アウェーでミドルズブラ相手に素晴らしいパフォーマンスを見せたチェルシーは、前半にロメル・ルカクとハキム・ツィエクがゴールを決め、ここ6シーズンで5回目となるFAカップ準決勝進出を決めた。

この数週間で初めてではないだろうが、ブルーズは外野の雑音を遮断し、ピッチの上で自分たちのプレーを存分に実践した。この大会ですでにマンチェスター・ユナイテッドとトッテナムを破ったチームを相手に、リバーサイドで立ち上がりから優勢に試合を進めた。

15分にはルカクがチェルシーの流れるような動きからタップインし、今大会3点目となるゴールを決めた。

30分には、誕生日を迎えたツィエクがまたもやチェルシーの調和のとれたパス回しから中に切り込み2点目を決めた。

実際、2-0となった瞬間から結果がどうなるかわからなくなるような流れはほとんどなかった。エドゥアール・メンディはほとんど見物人となり、チアゴ・シウバはディフェンスの中央から試合をコントロールした。ルカクのシュートはライン上でクリアされ、途中出場のティモ・ヴェルナーも終盤に何度かゴールに迫ったが、ボロ相手に2ゴールは十分すぎるほどだった。今回のミドルスブラ戦を含め、この大会でのチェルシーは好成績が続いている。

そして来週からは今シーズン最後の国際試合が行われ、その後FAカップ準決勝を含むシーズン終盤がブルーズを待ち受ける。

スタメン

リールでのフルタイムのホイッスルから72時間も経っていなかったため、トーマス・トゥヘルは5人の選手を代え、布陣も4-3-3に変えた。マラング・サール、ルベン・ロフタス=チーク、ツィエク、ルカク、そしてフランスで後半開始から出場したマウントの5人が先発となった。

ケパ・アリサバラガが欠場したため、メンディがGKを務め、セサル・アスピリクエタ、チアゴ・シウバ、トニ・リュディガーに加えサールが4バックに入った。中盤は、マテオ・コヴァチッチに加え、マウントとロフタス=チーク、そしてツィエクとルカクを含む3トップの左にはクリスチャン・プリシッチが配置された。

ミドルスブラは週半ばに行われたバーミンガム戦から変更がなかった。

序盤の先制ゴール

ティーサイドの美しい夕暮れ時、力強く試合をスタートしたのはチェルシーだった。開始3分、マウントが低い弾道のクロスを待ち構えるルカクに向けて放つと、ダール・フライのクリアーはあわやオウンゴールとなる。

ロフタス=チークが2人の赤いシャツを見事にかわし、左サイドのプリシッチにパスを送った。プリシッチの最初のシュートはディフェンスにブロックされ、その後もプレッシャーをかけセンタリングを上げるが、テイラーのプレッシャーを受けたツィエクはうまく合わせることができない。

リバーサイドの大歓声の中、ボロはいくつかのコーナーを獲得し、サポーターに応えたが、チェルシーが苦しめられることはなかった。そして15分、ブルーズが先制点を挙げる。

ディフェンスからオフェンスへ

チアゴ・シウバがボロのプレスをかわしてツィエクを見つけ、自陣でのピンチを脱した。シウバは糸を引くようなパスを出し、それを受けたマウントが低く鋭いクロスを上げる。このボールはボロのバックラインを完璧に破り、ゴール前でフリーだったルカクがタップインでゴールを決めた。

ルカクは、マーカス・タベルニエのフリーキックをヘディングでクリアーしディフェンスでもチームに貢献する。そこからのCKはゴール前6ヤードで跳ね返し、チェルシーはピンチを脱することができた。

30分過ぎにチェルシーはさらにリードを広げたが、これも後方からの攻撃だった。メンディたちが辛抱強くプレーし、リュディガーがコヴァチッチを見つけると、ピッチには一気にスペースが開く。アスピがオーバーラップし、マウントからぼ―るを受けたツィエクが中へ切れ込み、エリア外からシュートを放つ。このシュートは、ジョー・ラムリーの手をかすめ、ファーサイドのゴール隅に収まった。29歳の誕生日を祝うには完璧な方法だった。

その5分後、ルカクはもう少しで2点目、そして3点目を決めるところだった。プリシッチがオフサイドのツィエクに出したパスをルカクがインターセプトし、ルカクがラムリーをかわしてゴール前にボールを持ち込んだが、これはアンフェルニー・ダイクスティールが見事なリカバリーを見せゴールライン上でクリアーした。

チェルシーが完全に支配したまま、前半が終了した。2点差をつけるにふさわしい内容で、ホームの観衆を見事に沈黙させた。ハーフタイムの間は、リバーサイドの一角に集まった677人のチェルシーサポーターの歓声がしばらくの間続いていた。

後半開始とともにソル・バンバがダール・フライに代わって出場したが、このベテランディフェンダーが最初に見せたのは、ルカクが走り去るのを阻止するスライディングタックルだった。

時間が経つにつれ、ミドルスブラはより多くの選手が攻撃参加し、なんとか試合を振り出しに戻そうとする。しかし、チェルシーのバックラインは絶好調で、チアゴ・シルバはまたしても印象的な活躍を見せた。後半半ばにダンカン・ワットモアがシュートを放った後、プリシッチとコヴァチッチに代わりティモ・ヴェルナーとエンゴロ・カンテがピッチに入った。

開始から同じ流れで終了

ヴェルナーはマウントのフリーキックをほぼファーストタッチで頭でかすめゴールに迫ったが、これはラムリーが防いだ。

残り10分、ヴェルナーがいい動きを見せ相手ディフェンスを切り裂くが、シュートはバンバに阻まれる。ツィエクと交代したケネディは、レンタル移籍から復帰して2度目の出場となった。

メンディがジョシュ・コバーンのシュートを弾き、これが今夜最初のセーブとなった。ボロは終盤に追い上げを見せたが、チェルシーが試合開始直後から変わらずに終盤も完全にコントロールし、準決勝進出を決めた。

今後の予定

来週からは歓迎すべき代表戦によるブレークとなり、チェルシーにとってはピッチの内外での波乱に満ちた数週間をリセットするチャンスとなる。そして4月2日(土)にスタンフォードブリッジで行われるブレントフォード戦から活動を再開する予定だ。

チェルシー(4-3-3):メンディ;アスピリクエタ、シウバ、リュディガー、サール;コヴァチッチ(カンテ68)、ロフタス=チーク、マウント;ツィエク(ケネディ81)、プリシッチ(ヴェルナー68);ルカク(ヴェイル84)サブ:ベッティネッリ、チャロバー、アロンソ、バークリー、ハフェルツ得点者:ルカク15、ツィエク31

ミドルスブラ(3-5-2):ラムリー;マクネア(ペリティエル53)、フライ(バンバ46)、ダイクスティール;テイラー(ボラ58)、タベルニエ、ハウソン、クルックス、ジョーンズ;コノリー(ワットモア58)、バログン(コバーン74)サブ:ボイド=マンス、ダニエルズ、ホール、オルサーニャ警告:ハウソン87、ペリティエル89

主審:ポール・ティエルニー観衆:31,422