FAカップ第5回戦の最後のカードとなるチェルシーとバーンズリーの試合を前にチェルシーのクラブ史に精通するリック・グランヴィルとデータ収集家ポール・ダットンが主なポイントを紹介する。

チャンピオンシップのバーンズリーとプレミアリーグのチェルシーの差はこのラウンドで対戦したどのチームよりも大きいが、過去には2008年にこの大会でタイクスがブルーズを破っている。

両者は今季カラバオカップですでに対戦しているが、どちらも異なる監督が指揮を執っていた。現監督は4年前にブンデスリーガで対戦しており、ドルトムントのトゥヘルがウォルフスブルクのヴァレリアン・イスマエルを3-0で下している。

チェルシーは来週月曜にブリッジで低迷中のニューカッスルとのリーグ戦に臨むが、トゥヘルはこのカップ戦に集中しているようだ。子供なら誰もがウェンブリーでのFAカップ決勝について氏っているが、トゥヘルはこのタイトル獲得が自分のキャリアにとって非常に大きなものになると語っている。

日曜日の試合ではジョルジーニョがいつも通りのホップ&ステップでPKを決め2-1でブルーズが勝利した。

その4日後となる今日、同じヨークシャーでチェルシーは20回中11回目となるFAカップ準々決勝進出を狙う。バーンズリーは2部の中位で、前回チェルシーが対戦したルートン(3-1)よりも2ポイント少なく順位も3つ低い。

チェルシーのニュース

トーマス・トゥヘルにとってイングランドのノックアウト式大会は初めてとなるが、月曜のニューカッスル戦を前に彼がどのような采配を見せるかに注目が集まる。

ドルトムント、そしてPSG時代にはカップ戦を重要視し、2016/17にドイツカップ、2019/20にはフランスカップを制しており、更にフランスのリーグカップとスーパーカップ(2018/19、2019/20)も獲得している。

選手たちの精神面、肉体面でのコンディションを維持するために、エンゴロ・カンテとハキム・ツィエクのスタメン起用を含む大々的なターンオーバーを明言している。4バックなど新しいシステムを採用するかが注目すべき点となるだろう。

トゥヘルの下出場機会に恵まれなかった選手たちは、今夜の試合で強い印象を残したいところだ。今季FAカップ2試合に出場しているケパ・アリサバラガはルートン戦よりも質の高いプレーが求められるが、彼の片手でのセーブがチームを救ったのも事実だ。

日曜日の試合に欠場しその後トレーニングに復帰したクル・ズマやクリスチャン・プリシッチ、そしてタミー・エイブラハムのスタメン出場が予想される。エイブラハムはルートン戦でアカデミー出身選手として1969/70のピーター・オスグッド以来となるハットトリックを達成し、FAカップではチーム得点王となっている。

これまでのキャリアの中で常に若手選手の育成に力を注いできたトゥヘルは、今晩ビリー・ギルモアとティノ・アンジョリンにチャンスを与える可能性がある。ギルモアは今大会2試合すべてでフル出場を果たしており、一方アンジョリンは10番の位置でプレーできる。

バーンズリーのニュース

バーンズリーは今年に入ってチャンピオンシップでまだ勝ちがないが、今季FAカップでは失点がない。先週ホームスタジアムのオークウェルのピッチはサッカーの試合に相応しくない状況だったが、その時点から12日間試合は行われていない。

イスマエル監督は若手中心のチームで、3-4-3の布陣で高いリズムのプレスを仕掛ける。ポゼッション率は低く、ロングボールを多用しチャンスを模索するプレースタイルを採用している。

チーム得点王のコーリー・ウッドローのシュート数はチームの4分の1だが、枠内へのシュートは3分の1以下となっている。キャプテンのアレックス・モワットとコナー・チャップリンも得点能力のある選手だ。ヴィクター・アデボイェージョはシュート力こそ劣るが、より正確に枠を捉えることができる。

ドミニク・フリーザーのロングスローもバーンズリーの武器となっているが、20歳のアメリカ人FWダリル・ダイクがデビューする可能性もある。international forward Daryl Dike could make his debut.

守備に関しては高いラインでオフサイドトラップを仕掛けることを得意とするが(リーグ3位)、素早いボール回しからのカウンターに弱いところをチェルシーに狙われるだろう。

チャンピオンシップでより多くのクリーンシートを記録しているのはウィコムだけだが、FAカップ要員としてプレーするチェルシーアカデミー卒のGKブラッド・コリンズはカラバオカップでブルーズ相手に6失点しているが、今日の試合にも出場する可能性がある。

今季のFAカップのルール

今季いくつかのルール変更があった。最も大きな変更点はリプレーの廃止と交代枠5人で、9人のベンチ要員を、ハーフタイムを除き3回にわたってピッチに送り込むことができる。90分で決着がつかない場合、延長戦を行い、その後PK戦により勝敗を決める。

ビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)はプレミアリーグ所属チームのスタジアムにて採用されるため、今夜は使用されない。