ヴェルナーのカウンターから生まれた。さらに後半アディショナルタイムにはこれまたプリシッチのカウンターからパスを受けた交代出場したばかりのエメルソンが駄目押しゴールを決めた。

ツィエクは多くのチームメイト同様に良いパフォーマンスを見せた。エンゴロ・カンテは中盤を支配し、守備陣も安定したプレーを見せ、ブルーズはスペインリーグ首位のアトレティコ相手に何度もカウンターを仕掛けた。

アトレティコはブルーズの先制点の直前にセサル・アスピリクエタが相手をエリア内で倒したとPKを要求したが、2試合におけるチェルシーのパフォーマンスを見ればどちらが準々決勝に進出すべきかは誰の目にも明らかだっただろう。

ツィエクは後半に追加点のチャンスを得たが、これは相手GKヤン・オブラクにセーブされた。アトレティコは後半残り10分でステファン・サヴィッチがレッドカードを受け10人でのプレーを余儀なくされた。

チャンピオンズリーグで好成績を残すアトレティコ相手に勝利したことは大きな功績であると言えるだろう。準々決勝の相手は金曜日の抽選で決まる。

歴代1位となったトゥヘル

今夜の結果により就任以来13試合連続無敗となったトーマス・トゥヘルはチェルシーの歴史において最も長い間無敗記録を維持した監督となった。2008/09シーズンにフェリペ・スコラーリが樹立した12試合連続無敗という記録を塗り替え、さらに11度目のクリーンシートを達成した。

スタメン

1トップなったのはティモ・ヴェルナーで、リーズ戦でCFとしてプレーしたハフェルツはトップ下で先発した。アンドレアス・クリステンセンを病気で欠く守備ではクル・ズマが中央に戻り、ウィングバックにはリース・ジェイムズとマルコス・アロンソが起用された。メイソン・マウントとジョルジーニョは出場停止、チアゴ・シウバとタミー・エイブラハムは負傷でこの試合を欠場した。

先制点に至るまで

ヨーロッパ大会において第1戦で勝利してからのホーム戦で過去13試合負けがなかったブルーズは、今夜もその傾向を変えることはなかった。アトレティコの「ホーム」、ルーマニアにてオリヴィエ・ジルーのオーバーヘッドシュートで勝利したブルーズはホーム戦を有利に進めることができたが、今夜の勝利はチーム全体のものだった。

試合前、アトレティコがすぐに攻撃に出ず守備を固めた場合、ヴェルナーが走り込むスペースはあるのか、という疑問があった。

しかし前半序盤からヴェルナーはすぐに攻撃を仕掛け、33分には先制点をアシストする貴重なプレーを見せた。

その前にはメンディがアトレティコのシュートを2本セーブし、その後エンゴロ・カンテがエリア外で倒されたがアドバンテージを取ったことによりFKとはならなかった。

前半10分、ハフェルツの素晴らしいパスからアロンソが第1戦を欠場したトリッピアーを抜くが、シュートは弱くゴールとはならない。

一方カンテはジョアン・フェリックスのトリッキーなプレーからのシュートを止めるが、前半中盤のアトレティコの攻撃はこれ以外ほとんどなく、チェルシーがテンポの良いプレーで優位に立った。。ツィエクは何度かチャンスを作り、ハフェルツも積極的にプレーに参加する。

アトレティコの抗議

エリア付近に走り込んだルイス・スアレスがトニ・リュディガーに倒され、審判に相手が腕を広げたと抗議する。

そのすぐ後、エリア内に走り込んだカラスコを短めのバックパスを出したアスピリクエタが倒すシーンがあったが、審判はこれをファールと認めずVARによる判定もなかった。

ハフェルツはサヴィッチとの競り合いの際に腕を上げたことにより警告を受け、そのすぐ後に今度はアトレティコのレナン・ローディがリース・ジェイムズを倒してイエローを受ける。後半にはアトレティコは3枚の警告を受けることになった。

電光石火のカウンター

そしてこのすぐ後にカウンターから先制点が生まれる!

ヴェルナーはまずトリッピアーのクロスに対しプレッシャーをかけ、ボールはカンテに渡る。そこからのカウンターでハフェルツが2タッチでヴェルナーにスルーパスを出す。ヴェルナーのセンタリングをツィエクが直接決めて2試合合計2-0とした。

その後メンディはフェリックスのシュートを止め、前半終了直前のコヴァチッチのシュートは枠を外れた。

勝利を掴んだ後半

後半開始早々ツィエクのスルーパスを受けたヴェルナーが右サイドからシュートを打つが、これはオブラクが好セーブで凌ぐ。

ツィエクはエリア外から強烈なミドルシュートを打つが、これもオブラクがはじいてバーの上を越える。

ゴールの欲しいアトレティコだが、ブルーズの優勢は変わらず、守備陣も不安を感じさせない。スアレスは後半15分ほどで交代となった。

攻撃の手を止めないブルーズはヴェルナーがセンターハーフ付近からドリブルで持ち込みシュートを打つがこれは枠を外れてしまう。

残り時間が少なくなる中、フェリックスが危険なシュートを打つが枠を捉えることができず、その後CKのシーンでサヴィッチがリュディガーを肘で捉え退場処分となる。

そして試合終了間際にはフェリックスのエリア内からのシュートをメンディが素晴らしい反応でセーブし、マンCのエデルソンと共に今季のチャンピオンズリーグでのクリーンシート数でトップに立った。

アディショナルタイムに入ったところでプリシッチのカウンターから最後は左サイドからエメルソンが対角線上にゴールを決めチェルシーが2-0でこの試合を制した。

今後の予定

ブルーズは日曜日午後1時半からまたもやノックアウト方式のFAカップ準々決勝でシェフィールド・ユナイテッドと対戦する。

チェルシー(3-4-2-1):メンディ;アスピリクエタ(C)、ズマ、リュディガー;ジェイムズ、カンテ、コヴァチッチ、アロンソ(チルウェル90+3);ツィエク(プリシッチ77)、ハフェルツ(エメルソン90+3);ヴェルナー(ハドソン=オドイ82)

サブ:ケパ、カバジェロ、ジルー、ギルモア、アンジョリン

得点者:ツィエク34、エメルソン90+4

警告:ハフェルツ30

アトレティコ・マドリード(4-4-2):オブラク;トリッピアー(レマル69)、サヴィッチ、ヒメネス、ローディ(エルモソ46);ヨレンテ、コケ(C)、サウル、カラスコ(デンベレ53);スアレス(コレア59)、フェリックス

サブ:グルビッチ、ロマン、コンドグビア、トレイラ、エレーラ、フェリペ、ビトーロ、ヴルサリコ

警告:ローディ31、サウル51、ヒメネス60、コケ72

退場:サヴィッチ81

主審:ダニエーレ・オルサート(イタリア)