新規加入のエドゥアール・メンディについて、彼と同様に16年前にレンヌからブルーズに移籍したチェフよりも語れるものはいないだろう。

チェフはチェルシー公式ウェブサイトで、3年前に現役時代のGKコーチで今もレンヌでその役割を担うクリストフ・ロリションからメンディを勧められたと語った。

「ランスがリーグ2で優勝しリーグ・アンに昇格したころからメンディを追い始めた。リーグ・アン初年に大きく成長し、去年レンヌに移籍後もさらにステップアップした。晩成型でこの獲得に驚く人もいるだろう。彼は4年前からトッププレーヤーのレベルに到達している。今も熟成期で、経験値も高い。」

「困難を克服する力もある。これは彼の特徴だ。チェルシーでは大きなプレッシャーがかかるが、無契約時代など過去に人生で様々な問題を克服した彼は、問題なく乗り越えるだろう。去年レンヌではヨーロッパリーグ、そしてセネガル代表でも経験を積んだ。

彼はチームにとって素晴らしい補強となるだろうし、GK陣の競争も活性化される。」

チェフよりもメンディの能力について語れる者はいない。彼は187cmという長身をうまく利用するだろう。

「彼はオールラウンド型の選手だ。フィード能力も高く、ロングパス、ショートパスもできる。過去2年間のプレーを見ると、クロスやハイボールへの対応力は誰よりも高いだろう。長身を武器とし、タイミング良くボールの軌道を読むことができる。

ハイボールに強いしエリア内を支配する。長身を利用したセーブ力も魅力的な選手だ。彼の加入によりGK陣に競争が生まれる。チェルシーのようなクラブでは常にそうあるべきだ。トップクラブにはどのポジションにもトッププレーヤーがいるし、GKのポジション争いもより激しくなるだろう。監督にとっても選択肢が増えることは良いことだ。」

レンヌからブルーズに入団したという共通点から、チェフとメンディは比較されることになるだろう。しかしチェフはすぐにそれを拒否し、選手間の比較ではなく、フランスとイングランドのサッカーの違い、そしてレンヌとチェルシーの相違点について語った。

「自分と同じキャリアになるのは面白いことだけど、比較対象にはならない。フランスリーグでプレーしたことがあるから、そのレベルの高さもわかっている。

もちろんだいぶ時間が経っているけど、フランスリーグからのGKはすぐにプレミアリーグに順応できると思う。フランスでプレーする選手は、プレミア同様にフィジカルが強いんだ。去年のレンヌはゴールキーパーからゲームを組み立て、高い位置でプレスをかけていた。そういう意味でブルーズのプレースタイルに似ているし、高い位置でプレーし、エリアで相手を制することができる選手が必要なんだ。彼はチェルシーにとって素晴らしい補強となるだろう。」