チェルシーがレスター・シティとのプレミアリーグ戦に臨むにあたり、ここではブリッジでフォックスに勝利した過去の素晴らしい試合をいくつか紹介しよう。
1997年10月
87分間、普段はサブのレスターのGKペギー・アルフェクザードはチェルシーが放つ全てのボールをはじき出したが、ゴールから30ヤードのところでジャンルカ・ヴィアッリからパスを受けたフランク・ルブフのシュートはセーブすることができなかった。
ルブフは、この試合の序盤に2度、同胞にゴールを阻まれていたが、3度目の正直で、右足からゴール上隅に強烈なシュートを放ち、価値ある劇的な1-0の勝利を手にしたのである。
2003年8月
イタリア・パルマから移籍してきたアドリアン・ムトゥは、2003/04シーズンのホーム開幕戦でフォックス相手に決勝点を挙げ、忘れられないデビューを飾った。
前半終了間際、1-1の同点で迎えたこの試合、ムトゥのフリーキックはレスターの壁を直撃したが、跳ね返ってきたところを25ヤードから低い弾道のシュートを放ち、イアン・ウォーカーを破りゴールを決めた。
2014年8月
2004年に降格したレスターは10年間トップリーグに戻ることはなかったが、2014/15シーズン、チェルシーのホーム開幕戦で対戦した時、入団したばかりの別のストライカーが活躍し、デジャヴのような感覚を味わった。
開幕戦のバーンリーとの試合でクラブ初得点を挙げたジエゴ・コスタは、この試合も62分にブラニスラフ・イヴァノヴィッチのクロスを胸で受け止めカスパー・シュマイケルを破り、2試合連続となる先制ゴールを決めた。
さらに後半にはエデン・アザールが2点目を決め、その後開幕から12試合負けなしの9連勝を記録したチェルシーは、そのシーズンに5年ぶりのプレミアリーグ制覇を達成した。
2016年10月
2015/16シーズンはブルーズは10位、そしてフォックスはまさかのタイトル獲得を果たしたが、翌シーズンのブリッジでの一戦が、目覚ましい運命の変化をもたらすきっかけとなった。
アーセナルに3-0で敗れた後、アントニオ・コンテはハルで3バックを採用し2-0で勝利した。その後ブリッジでディフェンディングチャンピオンを相手にジエゴ・コスタ、アザール、ヴィクター・モーゼスのゴールによって3-0の勝利を収めた。
この勝利を含む13連勝を達成したブルーズは、3シーズンぶり2度目のタイトルを獲得した。
2021年5月
レスターは昨年のFAカップ決勝でブルーズを下したが、その数日後のリーグ戦ではブルーズがカップ戦の雪辱を晴らした。
コロナ禍の14ヶ月間で最多となる7195人のファンの前で行われたこの試合、アントニオ・リュディガーが後半早々に先制すると、ティモ・ヴェルナーへのファウルで得たPKをジョルジーニョが決めて2点差とした。
その後イヘアナチョが1点を返したがそのままブルーズが3ポイントを獲得し、この結果レスターを抑えてトップ4入りを果たし、翌シーズンのチャンピオンズリーグ出場権を獲得した。