ヨーロッパ最高の大会の決勝にむけてロンドンでスペイン王者を迎えるブルーズ。この試合を前にチェルシーのクラブ史に精通するリック・グランヴィルとデータ収集家ポール・ダットンが主なポイントを紹介する。

マドリードの雨の中で行われた第1戦、レアルに1-1で引き分けたチェルシーは、5月29日にイスタンブールで行われる決勝に進出するために、クリーンシートを達成すれば十分だろう。しかしこの第2戦、キープレーヤーが数人戻ってくるレアル・マドリードを相手にそれを達成するのは簡単なことではないだろう。

2014年からイングランド勢相手にアウェーでここ4試合2敗2分けと勝ちがなく2得点しか取れていないレアルは、選手起用の問題を解決できていない。

また、レアルのチャンピオンズリーグでの実績を見ても、自国での試合のように楽観的な見方はできないだろう。第1戦ホームにて1-1で引き分けたのは、1975/76のバイエルン戦、1987/88のPSV戦、1988/89のミラン戦の3回で、いずれもその次のラウンドに進出できなかった。また、チェルシーはレアル相手に1971年のカップウィナーズカップ決勝から負けがなく、この無敗記録はレアルにとって最長となっている。

チェルシーにとってヨーロッパ大会準決勝は15試合目となり、ここ6回中4回は決勝に進出している。

チェルシーのニュース

ブルースは、今晩のレアル・マドリード戦で、クラブの歴史に新たな1ページを刻むために全力を尽くすだろう。ヨーロッパで最も成功しているクラブを相手に、勝利またはクリーンシートを達成すれば、3度目のチャンピオンズリーグ決勝進出を果たすことになる。

1-1の引き分けから8日が経過した今、第1戦の大半を支配したブルーズが得た自身の方がレアルの戦術的な収穫よりも大きかったかという疑問が残る。

ブルーズは勇気をもって前線から激しいプレーを見せた。引き分けに終わったのはレアルに意志決定力とプレーの正確さがあったからだろう。

ブルーズには、勢い、運動力、そして幸運が備わっている。マテオ・コヴァチッチが唯一の欠場者となりそうだが、トニ・リュディガーは保護マスクを着用しなければならないかもしれない。

トゥヘルは5人の交代要員をフルに活用できるが、先週火曜日の前半にスピード、巧みなパス回し、運動量でレアルを脅かした11人を再度起用するするかもしれない。

第1戦では3バックが堅い守備を見せ、クリスチャン・プリシッチがエリア内に侵入し元ブルーズのティボー・クルトワを抜き去り、貴重なアウェーゴールを決めた。

そしてエンゴロ・カンテは、前線でボールを奪い、レアルのプレスの背後にある広いスペースに走り込むなど、まさにセンセーショナルな活躍を見せた。

また、プリシッチやメイソン・マウントは中盤でプレスをかけレアルのトリオを苦しめるなど、序盤の主導権を握る上で重要な役割を果たしていた。そしてウィングバックの攻撃参加やロングパスにより相手の守備陣にプレスかけファイナルサードで優位に立った。

しかし、ブルーズはスペインでもっと多くのチャンスをものにしていれば、今晩の第2戦に向けてより大きなアドバンテージを得ることができただろう。土曜日のフラム戦で2本のシュート両方を冷静に決めたカイ・ハフェルツは、その活躍によって今夜の試合における1トップの座を確保したかもしれない。

同じ試合でティモ・ヴェルナーはゴール・アシスト合計二桁を達成したが、これはデビューシーズンとしては今夜久しぶりにブリッジに戻るエデン・ハザール以来の快挙である。

西ロンドンダービーでは、レアルとの第1戦同様、エドゥ・メンディが重要なセーブを見せ、チェルシーでは39試合中23回目のクリーンシートを達成した。今夜の試合でクリーンシートを達成すれば、ブルーズの決勝進出が決まる。

レアルのニュース。

今シーズンのレアル・マドリードは負傷者が多く、火曜日以降さらに多くの怪我人が出ている。

今夜の試合で復帰するのはCBでキャプテンのセルヒオ・ラモス(10試合欠場後)、左SBのフェルランド・メンディ、MFのフェデ・バルベルデで、マルセロは選挙義務のための招集されない。土曜日には元ブルーズのスター、エデン・ハザールも長期間苦しむ様々な怪我から復帰し70分プレーした。

しかし、右SBのダニ・カルバハルとルーカス・バスケスはともに故障中で、今季の大会で最もレギュラーとして活躍したCBのラファエル・ヴァランも欠場することになってしまった。

ラモスがヴァランの代役になるのは明らかだが、レアルが3-5-2を採用しない限り、右SBはアルバロ・オドリオソラよりもナチョ・フェルナンデスが起用されるかもしれない。また、今大会でチェルシーの3倍の12失点(4失点)を喫していることも、ジダンの採用する戦術に影響を与えるかもしれない。

復帰した選手たちの体力には疑問が残るが、もし出場できるならば、メンディとバルベルデは先週、相手のペースとパワーに対応するのに苦労したチームに貢献することができるだろう。

第1戦、WBのマルセロは中央のMFとして中に入り、ナチョは左バックに回っていたが、チェルシーの危険な攻撃の多くは、中盤を突破した後、そのサイドで起こっていた。

ジダンはハーフタイムに中盤の3人を入れ替えその隙間を埋めたが、ブルーズのディフェンス陣をあまり脅かすことはできなかった。カリム・ベンゼマが巧み同点弾を決めたものの、これがレアルの唯一の枠内へのシュートであった。4月6日以降、ベンゼマ以外のフォワードは誰もゴールを決めていない。

フェルランド・メンディが復帰したことで、ジダンはリヴァプール戦のように3-5-2からより「安全な」4-3-3に戻し、運動量の多いバルベルデを中央に配置し、ブリッジを離れてから2年目を迎えたアザールをベンチに温存するかもしれない。

M今夜の主審

ダニエーレ・オルサートは2-0でブルーズが勝利したアトレティコとのラウンド16第2戦を含め、過去4回のチェルシー戦で主審を務めている。オルサートは、昨シーズン、レアルがホームでマン・シティに2-1で敗れた試合でも主審を務め、シティの決定機を阻止したラモスにキャリア26枚目となるレッドカードを提示した。