カリム・ベンゼマのハットトリックにより、クラブ史上初めてRマドリードに敗れたチェルシーは、来週スペインでの第2戦ですべてを出し尽くす必要があるだろう。

前半にヘディングシュートで2点を決めていたフランス人FWは、後半1分にディフェンスの混乱から3点目を追加し、ハーフタイム前にハフェルツのゴールで勢いをつけたチェルシーを振り切った。

チェルシーは試合序盤からいい動きを見せたが、レアルの攻撃は鋭く、ヴィニシウスのペースとベンゼマの致命的なフィニッシュにより、前半の半ばにはあっという間に0-2となった。

ハフェルツ、リース・ジェイムズ、チアゴ・シウバにチャンスが訪れた後、ハフェルツがティボー・クルトワを破るヘディングシュートで1点を返した。その後、ベンゼマが2試合連続のハットトリックを達成する絶好のチャンスを逃し、チェルシーが激しいプレッシャーをかける。後半開始直後にベンゼマにハットトリックを決められたブルーズは、ロメル・ルカクとハキム・ツィエクが反撃するも得点ならず、1-3のままベルナベウでの第2戦に臨むことになった。

欧州王座の防衛は深刻な危機に瀕しているかもしれないが、この困難を乗り越えられるチームがあるとすれば、それはこのチェルシーだろう。

スタメン

トーマス・トゥヘル監督は、4人の選手を入れ替え、3-4-3から4-3-3へ変更した。

ジェイムズはアウェーでのバーンリー戦以来、右ウイングバックで先発し、セサル・アスピリクエタがマルコス・アロンソの前に反対側のサイドで起用された。アンドレアス・クリステンセンは3バックの一角に入った。

また、ルベン・ロフタス=チークの代わりにジョルジーニョが復帰し、エンゴロ・カンテと一緒に中盤に入った。

3トップの中央では再びハフェルツが先陣を切ることになった。そこに、ブルーズでの出場150試合目となるメイソン・マウントと、もう一人のフレッシュな顔であるクリスチャン・プリシッチが加わった。

レアル・マドリードは、前線3人の右サイドにマルコ・アセンシオやロドリゴではなく、フェデリコ・バルベルデを起用した。

ブルーズの好スタート

耳をつんざくような音と2つの金の星が描かれたシェッドエンドのモザイクが、ロンドン西部の非常に雨の多い春の夕方に両チームを迎えた。1分後、ジェイムズが右サイドのスペースにマウントを放つと、彼のファーストクロスは表面をかすめ、中央のハフェルツとプリシッチの向こう側まで届き、期待感は高まるばかりだった。

両チームとも高い目的意識を持って前進し、速いペースが続く。5分、ベンゼマに突破されそうになったとき、カンテがボールを奪い、ハフェルツにパスを出したがダビド・アラバ相手に中に切り込んで放った15ヤードからのシュートは得点とはならなかった。

雨の降る中、スリッピーなコンディションはプレーに大きな影響を与え、クリステンセンは足元をすくわれる。ベンゼマがバルベルデをフリーにした後、ヴィニシウスへのパスをインターセプトしようとして、クリステンセンは足を滑らせた。ヴィニシウスはチアゴ・シウバの内側に切れ込み、シュートを放つが、これはクロスバーの上に外れる。

ミリトンがボールを持つと、ハフェルツが待ち構えていたため、ストライカーにファウルをしなければならなかった。チェルシーは左サイドでフリーキックを得たが、ジェイムズのシュートはクルトワがジャンピングセーブした。

あっという間の2失点

ヴィニシウスはレアル・マドリードの左サイドで活発に動き、クリステンセンとジェイムズの軸から2度抜け出し、1度目はチアゴ・シウバがよく抑えていたが、ベンゼマのフリックパスに反応してクロスを送ると、リターンクロスを受けたベンゼマがメンディの手が届かないところにヘディングシュートを決めた。

見事なヘディングだった。しかし、その3分後、さらに素晴らしいヘディングシュートが待っていた。今度はルカ・モドリッチが右サイドからクロスを供給し、マークされていたベンゼマは、完璧なクッションの効いたヘディングでメンディを破り、ゴールのファーサイドに2点目を決めた。

