新監督を迎えたチェルシーは今週ホームで2試合を行う。1戦目のウルブスとの試合を前に、チェルシーのクラブ史に精通するリック・グランヴィルとデータ収集家ポール・ダットンが主なポイントを紹介する。

5日間で2試合ホームの試合を行うブルーズは、新監督トーマス・トゥヘルの下で新しい時代を築くことになる。欧州サッカー界で高い評価を受けるトゥヘルは、昨日からトレーニングに参加し、今日スタンフォードブリッジで初戦を迎える。

今季ホームのモリニューにて2-1でブルーズを破っているウルブスは、ロンドンではまずまずの結果だが、ブリッジでは1979年3月以来勝っていない。

ブルーズは対ウルブス戦、過去18試合で無得点は1試合のみ、昨季のホーム戦ではアディショナルタイムでのメイソン・マウントとオリヴィエ・ジルーの得点により2-0で勝利している。

チェルシーのニュース

日曜のカップ戦での勝利から、チェルシーの選手たちはリーグ戦に向けて調整をするだけでなく、新監督の戦術にも合わせる必要がある。ブルーズにとって初めてのドイツ人監督となるトーマス・トゥヘルは、戦術面で高い評判を受けており、10代のクリスチャン・プリシッチを輩出するなど特に若手の育成には定評がある。彼の運動量とプレスを特徴とする戦術は今のチェルシーにもフィットするだろう。

47歳のトゥヘルはネイマールやキリアン・エムバペ、そしてチアゴ・シウバを擁したPSGで4冠を達成し、昨年はチャンピオンズリーグでクラブ初となる決勝進出を果たした。

これからの課題は、8試合で5敗を喫し、12月上旬にはリーグ上位にいたが現在10位と低迷しているチェルシーを再構築することにある。

秋には好調を維持していたチェルシーは、日曜にキャプテンマークをつけたメイソン・マウントやタミー・エイブラハムなど有能な若手が多く、トゥヘルの腕の見せ所となるだろう。

マウントは今季リーグ戦18試合で48回、平均すると32分に1回チャンスをつくっている(昨季はシーズン全体で52回)。週末のカップ戦でハットトリックを達成したエイブラハムは、リーグ・カップ戦合わせて11得点でチームトップとなっており、ウルブス相手には3試合で6ゴールを決めている。

トゥヘルは4バックを好み、中盤と攻撃に3人ずつ配置するため、布陣に大きな変化はないだろうが、3-5-2や4-2-2-2、4-4-2など2トップを活かすフォーメーションで試合に臨むこともある。チェルシーは週末のルートン戦でティモ・ヴェルナーとエイブラハムが2トップでプレーしたばかりだ。

サイドバックは高い位置で相手の攻撃陣をひきつけるため、ベン・チルウェルとリース・ジェイムズにとって全く問題はないはずで、中盤は真ん中でCBに近い位置に2人を配置し、もう1人は攻撃の指揮を執るプレーメーカーとして機能する。両方のポジションで多くの選択肢があるが、エンゴロ・カンテは負傷により今夜の試合を欠場する可能性が高い。

フランスのリーグ・アンはプレミアリーグとは大きく異なることは明らかだが、ブンデスリーガの経験から、運動量とフィジカルの強さがカギとなるのを理解しているだろう。

ウルブスのニュース

ウルブスはリーグ2連敗中でここ12試合クリーンシートがなく、3試合連続で2失点以上となっており、ニューカッスルと並んで6試合勝ちがない。

トッテナム戦でラウル・ヒメネスが頭を負傷したが、それ以前もチャンスをつくれておらず、PKも獲得できていない。

ヒメネスが欠場する中、攻撃に関するデータは軒並み低下しており、若手のファビオ・シウバは1点しか関与できていない。ダニエル・ポデンスは12月のチェルシー戦以降得点がなく、その後負傷離脱している。

決定力不足の攻撃陣にジエゴ・コスタが加わる噂が流れたが、先週末にウィリアン・ジョゼが加入した。29歳でブラジル出身のジョゼはレアル・ソシエダで6点を挙げているが、今日の試合には間に合わなそうだ。

ヒメネスは相手のCKやFKでも守備に貢献していたため、そのような場面での失点も多くなると予想される。実際、セットプレーからの失点でウルブス(9失点、昨季全体と同じ数)を上回るのは10失点のリーズのみ。

全体で見るとウルブスは昇格したシーズンに46失点、昨季は40失点している。今季半分が終了した段階での失点は29点となっている。エスピーリト・サントはより攻撃的にするために3バックを変えたが、これにより守備力が低下し、相手にPKを与える機会も増えている。

ありがとう、フランク

チェルシー歴代得点王のフランク・ランパードは84試合でチームを去ることになった。彼はチェルシー、サッカー、そして人類の歴史の中でも最も難しい時期にチームを率いてくれた。

この84試合において勝った試合は44(52%)、引き分けが17(20%)、敗戦が23(27%)となった。FAカップでは決勝に進出し、チャンピオンズリーグ出場権も獲得したが、最も評価すべき功績は、8人のアカデミー生をトップチームにデビューさせたことだろう。