チェルシーは、ホームで9月以来となる敗戦を喫した。前半スコアレスドローに終わったこの試合、後半にブレントフォードが一気に4ゴールを決め勝利を手に入れた。

一方、ブルーズにとっては、約1年前にホームでウェストブロムに5-2で逆転負けして以来の大敗となった。

ブレントフォードが良いプレーを見せ、イヴァン・トニーが時折脅威を与えたとはいえ、前半は大きな動きはなかった。この試合では、エドゥアール・メンディが右サイドの低い位置で好セーブを見せ、反対側のゴールにいたダビド・ラヤも、後半に集中力を落とすことなくハキム・ツィエクが放ったシュートを止めた。

試合が動いたのは後半、アントニオ・リュディガーが放ったロングシュートが決まったのがきっかけだった。

その後、ブレントフォードは13分間で3ゴールを決め、先制点と同じように理解しがたい展開となった。ヴィタリー・ヤネルトが2得点、そしてクリスチャン・エリクセンがゴール前で落ち着いて決め、さらに終了間際にはヨアネ・ウィサがブルーズのエリア内でのミスを突いて4-1とし、ダメージはさらに大きくなった。

この結果、プレミアリーグ5位との勝ち点差は8に縮まり、17試合続いたホームでの無敗記録が途絶えることとなった。

スタメン

トゥヘル監督は、代表選によるブレーク前に行われたFAカップのミドルズブラ戦(2-0)から4選手を変更した。マルコス・アロンソ、ティモ・ヴェルナー、カイ・ハフェルツ、エンゴロ・カンテの4人が復帰した。カンテはブルーズで250試合目の出場となった。

ドイツ人コンビの攻撃にはハキム・ツィエクが加わり、中盤ではメイソン・マウントとルベン・ロフタス=チークがカンテと並んで出場した。一方、ディフェンス陣は、マラング・サールに代わってアロンソが入った。

ブレントフォードでは、クリスティアン・エリクセンとマス・ローアスリウを入れ替え、プレミアリーグ過去6試合で7ゴールでチーム得点王のトニーは引き続き1トップを務めた。

飛ぶ勢いのビーズ

ロンドン西部の2チームによるリーグ戦は75年ぶりの対戦となったが、ビーズは首都の陽光の中で失われた時間を取り戻そうと必死になっているチームのようにスタートした。

エリクセンはキックオフ直後、フリーキックからシュートを放ったが、ボールはすぐに落ちることがなかった。ただ、このシーンからもブレントフォードの好調ぶりがうかがえた。

現在リーグ得点ランキング7位のトニーは、怪我から復帰後、ここ数週間は頻繁に出場しており、最初の10分間で3度の好機を得た。

その最初のものは、エドゥアール・メンディが後方から出したパスのミスから与えられたもので、このフォワードはアフリカ王者相手にループシュートを試みたが、なかなかうまくいかず失敗してしまった。ブレントフォードはチェルシーのコーナーキックから素早く前進し、ハフェルツとヴェルナーの両選手がスプリントで戻り、ディフェンスでチームに貢献した。

メンディにとってより厳しかったのは、その直後のプレーだった。トニーが左サイドから中へ切れ込み、ゴール下に向かって低い弾道のシュートを放ち、メンディは低い軌道のシュートをセーブすることになる。また、リコ・ヘンリーが左サイドから送ったボールをトニーが頭で合わせたが、これも枠を外れた。

仕切り直すブルーズ

前半の半ばにようやくブルーズは眠りから覚める。この時の主役はマウントで、エリア外からパスを受けた彼はシュートを放ったが、軌道は高く、横にも外れた。

しかし、このトライがきっかけとなり、30分後にはロフタス=チークが中盤から彼らしいプレーで前進する。その後左サイドに展開し、シュートまで持ち込んだが、ビーズのキーパー、ラヤの真正面を突くだけだった。

阻まれたツィエクのチャンス

6連勝を狙うトゥヘル監督だが、ボール際でもっと激しさとスピードが必要だった。カンテはすぐに工夫を凝らし、前方に走り込んだマウントへうまくパスを出したが、落下するボールをうまく合わせることができず、ボレーシュートはラヤが難なく決めた。

スペイン代表デビューから1週間が経ったブレントフォードのGKは、時間が進むにつれて、より厳しい仕事を課せられていた。リュディガーのロングシュートは問題なかったが、ツィエクのシュートはこの日一番のピンチだった。

