土曜の昼にウェスト・ヨークシャーでリーズと対戦するブルーズ。この試合を前にチェルシーのクラブ史に精通するリック・グランヴィルとデータ収集家ポール・ダットンが主なポイントを紹介する。

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チェルシーは2019年12月のエヴァートン戦以来ホーム・アウェー共に土曜12:30の試合で負けがない。今季は3試合を行いホームでパレスに4-0、アウェーでニューカッスルに2-0で勝利、そして先月はアウェーでサウサンプトンと1-1で引き分けている。

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珍しく週半ばの試合がなかったブルーズは土曜の昼にヨークシャーで行われる試合でトップ4の地位を固めたいところだ。チェルシーはこれまでに27人の選手を起用しており、これはリーズよりも5人多い。

トゥヘル監督は就任後すぐに出場機会に恵まれていなかった選手たちを積極的に起用した。ゴールを決めた後の選手たちの喜び方を見てもチームが団結していることがわかるだろう。シーズン終盤に向けて、チームが一致団結し試合で本領を発揮できることはチェルシーにとって非常に良いことだろう。

最近ではカイ・ハフェルツがエヴァートン相手に素晴らしいパフォーマンスを発揮し、先制点、そして追加点の両方を演出した。

21歳のハフェルツは怪我と病気に悩まされたが、この試合9.5番としてパス成功率は95.2%、攻撃でも相手にとって大きな脅威となった。

トゥヘル監督がスピードのあるスムーズな攻撃チャンスを模索する中、カラム・ハドソン=オドイもトップ下の左サイドで良いプレーを見せた。

「攻撃は勝利を、守備はタイトルをもたらす」と言われる通り、守備面ではアンドレアス・クリステンセンとクル・ズマが落ち着いたプレーでプレーを組み立てた。

トゥヘルの下2-0での勝利は3試合目となったが、ホームでは5試合失点がない。月曜日は選手を数人入れ替えたが、エヴァートンの枠内へのシュートはわずか1本のみとなった。

ウェストハムには敗れたが多くのチャンスを作ったリーズ。ブルーズとの対戦でも積極的に攻めてくるだろう。一方のチェルシーは中盤でのポゼッションで優位に立ち相手ディフェンスを崩そうとするだろう。リーズはシーズン前半戦で29失点とリーグワーストで、チェルシーのシーズン全体の失点を4点上回っている。

出場停止処分を受けたメイソン・マウントとジョルジーニョが水曜日のアトレティコ戦に出場できないことがリーズ戦でのメンバー選びに大きく影響するだろう。唯一欠場する可能性があるのは足首を痛めているタミー・エイブラハムとなる。

エランド・ロード

これが1-1の引き分けに終わった2003年12月以来のエランド・ロードでの試合となる(リーズはそのシーズンにリーグ降格)が、当時のエディー・グレー監督と今のマルセロ・ビエルサ監督のサッカーは大きく異なる。

積極的なパスとポゼッションの維持という点ではチェルシーに近いリーズだが、ダイナミックなプレーでチャンスを作っている。しかし得点力に難があり、元ブルーズのパトリック・バンフォード率いる攻撃陣はウェストハム戦では17本のシュートのうち枠内へは2本のみでゴールを奪えなかった。

リーズは負傷者が少しずつ復帰しており、カルヴァン・フィリップスとロドリゴはロンドンスタジアムで行われ2-0で敗れたウェストハム戦に出場した。

データから見るとリーズはボールさばきには問題はないもののディフェンスは高さがなく空中戦で負けることが多く、セットプレーではマンマークを徹底している。

リーズはコーナーからのクロスに苦しみ、今季はセットプレーから14失点している。これは全体の30%でリーグワースト記録だ。

更に相手に与えたPKもリーグ最多で、GKのセーブからも11失点とシェフィールドUと共にリーグワーストとなっている。相手をオフサイドにかけた数もエヴァートン、パレス、ヴィラに続く少なさだ。

ホームではリーグ下位のチームに対し5勝しているが、トップ10のチーム相手に勝利はなく、レスター、ウェストハム、エヴァートン、そしてヴィラに敗れている。

トゥヘルはビッグ・フィルの記録に並べるか?

監督就任からリーグ・カップ戦合わせて11戦連続無敗はルイス・フェリペ・スコラーリとトーマス・トゥヘルのみで、フース・ヒディングもこの記録を持っているがこれは2期目のことだった。

ビッグ・フィルは2008年に9勝3分けで12連続無敗記録を樹立し、その後13試合目にジョゼ・ボシングワのオウンゴールによってラファエル・ベニテスのリヴァプールに0-1で敗れた。