ロス・バークリーにとって、フランク・ランパードは大きな影響を与える存在だったようだ。
TVでランパードのプレーを見て育ち、その後イングランド代表でチームメイトとなり、現在は選手と監督という立場でともに戦うバークリー。同じポジションでプレーする2人だが、バークリーはブライトン戦を前に次のコメントを残している。
「小さな頃、日曜日は朝にマッチオブザデイを見て、その後エヴァートンの試合に行っていたんだ」バークリーは話す。
「ルーニーやランパード、ジェラードといった選手のゴールを毎週見ていたよ。ランパードは毎試合のようにゴールを決めたり、チャンスを作っていた。自分のアイドルだったんだ」
「イングランド代表で一緒にプレーした時は、彼のモチベーションの高さを知ったよ。いつだってハードワークをして、トレーニング後も走っていた。ボールを受け、ゴールを決めるために止まらなかったね。若い選手にとっては刺激になったよ。同じことを成し遂げたいね」
「それは監督としても同じだ。チームの皆はハードワークを続けていて、試合でも良い感覚を持っているよ」
「すごく楽しんでいるんだ」ランパード監督のもとでプレーするバークリーが話す。
「試合に出たり出なかったり、という状況が続いているから、ポジティブに捉えてチームを助けることにフォーカスしているよ。トレーニングでは若手と経験豊富な選手とが上手く噛み合っている。ハードワークを続けていれば、もっと強くなれるはずだ。チームにとって良いサインが出ているよ」
25歳のバークリーはチームの年長選手とは言えずとも、その経験は若い選手を手助けするには充分なものだ。グリムズビー戦でデビューを果たしたビリー・ギルモアはバークリーの影響に言及していた。
アカデミー出身の選手の勢いは衰えない。カラム・ハドソン=オドイの復帰に対して、バークリーは「チームの雰囲気が変わった」とコメント。
「皆がポジティブだし、ゴールを決めたことで自信を持っている」グリムズビー戦後にそう語ったバークリー。
「アカデミーの選手たちはイングランドやチェルシーユースで何度もトロフィーを獲得してきた。彼らはこのクラブに必要な勝者のメンタリティを持っているんだ」
「彼らのような年齢でここまでの活躍というのは、クラブやファン、そして今後にとって素晴らしいことだね」
「その能力を見れば、彼らのパフォーマンスは驚きではないよ。ローン先で活躍をして、ランパードやジョディ・モリスにアピールした選手も多い。今は彼らにとって、自分たちに何ができるかを証明する最高のタイミングだ。今シーズンの序盤から、彼らはそうしているよ」
中でもカラム・ハドソン=オドイは5ヶ月間の離脱を乗り越え、復帰したグリムズビー戦でネットを揺らして見せた。バークリーは18歳のハドソン=オドイとのプレーを楽しんでいるようだ。
「昨シーズン、カラムは試合に出て点を取るごとに成長していた。ピッチに立つ時間が長くなるほど、より成長していったんだ」
「怪我があったけど、こうして復帰して鋭さも取り戻した。トレーニングでも走り込みをしているんだ。水曜日はハットトリックのチャンスもあったからフラストレーションを感じたかもしれないけど、90分プレーしてゴールを決める姿が見られて嬉しいよ」
マッチプレビュー:チェルシー VS ブライトン