土曜日に10分間で3失点してしまったブルーズ。そのためか、ピッチ上も、ダグアウトも、スタンドも、当然ながら緊張感が漂っていた。ダニ・カルバハルがオーバーラップしてメンディのセーブを誘い、クリステンセンが適切な位置でボールを拾い更なる失点を避けた。

しかし、何とか落ち着くことができた。チアゴ・シウバは、マウントのコーナーから良いヘディングのチャンスを得たが、身をかがめてシュートを打ち、ボールはクロスバーを越えた。そして次のトライはもっと効果的だった。

ハフェルツの反撃

忍耐強いプレーでスペースを作り、ジョルジーニョがクロスを送ると、ハフェルツはファーポストでカルバハルを制しヘディングシュートを放ち、クルトワが両手で強く押さえていたにもかかわらず、マシュー・ハーディング側のネットにヘディングで叩き込んだ。

ブリッジは再び歓声を上げ、ブルーズはテンポを速めた。しかし、このような過度なエスカレーションは、逆にチームに大きなダメージを与えることがある。中盤のモドリッチに時間とスペースを与え過ぎ、左サイドで彼からのパスを受けたヴィニシウスの低いセンタリングはジョルジーニョが部分的にインターセプトしただけで、ボールはベンゼマの前に落ちた。しかし、ベンゼマが放ったわずかにシュートは枠を外れた。

トゥヘルはドレッシングルームに向かう間、多くのことを考えていたのだろう。彼は、後半開始とともに、クリステンセンとカンテに代えてマテオ・コヴァチッチとハキム・ツィエクを起用し、4-3-3に変更し、マウントを中盤に下げた。

しかし、トゥヘルのハーフタイムの言葉もむなしく、リスタート後45秒で失点してしまう。メンディが自陣でロングパスを受けたが、ほとんど危険はなかった。しかし、彼からリュディガーへのパスは若干短く、プレスをかけたベンゼマに奪われ、無人のゴールにハットトリックとなるゴールを決められてしまう。

これに対し、アスピリクエタのミドルシュートはクルトワがファインセーブではじいた。トゥヘル監督は、さらにプリシッチとジョルジーニョに代えてロメル・ルカクとロフタス=チークを起用し、メンバーをシャッフルした。

アスピリクエタのクロスからルカクがゴール手前でノーマークとなり、即座に3-2とする絶好のチャンスを得たが、ヘディングシュートはポストの枠を大きく外れた。これらのプレーからも、ブルーズが流れを取り戻しつつあることが分かったが、ルカクはチャンスを活かすことができず、マウントのロングシュートもわずかに枠を外れた。

残り時間10分強、またもやマウントがナチョの脇をすり抜けるが、シュートはブロックされた。このプレーはPKとなってもおかしくなかっただろう。さらに、ジェイムズが20ヤードからシュートを放ったが、クルトワが何とかセーブしレアルは難を逃れる。

流れを止めこのまま逃げ切ろうとするレアルだが、92分、ルカクからパスを受けたツィエクがシュートを放ち、惜しくもゴールわきに外れるというシーンもあった。チェルシーは、チャンピオンズリーグ敗退を避けるために、最高のコンディションでベルナベウへの初遠征に臨む必要がある。

チェルシー(3-4-3):メンディ;クリステンセン(コヴァチッチ46)、シウバ、リュディガー;ジェイムズ、ジョルジーニョ(ロフタス=チーク64)、カンテ(ツィエク46)、アスピリクエタ(C);マウント、ハフェルツ、プリシッチ(ルカク64)サブ:ケパ、ベッティネッリ、チャロバー、サール、ケネディ、アロンソ、サウール、ヴェルナー得点者:ハフェルツ40警告:リュディガー19

レアル・マドリード(4-3-3):クルトワ;カルバハル、ミリトン(ナチョ64)、アラバ、メンディ;クロース(カマヴィンガ74)、カゼミーロ、モドリッチ;バルベルデ(セバーリョス85)、ベンゼマ(C)(ベイル85)、ヴィニシウス・ジュニオールサブ:トニ・フイダス、バイェホ、アセンシオ、ヴィエイラ、ルニン、バスケス、ロドリゴ、ディアス得点者:ベンゼマ21、24、46警告:ミリトン14

審判:クレマン・トゥルパン(フランス)