ルベン・ロフタス=チークの3年ぶりのゴールと、メイソン・マウントの3試合中4度目のゴールによって、ウェンブリーでパレスを下したブルーズが3年連続FAカップ決勝進出を果たした。

来月の決勝では、2月のカラバオカップ決勝でPK戦の末敗れたリヴァプールと再び対戦することになる。後半11分間に2ゴールを決め、頑強なクリスタルパレスの抵抗を断ち切ったブルーズ。

前半は、エドゥアール・メンディが同胞のシェイフ・クヤテのシュートを好セーブするなど、イーグルスが優勢に試合を進めたものの、両チームともそれ以外のチャンスに恵まれず、お互いに険しい展開となった。しかし、チェルシーは後半に攻勢を強め、ロフタス=チークがハーフボレーでゴール上隅に見事な先制弾を決めて突破口を開く。

さらにその直後、アカデミー時代からのチームメイトのマウントが低い弾道のシュートをファーサイドのゴール下に決め、最近顕著な得点力を再度見せつけ、チェルシーが来月行われる決勝への進出を決めた。

スタメン

チアゴ・シウバ、エンゴロ・カンテ、ルベン・ロフタス=チークに代わり、アンドレアス・クリステンセン、ジョルジーニョ、キャプテンのセサル・アスピリクエタが復帰した。

アスピリクエタの復帰によりリース・ジェイムズがウイングバックに入り、ベルナベウでゴールを決めたメイソン・マウントとティモ・ヴェルナーは今回もスタメンにとどまった。

パレスは、リーグ戦で敗れたレスター・シティ戦から4人の選手を変更した。また、ジョエル・ウォード、エベレチ・エゼ、GKジャック・バトランドも先発となった。

ゆっくりとした立ち上がり

今シーズンのカラバオカップのチェルシーと同様、イーグルスのFAカップはすべてロンドンで戦われ、2016年以来のウェンブリーでの試合に大勢のサポーターが駆け付けた。

昨年の準決勝、マンチェスター・シティ戦は1年前の今日、閑散としたウェンブリー・スタジアムで行われたことを考えると、歓迎すべき変化だと言えるだろう。風船が割られ、煙が晴れると、FAカップの決勝戦への出場権をかけた戦いが始まった。

パトリック・ヴィエイラは、チェルシーが火曜日の夜にマドリードで行ったのと同じように、3人のセンターバックとウィルフリード・ザハとジャン・フィリペ・マテタの2トップを軸とするシステムを採用した。

マテタはクリステンセンと競り合いながら前進し、一時は突破したように見えたが、メンディが危険を察知した。

限られた脅威

マドリードでの120分という過酷な時間、そして欧州リーグ敗退という落胆から、トゥヘルのチームがスロースタートを切るのも無理はなかっただろう。

マウントのクロスはバトランドのすぐそばを通過し、マッカーサーはこの試合初となる左サイドからのジェイムズの危険なCKを頭でクリアする。25分にはカイ・ハフェルツが放ったヘディングシュートを比較的簡単に弾き出し、前半を通してパレスのキーパーはほとんど苦しめられることがなかった。

準決勝では、チェルシーがボールを支配し、パレスが中央でボール奪取からの攻撃を試みる展開となり、ジョルジーニョが何度かボールを奪われることがあった。さらに、中盤のパートナー、マテオ・コヴァチッチが足首を痛めて退場したのはブルーズにとって痛手となった。

メンディの時間

チェルシーの攻撃のほとんどは、ヴェルナーが左サイドから仕掛けたものだった。30分過ぎ、ヴェルナーがクヤテをかわしクロスを上げたが、このボールはファーサイドのアスピリクエタには少し高すぎたようで、膝に当てるのがやっとだった。

その直後にはマウントもシュートを放つが枠外となる。しかし、この試合でのベストセーブは、前半終了間際の9分前に起こった。

エゼが左サイドから放ったフリーキックはクヤテの手に渡り、ボレーシュートとなったが、メンディの低いセーブに阻まれた。こぼれ球を拾ったアンデルセンはこのシュートをポストに当てたが、すぐにオフサイドの旗が上がった。

うまくスタートした後半

トゥヘル監督は、前半のファイナルサードでの戦いぶりには満足していないようだが、ハーフタイムの言葉を聞いた選手たちが後半開始から見せたパフォーマンスには、楽観的になる理由があった。

マウントのシュートはブルーズファンのいるスタンドに届いたが、その後コヴァチッチの代役を務めたロフタス=チークがヴェルナーに良いパスを送る。

スパイクのアウトサイドできれいにフックのかかったパスは、ストライカーにうまく送られたが、ほんの少し長くバトランドにセーブされてしまう。

しかし、そのような状況下でも、イーグルスはセットプレーから最大の脅威をもたらし、60分過ぎにはエゼが左サイドから振り抜いたボールからクヤテがシュートを狙ったが、肩に当たって枠を大きく外れた。

ルベンの先制点

2017/18シーズンにセルハースト・パークにレンタル移籍し、パレスのスタジアムから7マイル(約8km)離れたルイシャムで育ったロフタス=チークが、開始25分後に決定的な先制ゴールを決めた。

ハフェルツが右サイドのスペースに侵入すると、マーク・グエーイにボールが当たり、後ろから駆け込んだアカデミー出身のルベンが見事にミドルシュートをゴール右に決めたのだ。

ボールは完璧に跳ね上がり、ロフタス=チークが見事にヒット、ボールを横切るようにカットしてバトランドを振り切り、2019年5月以来のチェルシーゴールとなった。

勝負を決めたマウントの追加点

ビハインドを負ったことで、ピッチの内外でパレスの風は弱まったが、彼らにとってさらに大きなダメージとなったのはその10分後、マウントのボールを撫でるような低いフィニッシュがバトランドを破り、2-0となった時だった。

マウントはヴェルナーとボックス手前でパス交換し、前方へ飛び出し、シュートを放つ。バトランドはそのタイミングと正確さに翻弄され、これを防ぐことはできなかった。

このゴールで、マウントは今シーズン12得点目となり、これによりチェルシーは決勝進出をほぼ確実にした。

ミッション完了

アイェウがエゼのCKに合わせ、アンデルセンがポスト後方でスペースを見つけたが、デンマーク人はヘディングシュートを抑えきれず、ボールはバーの上を越える。

2点目のゴールの後、チェルシーがハキム・ツィエクを投入すると、ハキムは低い弾道のシュートを放ち、バトランドがこれを手のひらでセーブする。もう一人の交代出場選手、ロメル・ルカクは終了間際に、相棒のヴェルナーからのアシストに合わせるが、シュートはポストを叩き、ツィエクの追撃はライン上でブロックされた。

しかし、後半攻撃的な姿勢を強めたチェルシーは、アカデミー卒業生たちの活躍でまたもやFAカップ決勝に進出することを決めた。

今後の予定

水曜日のアーセナル戦、日曜日のウェストハム戦とスタンフォードブリッジでプレミアリーグ2連戦となり、ロンドンダービーが3連戦で続く。

チェルシー(3-4-3):メンディ;アスピリクエタ(C)、クリステンセン(シウバ82)、リュディガー;ジェイムズ、ジョルジーニョ(カンテ77)、コヴァチッチ(ロフタス=チーク26)、アロンソ;マウント(ツィエク77)、ハフェルツ(ルカク77)、ヴェルナーサブ:ケパ、サール、サウール、プリシッチ得点者:ロフタス=チーク65、マウント76警告:ハフェルツ38

主審:アンソニー・テイラー観客:76,238