4選手がデビューを果たした開幕戦、勝負を決めたのは長年チェルシーでプレーするベテランだった。

前半は拮抗した展開となり、ベン・チルウェルのファウルで得たPKをジョルジーニョが決めて、ブルーズがリードで折り返した。結局この1点を守ったチェルシーが開幕戦を勝利を飾り、グディソン・パークのジンクスを打ち破った。プレミアリーグのタイトル獲得への挑戦を開始するには十分な結果だっただろう。

これがデビュー戦となったラヒーム・スターリングは終始印象的なプレーを見せ、PKの前にはゴールを決めたが、オフサイドと判定されてデビューゴールとはならなかった。今季初のクリーンシートとなった試合、エドゥアール・メンディも好セーブを見せた。


試合開始直後は、両チームとも同じようなシステムを採用し、激しい攻防が繰り広げられたが、前半終了時には、コーナーキックやシュート数でロンドン勢が大きくリードしていた。

後半はエヴァートンが調子を上げたが、勝ったのはブルーズだった。この試合では、カリドゥ・クリバリが守備面で重要な役割を果たしたが、ピッチ上で治療を受け、その後ピッチを退き、フル出場とはならなかった。代わりに入ったマルク・ククレヤもチェルシー初出場となった。

グディソン・パークで見せたチェルシーの好調ぶり

これまでマージーサイドのこのスタジアムで4連敗という惨めな思いをしていたブルーズが、2017年4月以来、初めてここで勝利を収めた。

この結果は、イングランドのトップリーグになって30周年を迎えるプレミアリーグにおいて、1999年にサンダーランドに4-0で勝利した時を1日上回る、史上最も早いリーグ戦の勝利という栄誉にもなった。

スタメン

トゥヘル監督は、プレシーズン初戦のウディネーゼ戦に先発した11人から1人だけ変更し、マルコス・アロンソの代わりにベン・チルウェルを左ウィングバックに起用した。

ラヒーム・スターリングは、カイ・ハフェルツ、メイソン・マウントとともに3トップを組み、カリドゥ・クリバリも3バックでデビューを飾った。

2022/23シーズンのキックオフ

エヴァートンは、前回グディソン・パークを訪れたときのような危険さはなく、その日はチェルシーに勝利して降格の危機を和らげたが、ブルーズの選手たちはこの週末の開幕戦でスタジアムが相手にとって大きなプラスになることを承知しており、それを和らげる良いスタートを切ることが重要であると考えた。

トフィーズのディフェンダー、ベン・ゴドフリーによる不用意なバックパスからもう少しでシュートを打てるチャンスだったが、ボールはサイドに大きく流れ、ジョーダン・ピックフォードがライン際で足を使ってクリアを試みたときには、確かにサイドラインを越えていた。

副審はこれを見逃さず、ルーズボールを拾ったカイ・ハフェルのシュートは、サイドネットに突き刺さった。ゴドフリーはこのプレーでストライカーを追いかける際に負傷しそのまま交代となり、彼にとっての新シーズンの初戦はすぐに終わってしまった。

その直後、メイソン・マウントのシュートがピックフォードにとって最初のセーブとなり、クリバリは適切なポジショニングでヘディングでクリアした。

プレッシャーのかかる前半

メンディは、ジェームス・ターコウスキの強烈なヘディングシュートをバーの上に弾き出した。

試合が1/4経過した段階で、エヴァートンはファンの声援を受けながら勢いに乗っていたが、先にペナルティエリア内で相手を抜き去ったスターリングが、ハーフウェイラインからのドリブル突破でフリーキックを得る。

ハーフタイムが近づくと、チェルシーのペナルティエリアでエンゴロ・カンテが見事なプレーで危険を回避したが、必要以上にボールをキープすることはできていなかった。

チアゴ・シウバは2対2の場面でパスをブロックしピンチを救ったが、前半優勢だったのはチェルシーの方だった。

カンテのシュートはGKに近すぎて大きなチャンスとはならなかったが、ピックフォードのクリアしたボールを拾ったスターリングが飛び出してゴールを決めた。しかし、これはオフサイドポジションと判定される。

ベンが開いた突破口

8分と非常に長い前半のアディショナルタイムに、この試合のテーマとなる13回目のCKを獲得したチェルシーだったが、先制したのは別の種類のセットプレーからだった。

前半最も長いポゼッションから、エリア内にドリブルで入り込んだチルウェルがアブドゥライエ・ドゥクレに倒され審判のホイッスルが吹かれた。このPKをジョルジーニョが落ち着いてピックフォードの逆方向の左隅に決め、チェルシーが1点をリードして前半を終えた。

後半開始直後、チアゴ・シウバとメンディの意志疎通がうまくいかず、デマレイ・グレイにシュートを打たれるが、チアゴは十分にリカバーし、シュートは枠外に逸れる。

その後、メンディが素早く反応してシュートをブロックしたが、ボールは再び危険なゾーンに戻ってきた。

度重なる選手交代

エヴァートンが試合の主導権を握ったところで、トーマス・トゥヘルは二人の選手を交代させた。昨年11月以来の先発となったチルウェルがフルタイム出場する可能性は低いと試合前に語っていたが、彼とマウントが退き、ルベン・ロフタス=チークとクリスチャン・プリシッチが投入された。ルベンは右サイドに入り、ジェイムズが左サイドでプレーするためにサイドを替えた。

それでもチャンスをつくったのはエヴァートンだった。交代出場したデレ・アリがゴールを狙うが、クリバリがヘディングでクリアする。しかし、このプレーはブルーズの26番が最後に見せたものだった。そしてハフェルツに代わって、アルマンド・ブロヤも投入された。チェルシーにおける彼の過去の出場は、2020年3月のエヴァートン戦の1回だけだった。

ロフタス=チークがエリア手前で倒されて得たFKからジェイムズがシュートを放つがこれはバーの上を超える。そして、ククレヤのクロスからスターリングが追加点を狙うが、相手DFに当たり枠を外れる。

そして前半と同様、10分近くの長いロスタイムが続いたが、試合終了のホイッスルが鳴り、チェルシーは今シーズン初の勝ち点3を手に入れた。

今後の予定

次節はホームでのトッテナムとのロンドン・ダービーだ。日曜の夕方に行われるこの試合、今季初となるホームゲームに相応しい対戦カードと言えるだろう。

チェルシー(3-4-3):メンディ;アスピリクエタ(C)、チアゴ・シウバ、クリバリ(ククレヤ75);ジェイムズ、カンテ、ジョルジーニョ(ギャラガー90+9)、チルウェル(ロフタス=チーク65);マウント(プリシッチ65)、ハフェルツ(ブロヤ74)、スターリング

サブ:ケパ、チャロバー、コヴァチッチ、ツィエク

得点者:ジョルジーニョ45+8(PK)

警告:ジェイムズ56、ククレヤ90+11

エヴァートン(3-4-3):ピックフォード(C);パターソン、ターコウスキー、ミナ(ビナグレ70)、ゴッドフリー(ホルゲート18)、ミコレンコ、イウォビ、ドゥクレ、グレイ、ゴードン、マクニール(アリ61)

サブ:ベゴヴィッチ、キーン、アラン、グバミン、ミルズ、ウォーリントン

警告:ミナ45+8、ミコレンコ80、ホルゲート90+8

主審:クレイグ・ポーソン

観客数:39,254