ヴェルナーにボールを合わせることに苦労したマウントは、右サイドでフリーだったツィエクにパスを送る。モロッコ人の左足から繰り出されたシュートは、ラヤが指先でセーブし、その後枠を越えた。

怒涛の展開となった後半

前半がじわじわと燃える展開であったとすれば、後半は再開から10分以内に3つのゴールが生まれる大混乱に陥った。最初のゴールは、35ヤードの距離からリュディガーが放ったもので、スタンフォードブリッジは感動と驚きに包まれた。

リュディガーのロングシュートは、今シーズンのブルーズでは見慣れたものだったが、印象に残るようなものはほとんどなかった。しかし、今回のは特別で、宙を舞うようなシュートは、ラヤの手をかすめ、ポストの内側を通過してゴール裏へ突き刺さった。

リュディガーはタッチライン際を疾走し、トゥヘルと抱き合いながら、スタジアムの驚きをそのままに喜びを爆発させたが、その喜びも束の間、ビーズがゴールを決める。

ビーズの反撃

ブライアン・エムベウモは即座に同点に追いつこうとしたが、シュートはメンディのグローブに収まっただけだった。しかし、このような兆候にブルーズは反応することができず、そのすぐ後にヤネルトが巧みな動きから左足でゴール上隅にシュートを決めた。

急に試合のペースが変わり、ハフェルツからのパスを受けたヴェルナーがゴールを狙うが、これはクリストファー・アイェルにブロックされる。ブレントフォードは、またもやエムベウモからのアシストをエリクセンが至近距離から決めて2-1とする。

リーグ戦でチェルシーが2失点したのは、1月上旬にリヴァプールとブリッジで引き分けて以来のことだったが、その7分後、トーマス・フランク率いるブレントフォードが更にリードを広げる。ドイツU-21代表のヤネルトが、巧みな動きでゴール前に迫ったメンディを振り切り、再びゴールを決めた。

すべてがうまくいかない日

トゥヘルはベンチからリース・ジェイムズ、マテオ・コヴァチッチ、ロメル・ルカクを次々に投入して対応したが、やはり最もゴールの可能性が高いと思われたのはハフェルツだった。

深い位置からのセットプレーからこの22歳の選手はボールをゴールに運んだが、ハンドの判定が下さ取り消しとなる。リプレーでは、明らかに故意ではなかったにせよ、ボールがフォワードの腕に当たったことが確認された。さらに、ラヤのクリアが遅かったために、ボールが危うく跳ね返りあわやゴールとなったが、わずかに枠を外れた。

ハフェルツにとっておそらく最大のチャンスはロフタス=チークとコヴァチッチが作ったものだった。コヴァチッチからのスルーパスを受けたハフェルツがGKと1対1となりシュートを放ったが、これは僅かに枠を外れ、チェルシーが逆転するチャンスはなくなったように見えた。

そして、ブレントフォードはチアゴ・シウバとリュディガーがもたついた一瞬の混乱を利用して、交代出場のウィサが出場からわずか2分後にゴールを決め、スコアラインに華を添え、対ブルーズ戦で史上最大の勝利を手にした。

今後の予定

来週は、水曜日の夜にチャンピオンズリーグ準々決勝、レアル・マドリードとの第1戦がブリッジで行われ、その3日後にはリーグ戦でアウェーにてサウサンプトンと対戦する。

チェルシー(4-3-3):メンディ;アスピリクエタ(C)、チアゴ・シウバ、リュディガー、アロンソ(ジェイムズ56);カンテ(コヴァチッチ65)、ロフタス=チーク、マウント;ツィエク、ハフェルツ、ヴェルナー(ルカク65)サブ:ケパ、クリステンセン、サール、ジョルジーニョ、サウール、バークリー得点者:リュディガー48

ブレントフォード(3-4-1-2):ラヤ;アイェル、ヤンソン(C)、ピンノック;ルアスレウ、ノアゴー、ヤネルト(イェンセン81)、ヘンリー(カノス88);エリクセン;エムベウモ(ウィサ 85)、トニーサブ:フェルナンデス、セーレンセン、ザンカ、バプティステ、フォス=ヘンリー、ゴドス得点者:ヤネルト50、61、エリクセン54、ウィサ 87

主審:アンドリュー・マドリ―観客:39,061