チェルシーの今シーズン最後となるリーグ戦はウェスト・ミッドランズで行われる。この試合を前にチェルシーのクラブ史に精通するリック・グランヴィルとデータ収集家ポール・ダットンが主なポイントを紹介する。

3CL

それ以外の結果の場合は複雑だが、最低でもレスターとリヴァプールのどちらかと同等かそれ以上の結果を出す必要がある。

一方、ヴィラは15ヶ月ぶりに戻ってくるサポーターの前で良い結果を出したいということ以外、プレッシャーを感じることなくプレーできる。現在11位のヴィラは、スタンフォードブリッジでの対戦ではチェルシーに引き分けたが、ロンドン勢とはここ12試合で10敗している。

水曜日のトッテナム戦ではジャック・グリーリッシュが2月以来の先発出場を果たし2-1で勝利した。しかし、ホームではここ4試合で2分け2敗で、これよりも悪い成績を残しているのはバーンリーとフラムだけだ。

ブルーズは現在、昨シーズンの勝ち点を4ポイント上回っており、1位との差は2020/21シーズンの33から16に半減している。トゥヘルはすでにポルトガルで誰を先発に起用するか決めているかもしれないが、このヴィラとの試合も高いパフォーマンスが必要となる。

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リーグでトップ4入りを決めるという重要な目標が残っているブルーズには、来週のCL決勝のことを考える余裕はない。

チェルシーの過去におけるヨーロッパ大会決勝直前のリーグ戦6試合は3勝3敗となっている。その中には、フランク・ランパードがボビー・タンブリングの歴代ゴール記録に並び、さらに追い越しアストンヴィラを2-1で破った2013年5月11日の試合も含まれている。

最終節の試合はすべて日曜日の午後4時に開始する。トゥヘルはトップ4入りが自分たち次第ということをわかっているが、他の試合の経過に応じて選手を入れ替えるかもしれない。アンドレアス・クリステンセンが復帰し、エンゴロ・カンテとカイ・ハフェルツが土曜日に練習を再開する可能性がある(後者2人はとも決勝戦には間に合うはず)。

マテオ・コヴァチッチが復帰したことから、カンテがこの試合を欠場する可能性は高い。同様に週半ばのレスター戦に出場したチアゴ・シウバは守備で安定したプレーを見せたが、7日間で3試合目となるため、クリステンセンが代わって入ることも考えられる。。

結果が順調に出ていれば、タミー・エイブラハムやスコットランド代表として欧州選手権に出場することが決まったビリー・ギルモアなどが出場するかもしれない。また、トレーニングで好調ぶりを見せるアカデミー卒業生のティノ・アンジョリン(攻撃的MF)やティノ・リヴラメント(攻撃的WB)が出場する可能性もある。

今シーズン、多くのチームがそうしてきたように、ヴィラも低い守備ラインで素早くカウンターを仕掛けてくるだろう。重要なのはマット・ターゲットのスピードとジャック・グリーリッシュのキープ力がヴィラの攻撃の大半を支えている右サイドにトゥヘルが誰を選ぶかだ。。

チェルシーは、レスターを圧倒して試合を優位に進めたものの、終盤に集中力を欠いて決定的な2点を失いかけたことから、忍耐と効率が再び美徳となる可能性がある。興味深いことに、チェルシーがアウェーゲームで最も多くの得点を挙げている時間帯は1時間前後であり、ヴィラがホスト国として最も多くの失点をしている時間帯と重なる。

また、火曜日の試合ではティモ・ヴェルナーがエリア内でユーリ・ティーレマンスに倒されたがPKとはならなかったことがメディアで取り沙汰されていたが、今回の試合ではVAR判定でも幸運に恵まれることを願っているだろう。

帰ってきたグリーリッシュ

ヴィラは今季ホームで開始10分間に5点決め1失点もしていない2クラブのうちの1つである。また、今回の試合では1年以上ぶりに1万人のサポーターに後押しされることになる。しかし、今シーズンはホームで先制点を許した13試合のうち10回負けている。

最近ヴィラはオープンで広く守っており、水曜のトッテナム戦の前には8日間で2回も3失点している。これは、昨季に比べて守備のもつれが少なかった今季の中でも異例のことだった。また、GKエミ・マルティネスをはじめとする守備陣は、2009/10シーズンのクリーンシート15回という記録に並び、勝ち点でもそれ以降最多となっている。

しかし、大きな戦力となっていた右SBのマット・キャッシュが負傷し、最近代役としてプレーしているエズリ・コンサとアーメド・エルモハマディの両者はオールラウンダーとしての資質を持ち合わせていない。コンサは通常、タイロン・ミングスと共にバランスを取るプレーを見せるが、週半ばにはコートニー・ハウゼがCBに起用され、守備の中央は2人とも左利きの選手となった。

ジャック・グリーリッシュがトッテナム戦で復帰したことで、ヴィラの攻撃は左サイドの内側に偏っている。FWのオリー・ワトキンスとベルトラン・トラオレは相変わらず高い運動量で走り回り、チームはこの試合、今季最多のシュート数を記録した。

トラオレはアンワル・エル・ガジと同様に前線で欠かせない存在となっているが、これはスタンフォードブリッジのジョゼ・モウリーニョやフース・ヒディンクの下ではできなかったことだ。ボックスツーボックスのプレーヤーであるジョン・マッギンは攻撃の組み立てに欠かせなく、ポゼッション時には4人目のフォワードとなり攻撃をサポートしている。

一方、ロス・バークリーはチェルシーからのレンタル選手ということで、この試合には出場できない。