シーズン終了後の短いヴァカンスは、有効に使いたいものだ。イングランド代表のUEFAネーションズリーグの試合が終わり、チェルシーのプレシーズンのトレーニングに戻るまでの間、メイソン・マウントは、まさにそれを実行に移したようだ。

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しかし、23歳の青年にとっては、スポーツの夏を過ごす時間はまだあった。いくつかの国際的なイベントに参加したり、朝の生放送でその収益がすべて「トゥギャザー・フォー・ショートライブズ」に寄付される自身の衣料品ブランド「マウントチャンダイズ」のプロモーションを行い、ったりしていた。また、これに関連してポップアップストアのイベントにも参加した。

そしてキャンプの前に既にロサンゼルスに訪れ、その際には、クラブの新オーナーとつながりのあるLAドジャース球場を見学した。

「またF1レースを観戦できてラッキーだった」と、マウントはこの数週間を振り返りながら語る。

「この夏2回目のシルバーストーンでのレースだったし、ウィンブルドンにも行けたんだ。ジョコビッチのプレーを間近で見ることができ、2セットダウンから逆転し、3セットを取ったのを生で見ることができて本当に良かった。」

「以前にもO2アリーナでテニスを見たことがあるけど、ウィンブルドンでは、まったく違う感じだし、ジョコビッチはプロフェッショナルだし、彼が優勝するのは明らかだった。」

マウントは、ウィンブルドン決勝が終わってからわずか数時間後にこのインタビューに応えている。

「テニスとF1は、サッカーとは明らかに違うスポーツだけど、学ぶこともあるし、そこから何かを得ることもできるから、見ていて感銘を受けるよ。ここ数回はレッドブルのチームに合っているから、彼らを応援している。最近とても調子がいいので、この調子で頑張ってほしいね。」

チェルシーのシーズン終了から6月のイングランド代表戦までの短い期間に、マウントはモナコGPを訪れ、チェッカーフラッグをモチーフにした服装で注目を浴びることになった。「ベストを尽くしているんだ!」と彼は微笑む。

「あれは特別な服なんだ。毎日着るわけにはいかないからね。」

ヴァカンスが終わり、プレシーズンが始まった今、休暇がこれほど短かったため、コンディションを戻すのにそれほど時間はかからないはずだ。

「たった3週間の休みだから、あまり調子を落としてはいない。自分はいつもトレーニングをすることによって、少しずつ調整しているんだ。ポルトガルで、チェルシーのU-23が来ていたとき、彼らと一緒にちょっと練習もしたんだ。」

「常に練習していると、ヴァカンスから戻ってきたときにあまり遅れを感じないんだ。先に戻ってきた選手もいて、先週からずっと練習していたから、彼らは好調だよ。」

「スタッフを含めみんなと一緒に戻って、トレーニングを再開して、シーズンをスタートさせることができた。アメリカでの数週間はいい試合が続くから楽しみにしている。」

過去2シーズン、チェルシーの年間最優秀選手賞を受賞したマウントは、チェルシーでのキャリアで高いハードルを設定してきた。次のシーズンを見据えたとき、彼は個人的な目標をさらに高く設定していくのだろうか、それとも今はチームの目標が大事なのだろうか?

「年間最優秀選手賞を獲るという目標は設定しない。チームとしての目標、アシスト数、競争力など、自分が達成したい目標を掲げたい。」

「その目標を達成すれば、自分のレベルが高くなり、パフォーマンスが向上することは分かっている。シーズン前に自分の目標を設定するときは、できるだけ多くのことを達成したい。それが自分の目標であり、シーズン前の抱負なんだ。」

たとえ短期間であっても、休息によりエネルギーを取り戻し、他のスポーツ界のスターたちから刺激を受けたマウントが、これからさらに多くのことを成し遂げられることを疑う人はいないだろう。