2020年最後となるホームでの試合を勝利で締めくくりたいブルーズ。この試合を前にチェルシーのクラブ史に精通するリック・グランヴィルとデータ収集家ポール・ダットンが主なポイントを紹介する。

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ヴィラとの対戦を含め今季ブリッジではあと12試合となるブルーズは、ホームだけの成績を見るとリーグ2位となっている。ブルーズはブリッジでリーズを3-1で下した以外、4試合で3敗している。

更にチェルシーはヴィラ相手にここ11試合で10勝、過去5年はホームで全勝、合計で17-2としており、6連勝すれば新記録となる。ヴィラはここ19試合ロンドンでクリーンシートを記録していない。

チェルシーのニュース

フランク・ランパードはアーセナル戦で運動量や献身的なプレーなど、基本的な部分ができていないと言われた選手たちの奮起を期待している。同じ選手たちを起用するか、それとも多くの選手を入れ替えるのか?ランパードは選手を入れ替えると語っている。

今季チェルシーはリーグ最多の27選手が起用され、一方のヴィラは最少の19選手となっている。ティモ・ヴェルナーとエンゴロ・カンテのみが全15試合に出場している。タミー・エイブラハム、メイソン・マウント、クル・ズマは1試合のみ欠場している。今日の試合の後、5日間の休暇を経て1月3日にホームでマンチェスター・シティと対戦する。

ランパードは既にアーセナル戦後半にいいプレーを見せたカラム・ハドソン=オドイの起用を明言しているが、ハキム・ツィエクはまだ復調していないとも語った。オリヴィエ・ジルーもタイロン・ミングスが出場停止のヴィラ相手に出場する可能性がある。

ハドソン=オドイなどの選手の投入で改善は見られたが、ブルーズはゴールを決めるチャンスをつくることができず、試合終了間際に引き分けに持ち込む可能性を見せただけだった。ポゼッションは61%だったが、枠内へのシュートは85分のエイブラハムのゴールが初めてだった。

今季7回相手にリードされたチェルシーは、3回しか同点に追いついていない。逆に先制した11試合では4回だけ相手に追いつかれている。

残念ながら、ジョルジーニョのPK失敗は今季3度目で、それ以外のチャンスもものにすることはできなかった。ブリッジでは試合残り15分から7点を取っており、1失点しかしていない。

ヴィラのニュース

アーセナルのポゼッションは40%以下だったが、結果は今季チェルシーにとって一番の退廃となった。これはヴィラのディーン・スミス監督も参考にする数字だろう。

「ボールをキープすることは目標とせず、奪った時にうまくプレーしたい」とカウンター中心の戦術となることを明らかにした。

ヴィラは得失点差でサカに3点目を決められたブルーズよりも上位となったが、最も注目されるのはガナーズのカウンターの効果だろう。

ヴィラのダイナミックな攻撃に対し、このような守備の緩みは許されないだろう。CFのオリー・ワトキンスはここ6試合で1得点となっているが、彼の前線での動きや力強さには多くのチームが手を焼いている。

トップ下のアンワル・エル・ガジ、ジャック・グリーリッシュ、そして元ブルーズのベルトラン・トラオレはうまく攻撃を組み立てており、エル・ガジの連携、グリーリッシュのドリブル、そしてトラオレの創造力は、重要な局面で功を奏している。

一方GKのエミ・マルティネスは好調を維持しており、ヴィラよりも失点が少ないのはマンチェスター・シティのみ。週末のパレス戦では10人でプレーすることを強いられたが、堅い守備により相手の攻撃をしのいだ。

スミス監督は堅実なプレーを好み、守備からの組み立てにこだわらず、必要な場合は6人で自陣を守ることもある。出場停止のタイロン・ミングスに代わってコートニー・ホースの隣にはエズリ・コンタが起用される可能性が高い。

ヴィラは平均年齢が最も低いが、6人が全試合にスタメン出場しており、中盤のジョン・マッギンを含む5人が全試合フル出場を果たしている。今日の試合、何人かの選手を温存することも考えられる。

要塞となっているスタンフォードブリッジ

アストンヴィラは今季アウェーでの記録はリーグ4位だが、ウェストハムを3-0で下したブルーズは得点数、得失点差でリヴァプールに次いでホーム戦ではリーグ2位となっている。

プレミアリーグは今季無観客で行われることが多いが、ブルーズはブリッジの7試合で勝ち点14と1試合平均2ポイントを獲得している。