今年のボクシング・デーは市内の短い移動でアーセナルとの試合に臨むブルーズ。この試合を前にチェルシーのクラブ史に精通するリック・グランヴィルとデータ収集家ポール・ダットンが主なポイントを紹介する。

2020年を締めくくるロンドンダービー2連戦の1試合目となるが、トップリーグでは最も歴史が古く、両者の対戦は202試合目となる。現在チェルシーは5位、一方のアーセナルは15位で55日間勝利がなく低迷している。ブルーズにとって日曜午後5時半の試合は今季4回目となるが、まあまあの成績で今のところ敗戦はない。

通常クリスマス期間の試合でシーズン半分が終了することが多いが、今季はまだ38試合中14試合しかしておらず、折り返し地点は1月中旬となる。

それでも今シーズンこれまでを総括することは可能だろう。無敗記録が続いていたチェルシーはアウェー2連敗の後、ホームで決定機をものにしてウェストハムを3-0で下した。これは元ブルーズのウィリアンがプレーするアーセナルとの試合でも重要な要素となるだろう。

ガナーズの低迷は誰の目にも明らかである。勝ち点で見ると、1974/75シーズン以降最悪で、1

試合平均得点も0.86とここ2部に降格した108年前のシーズンを下回り最悪となっている。

チェルシーのニュース

チェルシーは昨季2連敗したウェストハムとの試合に勝利し、ロンドンダービーの順位表でいうと昨シーズンより8ポイント多くなっている。

ハマーズはチェルシーとの試合まで今季セットプレーからの失点はなかった(アーセナルはその2日前にエヴァートンにゴールを奪われた)。メイソン・マウントのCKからのチアゴ・シウバのヘディングシュートにより先制点を挙げたブルーズ。これが14試合でCKから8得点目となり、マウントのコーナーからのアシストは3本目となった。昨季全体でのセットプレーからの得点は11となっている。

今季これまで29ゴールのチェルシーは得点数でリーグ2位となっており、そのうちの9点(31%)がディフェンダーの得点で、更に守備陣は6アシストも記録している。

ウェストハム戦の勝利の裏にはランパードの戦術の変更もあり、中盤で起用されたジョルジーニョは先制点のシーンでオグボンナを抑え、これにより中央での役割から解放されたエンゴロ・カンテをアーロン・クレスウェルのマークに専念することができた。試合残り25分にマテオ・コヴァチッチが入ったことにより、カンテは中盤の中央を支配し、試合の流れを変えることに成功した。

102秒で2ゴールを決めたタミー・エイブラハムはチーム得点王となり、リーグ49試合で20得点を記録している。これはランパードが監督に就任してから初めての記録であり、2013年のエデン・アザール以来、最年少の23歳80日でこの数字に到達した。そして多くのファンが、昨季アーセナル戦での彼の決勝点を覚えているだろう。

ヴェルナーとエイブラハムのコンビは好調を維持しており、両者がスタメン出場した8試合で6勝無敗、チームは合計21ゴールを決めている。ヴェルナーは最近ゴールに恵まれていないが、アシストは3本で、そのうちの2本はエイブラハムのゴールに繋がった。

残念ながら今年のボクシング・デーでも今季最も好調な選手たちが欠場する。チームで最も決定機を演出しているハキム・ツィエクは3-1で勝利したリーズ戦以来試合出場がなく、センタリング数でリーグトップ(57本)、空中戦でも勝率81%のリース・ジェイムズは膝の怪我でチームを離脱している。多くのアシストを提供しているベン・チルウェルもこの年末の試合には出場できないだろう。

守備陣からゲームを組み立てるアーセナルは、高いプレッシャーをかける相手に苦戦している。アーセナルはホームで先制点を許した試合の71%を落としていることから、これがブルーズにとって勝利のカギとなる可能性がある。

アーセナルのニュース

ミケル・アルテタは勝利のない11月1日から、サイドバックに守備の負担のかかる4-2-3-1、そしてオールドトラフォードで接戦を制した3-4-3という2つの布陣を採用している。

シーズンの殆どはアレクサンドル・ラカゼットが1トップを務め、一方のピエール・エメリク・オーバメヤンはサイドでプレーし、エディ・エンケティアもCFとして一度出場している。

新しい布陣に変えてもアーセナルの不調は続き、ブラジル人の若手ガブリエル・マルティネリの活躍はあったが、火曜日のカラバオカップではマンチェスター・シティに大敗した。

リーグではここ10試合で4得点13失点、ゴール期待値(xG)は-1.5でリーグ15位(チェルシーは+10.5で2位、1位はリヴァプールで+10.6)となっている。17試合で11試合無失点のエドゥアール・メンディは、今季エミレーツでの4回目のクリーンシート達成を狙う。皮肉にも、現在アストンヴィラでプレーするエミ・マルティネスもエミレーツでクリーンシートを達成しているが、元チームメイトのベルント・レノはまだ無失点に抑えたことがない。

アーセナルはアルテタが監督に就任して以来7枚のレッドカードを受けている。リーグ2位のブライトンは同じ時期に3枚となっている。火曜日のカラバオカップ準々決勝で出場停止処分となっていたグラニト・ジャカはチェルシー戦には出場できる。

アーセナルはブルーズとのこの試合がこの時期一番重要な対戦となる。

アーセナルとのライバル関係

チェルシーは歴代勝利数を585に伸ばし583のアーセナルを抜き、勝ち点でもこの試合に勝てば1992/93シーズン開幕時から2025で並ぶ。

ちょうど20年前の試合も同じ日に行われた。この対戦では、ランパードが先制点を挙げたが、アーセナルが2-1で逆転勝利を収めた。アーセナルは2002年5月にはリーグ優勝を果たし、11シーズン中9度ロンドンダービーで首位となった。

ローマン・アブラモヴィッチがチェルシーに来た当時、ガナーズはブルーズより100ポイント以上勝ち点を獲得していたが、2003/04シーズンからチェルシーはロンドンダービーで13度首位となり、今日の試合に勝てばアーセナルの記録を抜くこととなる。