ビッグマッチのカウントダウンが始まる中、ブルーズのレジェンド、パット・ネヴィンがチェルシーのチャンピオンズリーグにおける決勝戦を振り返り、今回の試合で勝つために何が必要かを分析する。

サッカーが予測不可能なものでなければ、もっとストレスのない生活が送れるだろう。アストンヴィラに敗れてもチェルシーが来季のチャンピオンズリーグに出場できると予想した人は誰もいなかった。今週のチェルシーがラッキーだったのか、アンラッキーだったかさえ確かではない。シーズンを通してみるとチェルシーが4位に入ったのは当然だと言えるが、アーセナルとヴィラに敗れてもCL出場権を獲得したのは、少なからず運が味方したとも言えるだろう。

しかし、その一方でそれら2試合でもチェルシーは試合を優勢に進め、レスターにもホームで勝利した。したがって広義ではラッキーと言えるだろうが、チェルシーが4位に相応しかったかどうか?私はそう思うが、結果として来季のCL出場権を獲得したのだから、わたしの意見には何の重要性もないだろう。

この最後の迷走は、トーマス・トゥヘルにいくつかのことを教えてくれただろう。今後、プレミアリーグでは何よりもチャンスを得たときにより高い確率でゴールを決めなければならない。トーマス・トゥヘルはこの問題を来季が開幕するまでに解決しなければならないが、その前にもチャンピオンズリーグ決勝という小さな課題がある。

決勝で勝つ可能性

ブルーズのチャンピオンズリーグを振り返ると、この決勝トーナメントは信じられないほど素晴らしいもので、予期できぬものだった。2008年にモスクワでマンチェスター・ユナイテッドと対戦したとき、私はかなりの自信を持っていたし、あの夜ほどトロフィー獲得に近づいたことはないと思っている。あのチームは、今回を含めおそらく3回の決勝の中で一番強かったかもしれない。しかしあの夜、運は我々に味方しなかった。それを誰よりも覚えているのはJTだろう!

正直に言うと、2012年にアリアンツで行われたバイエルン・ミュンヘン戦では、私は期待するというより、どちらかというと希望していた。2人の左サイドバックが出場し、ジョン・テリーがいないという状況で、望みは薄かったが接戦の末にタイトルを獲得した。このレベルではほとんどのケースでこのような接戦になるということだ。

過去には準決勝でも同じようなことが繰り返されてきた。リヴァプールと2回対戦しPKで敗れ、その前にはアンフィールドでのたった1ゴールにより敗退した。それらの試合も接戦だった。モナコとアトレティコ・マドリード相手に準決勝で大きな失望を味わったが、2009年のバルセロナ戦で、主審の助けもあってブリッジでイニエスタ勝ち越しゴールを奪われた試合は、立ち直るのに長い時間がかかった。私はその夜の審判と話をしたことがあるが、彼は率直に自身のパフォーマンスの低さを認めていた。本当に?私はショックを受けた!

重要なのは、栄光と絶望の間にはほんのわずかな差しかなく、それは運の問題でさえあるということだ。ポルトではどうにかして自分たちの方に運を引き寄せなければならないし、それはつまりチャンスをものにしなければならないということだ。準決勝のレアル・マドリード戦を振り返れば、簡単に優勝できるのではないかと思うかもしれないが、土曜日のペップ・グアルディオラのチームに対しては、1ヶ月前のレアル戦のように多くのチャンスを得ることはできないだろう。我々はゴール前で冷酷にならなければならない。

このトロフィーをスタンフォードブリッジに持ち帰るためには、守備は相手に対して厳しく当たり、しっかりとチームとして守る必要がある。アストンヴィラ戦での2失点は、奇妙なほどに異常だった。1点目は明らかに偶然の産物で、プレーの流れに逆らってミスをしたものだ。2点目は不必要なペナルティだったので、実際にはディフェンスが突然崩壊したというわけではない。そういう意味で、守備陣に何か変化があったわけではないことを自覚する必要がある。奇妙なことが起こるもので、許されないのは劣悪なバックパスのようなイージーミスだ。

ゲームコントロール

GKが誰になるかまだわからないことを含め、選手起用に関してトゥヘルは大きな問題を抱える。ケパは先発するかもしれないし、素晴らしい活躍をするかもしれない。彼にはその能力がある。

もうひとつの問題は、システムに関することで、チェルシーはほとんどの場合、3-4-3かそれを少し変更した布陣でプレーしてきた、しかし、レアル・マドリード戦で3-5-2に近い形でプレーしたときの破壊力は非常に印象的だった。ハフェルツ、ヴェルナー、プリシッチなど、前線に2人のキレのある選手がいれば、ペップのプランを大きく狂わせることができるだろう。それはエンゴロ・カンテの調子にもよるが、ブルーズにとって最大のプラス要素は、トゥヘル監督が就任して以来シティに対して2戦2勝していることです。

シティには弱点がある。ディフェンスラインが非常に高く、背後にスペースができることが多いのだ。コーチ陣はそれを知っているだろう。どうにかして、シティのディフェンスの裏を突くように試合を進めなくてはならない。彼らは決して悪いチームではないが、チェルシーがうまくプレーすれば少しずつ光が見えてくるだろう。今回、ブルーズは間違いなく不利と見られているが、特に一発勝負ではそのような下馬評は気にする必要はない。

半年前、いやノックアウトステージが始まってからも、このようなシーズンの終幕を予想していた人は誰もいなかっただろう。しかし、実際にクラブ史の中で最も素晴らしいシーズンのひとつになる可能性がある。このような不思議なシーズン、スパーズが最終節にチェルシーのチャンピオンズリーグ出場権獲得を手助けするようなシーズンでは、何が起こっても不思議ではないし、おそらくまた何か起こるだろう。皆さんと同じように私も土曜日が待ち遠しい。