今シーズン最後のロンドンダービーに臨むブルーズ。この試合を前にチェルシーのクラブ史に精通するリック・グランヴィルとデータ収集家ポール・ダットンが主なポイントを紹介する。

リーグ戦も残り3試合となったが、今夜の試合はロンドンで最も成功している2つのクラブ、チェルシーとアーセナルの203回目の対戦となる。

先週末、チャンピオンズリーグ決勝で対戦するマンチェスター・シティに勝利したことで、ブルーズはFAカップ決勝の相手であるレスターを抜いて3位に浮上し(昨夜まで)、残りの目標はすべて自分たち次第となる。

ブルーズが優れた成績を収めていることもあり、ロンドンで最も長い歴史を持つトップリーグのダービーが影を潜めることはあまりないが、これからの3週間に2つのカップ戦の決勝が控えているのも事実だ。

しかし、チェルシーは今夜、勝ち点3を獲得することに集中したほうがいいだろう。このところ、ブルーズに対する賞賛の声が高まっているが、ガナーズがここ12試合で獲得したポイントはブルーズを3ポイント下回るだけだ。

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トーマス・トゥヘルは今月、プレミアリーグのトップ4入りという当面の目標と、2つのカップ決勝に向けて全員の体調を整えておくことのバランスを取らなければならない。一つ目の決勝戦が3日後に迫っているが、今夜の試合のスタメンはウェンブリーでの布陣を示唆するものとなるだろう。

アンドレアス・クリステンセンとマテオ・コヴァチッチは今夜の欠場は確実だが、土曜日までにはトレーニングを再開したいところだ。ビリー・ギルモアが引き続きコヴァチッチの穴を埋める可能性があり、チアゴ・シウバやクル・ズマがCBとして出場するかもしれない。トゥヘル監督のもと、スタンフォードブリッジでは過去8試合のうち7試合で完封勝利を収めている。

アーセナルは前節、ビリャレアルをなかなか崩せなかったが、ブルーズのディフェンスは非常によく組織されており、積極的にボールを取りにくる。ヨーロッパリーグの準決勝でビリャレアルに敗れたときも、組織的なプレッシングによりアーセナルがミスを連発していたのが印象的だった。

チェルシーは素早くボールを奪ってチャンスを作ることに定評があり、ガナーズの守備ラインは非常に高い。

トゥヘルの下でのゴール数は、シュートや重要な局面でのミスがなければ、もっと多かっただろう。土曜日のエティハドでは、ブルーズは5本のシュートを決めたが、そのうち3回はオフサイドポジションからだった。

そのうちの2本はティモ・ヴェルナーのシュートだったが、チームへの貢献度は非常に高い。マルコス・アロンソのゴールを演出したことでリーグ・カップ戦合わせて14アシストとなり、カイ・ハフェルツーツ(9)、メイソン・マウント(8)、ベン・チルウェル(7)、タミー・エイブラハム(6)を上回っている。

マルコス・アロンソがマンチェスター・シティを相手に決めた91分54秒という時間は、マンチェスター・シティとのアウェー戦では、2010年4月にマンUのポール・スコールズが決めた92分41秒の次に最も遅い決勝点だった。今シーズン、アディショナルタイムの得点で勝ち点を獲得したのはこれで3回目となる。他の2つは、ウェストブロムでタミー・エイブラハムが3-3に追いついたゴール、そしてレンヌでオリヴィエ・ジルーが勝ち越しゴールを決めたゴール(2-1)。

21歳のハフェルツは、前回の試合でも2得点を挙げており、今夏チェルシーに入団したドイツ人2人はリーグ・カップ戦合わせて43ゴールに直接絡んだことになる。ハフェルツはマウントと同様にシティ戦に欠場したが、ガナーズとの試合では復帰する可能性が高い。

今夜チェルシーがPKを獲得すれば、プレミアリーグで150回目となる。アーセナル戦での初PKは25年前の1996年3月にアウェー・ハイバリーで行われ3-3の引き分けに終わった一戦で、フランク・ルブフが決めた先制ゴールだった。

それでも危険なガナーズ

アーセナルはチェルシー相手に、2003/04シーズンにタイトルを獲得して以来となるリーグ戦でのダブルを狙う。

ミケル・アルテタは、エミレーツで不調のブルーズを3-1で破った後、「これ以上のことはない」と語った。このダービーの前、アーセナルは7試合連続無敗だった。現在は9位で、来シーズンの欧州大会出場の目途は立っていない。

このダービーに向けて、アルテタは幾つかの悩みを抱えており、休息も準備時間も1日しか残っていない。元ブルーズのダビド・ルイスはすでに欠場が決まっており、日曜日の試合で足を引きずっていたエミール・スミス=ロウは復調できるかわからない。

いずれにしても、アーセナルの通常の布陣4-2-3-1では、マルティン・ウーデゴールがスミス=ロウの代わりを務めるかもしれない。攻撃的な左サイドバックのキーラン・ティアニーとストライカーのアレクサンドル・ラカゼットも復帰している。

疲れの溜まるシーズン終盤だが、ガナーズはゴール前で非常に強力な力を発揮している。迷信深いチェルシーのサポーターは、日曜日にウィリアンがエミレーツで初ゴールを決めたことに安堵したことだろう。

ガブリエル・マルティネリに代わりラカゼットやピエール=エメリク・オーバメヤン(週末はベンチ入り)が出場する可能性が高い一方で、ブカヨ・サカはティアニー不在の中で輝きを放っていた。リース・ジェイムズやカラム・ハドソン=オドイとのマッチアップは興味深いものとなるだろう。

このダービーの勝敗を左右する重要なエリアとなるのは中盤だろう。アルテタは今夜再びトーマス・パルティのフィジカルの強さに頼るかもしれない。起用できればグラニト・ジャカやモハメド・エルネニーがパルティと一緒にプレーするかもしれない。

1月以降、リーグ戦で1度しかクリーンシートを達成していないベルント・レノだが、マシュー・ライアンよりは出場する可能性が高いだろう。