今回のコラムでパット・ネヴィンは各地で行われている代表戦とコブハムに選手が戻ってからの今後のブルーズの予定について考察している。

わたしは旅行をするのが大好きだ。まだ合法で安全で可能だった頃は旅行するのが大好きだった。観光する時間や現地の習慣や文化、または泳いだり日光浴をする時間はなかったが、選手として新しい国に行くことが好きだった。特に代表戦のときは殆どの時間試合に向けて集中していたが、わたしは常に抜け出してギャラリーを観に行っていた。パーティーやロック&ロールを好む典型的なサッカー選手のライフスタイルではなかった。

少し散歩するだけでも注意深く観察すればその国の香りを嗅ぐことができる。しかし今は代表選に行くだけで周囲のひんしゅくを買ってしまう。このパンデミックの中、代表戦で「移動」する彼らが見れるものと言えば空港の窓、ホテルの窓、そして運が良ければスタジアムへ移動する際、そして試合から帰る際に街の景色くらいだろう。

しかし大半の人たちと同様にわたしはそのように外国を旅することのできる選手たちを羨ましく思う。事態が改善することは誰もが望んでいることだろう。イギリスでは少しずつ状況が好転しているように感じられるが、他の国でも早くそうなることを切に望む。

したがって代表でプレーする選手には今までにないほどの疲労感があるだろう。疲れだけでなく負傷を抱える場合もあり、そもそも参加したくなかった選手もいるかもしれない。ジョルジーニョはロンドンに残り、エンゴロ・カンテは負傷により代表をすぐに離脱した。コブハムに戻る前にまだ試合を行う選手たちがいるが、怪我がないことを祈る。

特に筋肉の怪我が多いことは驚きではない。休息もほとんどない過密スケジュールが長いこと続いているからだ。先日スコットランド対イスラエルの試合を見ていたが、何人かの選手は明らかに動きが鈍かった。ブルーズ以外でわたしが気に入っている選手の一人であるアストンヴィラのジョン・マッギンはマウントに似たプレースタイルだが、イスラエル戦では運動量はあったがキレがなく、疲労が蓄積しているように見えた。

このようなことはどの選手にも起こりうることだが、選手自身がそれを把握していないことがよくある。初めは足も良く動くと感じるが、ピッチの上をスムーズに動くというより、泥の中でもがいている感覚になる。だからこそこのような状況ではここ数十年と比べてスポーツ科学や医学が特に欠かせなくなる。今は試合前にどの選手が疲労を蓄積させているかわかる。試合中にそれに気づくのは簡単ではなく、科学からほど遠いものなのだ。そして選手たちの精神面をケアすることも考慮すべきで、監督やコーチングスタッフだけでは足りない。

疲れた選手は怪我しやすくなり、怪我をすると診断結果が出るまで不安になる。

これからの数週間、移動が少なければ少ないほど状況は改善されるだろうし、それは喜ぶべきニュースとなるだろう。9日間に2試合に臨むチェルシーだが、両方ともロンドンで行われる。大したことではないように見えるが、地元から離れず自宅のベッドで休めることは睡眠、回復にとって大きな助けとなる。

クリスタルパレス戦、ウェンブリーでのFAカップ、そしてロンドンスタジアムでのウェストハム戦はこの状況では大きなボーナスであり、ニューカッスルのようにホテルに滞在するよりも好ましいことは明らかだ。

これによりトレーニングや試合に向けた準備もやりやすくなり。移動が必要ないため時間をより

効果的に使うことができる。飛行機や電車で移動するにしても集合し現地に入って宿泊先にはいるなど、最低でも1日はかかってしまうのだ。

先進国ならではの問題であることは確かだが、過密スケジュールの中で選手たちにいつも以上の負荷をかけることは避けたいところだ。

ここ数か月コンスタントに働き続けたトーマス・トゥヘル監督は代表選によるブレークの間、少し休むことができただろう。しかし彼は現在週末のウェストブロム戦に向けて準備を進めている。相手の研究を除き、問題は代表から戻ってきた100%の状態にない選手たちをどのように起用するかである。

まだ数日待つ必要があるが、彼はそれほど心配していないだろう。チームの選手層は非常に厚くリーグトップクラスにある。そしてロンドンに残った選手や英代表選手にとってもここ数日天気が良いのは朗報だろう。裏庭に座って休息をとることもできるのだ!