今季チャンピオンズリーグ初戦となったアウェーでのディナモ・ザグレブ戦は、トーマス・トゥヘルの監督就任100試合目となったが、チェルシーにとって悪い意味で忘れられないものとなった。

ザグレブでの試合は、ホームの頑強なディフェンスを崩すだけの落ち着きと攻撃力を欠き、今シーズン2度目の無得点で、3敗目を喫することとなった。

ミスラフ・オルシッチの先制ゴールは、ディナモの調子を上げ、守備を固め、疲れを知ることなく走り続けるための土台と励みになった。後半にあわや2点目追加となったが、ケパ・アリサバラガが指先でセーブしたボールはポストに当たり、さらなる失態を回避した。

リース・ジェイムズは後半にポスト直撃のシュートを放ち、ブルーズで最も得点に近づいた。しかし、大半の時間ボールを支配していたにもかかわらず、枠内へのシュートはわずか3本に留まり、ディナモを打ち負かすには十分ではなく、ホームチームは試合終了のホイッスルが吹かれた後、この特別な結果を祝った。

スタメン

ピエール=エメリク・オーバメヤンのチェルシーデビューとケパのゴールへの復帰は、トーマス・トゥヘル監督のクロアチアでのチームセレクションの目玉となった。監督は週末のウェストハム戦から6人の選手を変更した。

メイソン・マウント、カイ・ハフェルツ、ベン・チルウェル、そしてキャプテンのセサル・アスピリクエタがピッチに戻り、ウェスレイ・フォファナはチャンピオンズリーグデビューとなった。

暑さへの対応

最高気温が30度を超えたクロアチアの首都で、チェルシーのチャンピオンズリーグは、予選6試合を突破して今季のグループステージに進出した地元王者を相手に本格的なスタートを切った。

スタンドは安全上の理由から閉鎖され、収容人数も制限されていたが、それでもホームの観衆が絶え間なく送るホームチームへの歓声の大きさに変わりはなかった。半分以上埋まったスタディオン・マクシミールでは、序盤の試合展開に驚く人はほとんどいなかった。

ザグレブは5-4-1の布陣で、カウンターアタックが主な武器となり、チェルシーがボールを支配して主導権を握った。前半6分、ハフェルツとオーバメヤンのコンビネーションプレーからスターリングがゴールを狙うが、相手DFステファン・リストフスキの素晴らしいブロックに阻まれた。

その後、オーバメヤンが持ち前のスピードを活かして貴重なチャンスを得た。ディナモのディフェンス陣から右サイドのインサイドに抜け出したガボンのストライカーは、コーナーキックに持ち込む。マウントの低い弾道のセットプレーにハフェルツが合わせるが、GKドミニク・リヴァコヴィッチが楽々とキャッチした。

カウンターからの失点

そしてケパのゴール裏のディナモサポーターが大喜びするような出来事がすぐに起こった。

ブルーノ・ペトコヴィッチからのパスを受けたオルシッチが、フォファナを振り切ってチェルシーのエリア内に侵入したのだ。チェルシーの新CBはスピードに定評があるが、昨シーズンのヨーロッパリーグでトッテナム相手にハットトリックを達成したオルシッチは、ボールをうまくコントロールし続け、ケパをかわして貴重な先制点を挙げた。

序盤のハイプレスが仇となり、チェルシーは失速し始めるが、同点に追いつくためには、同じような展開を続けるしかなかった。ディナモは過去10試合クリーンシートを達成していないが、チェルシーの攻撃は控えめで消極的だったため、問題を起こすには至らなかった。

実際、前半の終わりにはアンテ・カチッチ監督率いるチームがより良いチャンスを作っていた。前半終了間際には、オルシッチのシュートが惜しくも枠の上に外れたほか、アリヤン・アデミが放った20ヤードのシュートもケパが弾いた。

昨季この大会で準々決勝まで到達したブルーズは、前半の終了間際に相手にプレッシャーをかける。しかし、スターリングもオーバメヤンも、混み合った18ヤードのボックス内でまともなシュートを放つことができないまま、前半は終了した。

選手変更も流れは変わらず

後半開始とともに投入されたハキム・ツィエクが開始からすぐにゴールを狙うが、シュートはリヴァコヴィッチが難なくキャッチする。

そしてオーバメヤンはチルウェルのパスからディナモのゴールネットを揺らしたが、オフサイドの判定で喜びも束の間となる。

4バックへのシステム変更は、ジェイムズとチルウェルのオーバーラップを可能にしたが、同時にディナモにファイナルサードでスペースを与えることになった。 その結果、60分近くにリストフスキが遠目から野心的なシュートを放ったが、これはケパは指先でセーブし、ボールはクロスバーに当たって外れた。

プレッシャーの構築

ジョルジーニョとアルマンド・ブロヤの投入により、さらに攻撃を仕掛けるチェルシー。ブロヤは左サイドから突破をはかるものの、リヴァコヴィッチを窮地に立たすまでには至らない。

メンバー変更によりさらに攻撃的になったブルーズだったが、ディナモの抵抗は続いていた。ツィエクのクロスにブロヤが合わせようとするが、あと一歩のところでうまくいかない。

さらにツィエクはエリア外からパスを送ったが、マウントのバックパスからハフェルツが放ったヘディングシュートは、ロベルト・リュビチッチの素晴らしいディフェンスに阻まれた。

終盤の危機を回避

後半終盤になると、ディナモは勝利のために全力を尽くした。しかし、終盤にジェイムズが左足で放ったシュートはポストの下をかすめるなど、相手は運も味方につけた。

リヴァコヴィッチもまた、マウントのシュートを本能的にセーブし、8分間のアディショナルタイムを終え、グループEでの勝利を決定づけた。チェルシーにとって、この試合は過去16試合中アウェーでの3回目の敗戦となった。

この大会では比較的ミスが許されないため、スタンフォードブリッジでは次にRBザルツブルクとACミランとのビッグマッチでは結果を出さなくてはならないだろう。

今後の予定

プレミアリーグに戻り、土曜日の昼にはクレイヴン・コテージでフラムと対戦する。その後、今シーズン初の代表戦によるブレークの前に、RBザルツブルクとリヴァプールをホームに迎える予定だ。

チェルシー(3-4-3):ケパ;アスピリクエタ(c)(ツィエク46)、フォファナ、クリバリ;ジェイムズ、マウント、コヴァチッチ(ジョルジーニョ59)、チルウェル(ククレヤ71);ハフェルツ、オーバメヤン(ブロヤ59)、スターリング(プリシッチ75)
サブ
:ベッティネッリ、メンディ、チャロバー、チュクエメカ、ギャラガー、ロフタス=チーク、ザカリア
警告
:マウント59、クリバリ67、トゥヘル76(ピッチ外)

ディナモ・ザグレブ(3-5-2):リヴァコヴィッチ;モハラミ(ローリッセン76)、シュタロ、ペリッチ、リュビチッチ;アデミ(c)(バトゥリナ89)、J.ミシッチ、イヴァヌセッチ、オルシッチ(スピキッチ77);ペトコヴィッチ(ドルミッチ90+7)
サブ
:ザゴラッチ、シュテフリ、エムレリ、ボッカイ、マリン、テオフィル=カテリン、ブラト
警告
:バトゥリナ
得点
:オルシッチ13

主審:イシュトヴァーン・コヴァーチ(ルーマニア)