チェルシーのレジェンド、パット・ネヴィンが週末の敗戦と水曜日に行われるチャンピオンズリーグ・グループステージについて、そして戦術に関して忍耐力が必要になる理由を語った。

サッカーの試合を見た後に最も陥りやすいのは、見たばかりのゲームの内容を簡単に整理してしまうことだ。週末のマンチェスター・シティ戦でブルーズは、ホワイト・ハート・レーンでの後半戦でスパーズ相手に大成功した3-5-2の布陣でスタートした。土曜日の試合後、私がヒースロー空港に向かう途中、フラム・ブロードウェイで地下鉄に乗り込んだときには(ベルファストで開催されるマスターマインドに参加するため)、ファンの中にはこのシステムを非難する声もあった(あの黒い椅子に再び座るくらいなら、PK戦に臨むほうがましだ!)。昨シーズン、同じ相手との対戦でチャンピオンズリーグの栄光をもたらした3-4-2-1からなぜ移行したのか、と公然と疑問視していたのだ。「In Thomaswe trust(トーマスを信じよう)」という言葉は変わらなかったが、疑問は投げかけられていた。

一部のマッチレポートでも、この新システムを「進化の盲点」と判断している人がいるが、まだ決めつけるのは早過ぎるだろう。

マンツーマン

この日はマンチェスター・シティが優勢で、ペップはトーマスとの対戦でようやく成功を掴むことができたが、大きなリスクを冒さなければならなかった。彼にとって幸運だったのは、今回はそれが功を奏したことだ。これは今シーズンの序盤の小競り合いに過ぎない。シティと再会する頃には、戦術が変わっているかもしれないが、このシステムの巧みな使い方もわかっているかもしれない。

土曜日の試合で非常に目立ったのは、シティのディフェンスバックがマンツーマンになり、ルーベン・ディアスとアイメリック・ラポルテにロメル・ルカクとティモ・ヴェルナーをマークさせたことだ。しかし、ルカクの質の高いプレーとヴェルナーのスピードを相手に、カバーリングなしでマンツーマンを仕掛ける勇気のあるチームはほとんどないだろう。ティモ以外にも、カイ・ハフェルツ、クリスチャン・プリシッチなどチェルシーの攻撃陣は粒ぞろいだ。

もし、ペップが他の監督と同じように、2人のセンターバックのサポートとしてもう1人を配置していたら、中盤での戦いは互角になり、試合の展開も大きく変わったかもしれない。

また、正直に言うと、多くの選手がベストな状態でプレーできなかったという事実もある。エンゴロ・カンテは10点満点中9.5点以下のプレーをすることはめったにないが、この日の彼はいつものカンテではなかった。

試合後、トーマスはカンテが数日前から体調を崩していたことを明かした。

アウェーでは功を奏す?

また、新しいシステムに少しずつ慣れ、フォワードの2人はお互いをより理解する必要があるだろう。

ティモとロメルの連携は完璧にはいかなかったが、それは驚くことではない。2人にとっては新しいシステムで、2人の平均ポジションを見れば、2人のポジションが離れているとか、2トップとして機能していないという不満は、少し的外れかもしれない。

マンチェスター・シティのセンターバックの平均ポジションを見ると、彼らが1対1で戦うことについての私の主張がはっきりとわかる。ペップは勇敢だったし、今回はうまくいったが、いつもそうであるとは限らないし、彼もトーマスもそれを知っている。

パニックに陥っている場合ではなく、明日はユヴェントスとの対戦が控えているため、常識的な判断と熟考が求められる。ユヴェントスは2人のセンターバックだけでプレーすることが多いので、スタメンに注目が集まるだろう。たとえアウェーのアリアンツ・スタジアム(トリノ)であっても、チェルシーは再度2トップを起用するかもしれない。確かに勇気がいることだが、十分なエネルギーと信念があれば、アウェーでも信じられないほどうまくいくだろう。

アウェーで行われたチャンピオンズリーグ準決勝のレアル・マドリード戦では、トーマスは3-5-2を採用し、私が昨シーズンのチームの中で最も好きなパフォーマンスのひとつだった。

その中心には運動量の多い選手が必要となるため、100%のエンゴロ・カンテやメイソン・マウントが必要で、質の高い相手が頭を上げてパスを回せないようにスペースを閉じることができるかどうかにかかっている。

あの夜、中盤にいたのはカンテ、メイソン、ジョルジーニョの3人だった。そして前線でヴァランらを脅かしていたのは、プリシッチとヴェルナーだった。私はそのシステムが好きだし、いろいろな使い方ができると思うが、最も重要なのは、トーマス・トゥヘルにとって、これがもうひとつの武器であるということだ。

もうひとつ、今になって明らかになったのは、中盤の中央エリアに3人を配置し、彼らが非常に高いテンポでプレーしなければならない場合には、サウールの起用もより意味を持つということだ。このスタイルでプレーする場合、選手たちには休息が必須となるため、もう1人MFがいることは良いことだろう。

週末の戦術に少し疑問を感じるのは、若干時期尚早だと思う。長期的には、少なくともいくつかの試合では、このような方向性を採用することになるだろう。ゼニト戦では、後半にカイ・ハフェルツをトップ下に投入することで、孤立したロメルから何人かのディフェンダーを引き離し、突破口を開くことができた。たとえそれが数ヤードのスペースであったとしても、ロメルにはそれが必要だったのだ。

ロナウドからの脱却

誰が先発するにせよ、トリノでの試合は興味深いものになるはずだ。イタリアの巨人は今シーズン、最高のスタートを切ることができず、昨シーズン、ピルロ監督の試みはうまくいかなかった。そしてもちろん、ゴール、輝き、サーカスのようなクリスティアーノ・ロナウドは移籍してしまった。クラブは新たなスタートを切ろうとしているが、新たな夜明けには程遠い状況だ。バックラインはいまだに見慣れた顔ぶれで、ボヌッチやキエッリーニもまだ年齢的に衰えてはいないようだ。

私は先日、リヴァプールでACミランを見たが、正直なところ、彼らは過去のクオリティーからは程遠い印象を受けた。果たして、オールドレディにはまだ気品があるのか、それとも時代が進む中、ミランのように過去の栄光にすがっているのか、興味のあるところだ。