ブルーズが素晴らしいパフォーマンスでレスターを破り、リーグ順位でもフォックスを抜いて3位になり、久しぶりにブリッジに帰ってきたサポーターにとっては非常に喜ばしい結果となった。

後半にトニ・リュディガーとジョルジーニョが決めたゴールは、チャンスメーク、スピード、気迫に満ちたチェルシーの圧倒的な戦いぶりに報いるものだった。2つのゴールの他にもVAR判定により取り消された特典もあり、もっと得点差がついてもおかしくなかったが、後半残り15分にケレチ・イヘアナチョが決めたゴールによって、試合終了までは誰もが避けたいと思っていただろう苦しい展開となった。

前半はティモ・ヴェルナーが何度も悔しい思いをしたが、後半開始から90秒にリュディガーが先制した後、ヴェルナーが倒されてVARによりPKを獲得し、ジョルジーニョが落ち着いて決めた。

サポーターの歌声に後押しされたブルーズは、この勝利により順位を3位に上げた。そして最終節でヴィラに勝てば、ポルトで何が起ころうとも来シーズンのチャンピオンズリーグに出場することが決まる。

スタメン

トゥヘルはFAカップ決勝から3人の選手を入れ替え、GKにはメンディが戻った。

左WBは古巣相手にチルウェルが先発し、攻撃ではハキム・ツィエクに代わってクリスチャン・プリシッチが入った。

ウェンブリーと同様にジェイムズは3バックの右でプレーし、セサル・アスピリクエタが右WBを務めた。マテオ・コヴァチッチとタミー・エイブラハムはベンチ入りし、前者は想定よりも早くピッチに立った。

一方のレスターはマーク・オルブライトンとジェームズ・マディソンがスタメン出場した。

わが家へようこそ

15ヶ月以上ぶりに訪れたサポーターの前で、チェルシーはエネルギーと気合に満ちたスタートを切った。開始から2分も経たないうちに、ヴェルナーがピッチ中央で巧みにパスをかわし、左サイドのチルウェルにボールを送るが、低い弾道のクロスはプリシッチに僅かに届かない。さらにマウントのクロスは誰も反応することができなかった。

この日の試合は、会場も試合の雰囲気も最高潮に達した。続いて、リース・ジェイムズがシュートを放つが枠を外れ、カンテのシュートはシュマイケルがセーブ、プリシッチのシュートは相手に当たりバーの上を超える。

疑惑のシーン

20分が経過した頃、ユーリ・ティーレマンスがエリア内でクリアしようとして先に足を出したヴェルナーを倒す。しかし主審のマイク・ディーンはレスターにフリーキックを与え、VARに力を借りることをしなかった。その数分後、ヴェルナーがシュートを決めたが、オフサイドと判定され先制点とはならなかった。

前半25分にジェイミー・ヴァーディがボレーシュートをうつが、これはバーの上を超える。前半のレスターのシュートはこれだけで、一方のチェルシーは14本だった。

溜まるフラストレーション

チェルシーはプレスをかけ続け、フォックスを後退させた。その中でマウントがハイボールを見事にコントロールしシュートチャンスを作ったが、これはシュマイケルに弾かれる。その後のCKからチアゴ・シウバがヘディングシュートを放ったが、枠を捉えることはできなかった。

さらに前半30分にはカンテが負傷退場し、代わりにコヴァチッチが入った。ブリッジでは誰もが「ポルトでの試合に向けて大事を取ったに違いない」と願っただろう。

そしてヴェルナーがまたすぐにチャンスをつくる。ジョルジーニョのパスを受けた彼のシュートはブロックされたが、その後のCKから再びゴールを決めた。歓喜の声が上がったが、VARにヴェルナーがボールを腕で押し込んだ判定され取り消しとなる。募る苛立ち。なぜこのような夜になってしまったのだろうか?

続いてマウントのシュートはバーの上、さらに右サイドからマウントが見事に抜け出してプリシッチがシュートを放ったが、勢いがなくシュマイケルを破ることができない。

待望の先制点!

今回も得点を決めることが最大の問題であるかのように見えた。

しかし、後半開始からたった90秒でチェルシーは先制点を決める。

アスピがルーク・トーマスからCKを奪い、チルウェルのクロスはヴァーディがかすかに触れ、ゴール前にいたリュディガーが体をつかってボールをゴールに押し込んだ。今度は取り消しにすることはできない!

その後マウントはひどいチャージを受け悶絶するがプレーを続行し、リュディガーは前に出てクライフターンで観客を沸かす。

それまで運に恵まれなかったヴェルナーだったが後半半ばにエリア内にボールを持ちこむと、ウェスリー・フォファナが後ろから彼を倒す。最初はFKと判定されたが、VARによりファールがエリア内で合ったことが判明する。

このPKをジョルジーニョがいつものホップ&スキップで落ち着いて決めて2-0とする!

この時点でチェルシーが試合を支配したように見えたが、何もないところからレスターが1点を返した。確かに途中から入ったイヘアナチョはエリア付近で危険なプレーを見せていたが、ゴールキックからのパス回しは、それほどリスクがないように思えた。しかし、コヴァチッチがボールを奪われ、そのボールをフリーで受け取ったイヘアナチョがゴール右にシュートを決めて1点差となる。

最後まで

その結果試合終盤は緊迫感が漂い冷静さが求められた。90分にリカルド・ペレイラが右サイドを抜け出してクロスを上げペレスがシュートを打ったが、これは大きく枠を外れる。

今夜の試合はチェルシーが素晴らしいサッカーを見せた。ブリッジに集まった8000人ほどのサポーターは、久ぶりのスタジアムでのサッカー観戦を愉しんだだけでなく、トップ4入りが自分たちの手にかかっていることを確信し、笑顔で帰路についたはずだ。

今後の予定

プレミアリーグの最終節、ブルーズは日曜にヴィラパークでアストンヴィラと対戦する。勝てば3位だ!

チェルシー(3-4-2-1):メンディ;ジェイムズ、シウバ、リュディガー;アスピリクエタ(C)(ズマ87)、カンテ(コヴァチッチ32)、ジョルジーニョ、チルウェル;プリシッチ、マウント、ヴェルナー(ジルー90+1)

サブ:ケパ、アロンソ、エメルソン、ハドソン=オドイ、ツィエク、エイブラハム

得点:リュディガー47、ジョルジーニョ66(PK)

警告:アスピリクエタ87

レスター(4-4-2):シュマイケル(C);トーマス、フォファナ、ソユンク、カスターニュ;オルブライトン(ペレイラ67)、ディディ、ティーレマンス、ペレス;マディソン(イヘアナチョ60)、ヴァーディ

サブ:ワード、メンディ、プラート、チョードゥリー、モーガン、アマルテイ、フックス

得点:イヘアナチョ76

警告:ペレス31、フォファナ82、ディディ88、ペレイラ90+4

主審:マイク・ディーン