アカデミー出身MFのロフタス=チークがコブハムへの帰還、ロックダウンや将来的な目標について述べた…
今週からコブハムで少人数のトレーニングがソーシャルディスタンスを意識した上で再開。そのトレーニングに参加したロフタス=チークは、新しい対策がプレミア再開の一歩となる人々の健康と安全を守ることができると考えているようだ。
選手たちは火曜日の午後から練習を再開し、3月初め以来となる芝生の上でチームメイトとの顔合わせに。
「毎日会っていたメンバーとも2ヶ月間会わず、ソーシャルディスタンスを意識しなきゃいけなくなったけど、再び戻ってこれたこと、そして何人かの選手の顔を見れて良かった」
「ちゃんと安全な距離をとって会ったり話したりするのは良いことだ。そしてシーズンを再開を目指して活動できたら良いね。これは第一段階だから安全を優先しなければいけないが、この方法は大丈夫だと思うし今は問題ないと思うよ」
ここ数週間に渡って安全にトレーニングを再開させると言う問題が広く議論されてきた。だがロフタス=チークは あらゆる予防策が取られているとし、クラブやスタッフなどの決定に選手たちの影響があることを喜んでいる。
「自分たちは話し合いに参加し、意見も反映されている」と話したロフタス=チーク。「この第1フェーズで自分たちに提案してくれたことは、全員が安全だということ。これは世界で起きていることだから一歩ずつ進んでいくことがとても重要だね」
「規則に従わなければいけないがフェーズ1は上手くいっているし、次の段階に進むのを楽しみにしているよ」
イングランド人のロフタス=チークは他国と同様にロックダウンの難しさを語っている。
「皆と同じく大変だった」とコメント。「自分は家族と住んでいるから、1人でいるよりも楽さ。ただ退屈を凌ごうと色々なことをやったね。ありがたいことに天気が良い日もあったから、出れる時は庭に出るようにした。映画をたくさん見たり、体調を崩さないように気をつけていたよ」
「自分はロックダウン前にトレーニングに戻っていたけど、復帰しただけだった。だから他のメンバーが行っていたフィットネス全般の様々なトレーニングをやっている。でもアキレス腱の怪我の再発を防ぐ必要もあったし、戻った時により強くなるためにふくらはぎの運動もしていたよ」
この期間は身体の健康だけが懸念されるだけでなく、社会的か孤立感や規則正しい生活習慣も心配されてきた。これは世の中の人々と同じくフットボール選手にも言えることだ。
メンタルヘルス意識週間では、人々がこの問題に向き合う機会を提供。16年間チェルシーでプレーしてきたロフタス=チークにとってこのようにフットボールから離れる経験は難しかったようだ。
「フットボールを毎日していないのはとても珍しいことだね」と説明したロフタス=チーク。「子どもの時でさえ週4、5日やっていた。そしてプロはほぼ毎日フットボールと向き合うのに、完全にストップされて何もなくなってしまったんだ。ルーティンが変わって自分自身で何をすれば良いのかよく分からなくなったよ」
「新しいルーティンを必要とした時間だったね。最初はやることがなくて体内時計が狂っていたこともあった。これでは良くないと思ったから、早起きをして新しい日課を作ったんだ」
フットボール面ではロフタス=チークが長期離脱から復帰し、完全復活を目前にしてイギリスがロックダウンに突入。実際にボストンでアキレス腱を負傷してから先週で1年が経過している。好調だった2018/19シーズンを早めに切り上げることとなり、今シーズンもその欠場が続いていた。
「フラストレーションがたまったのは確かだ」とロフタス=チークは言う。「コンディションを整えるために取り組み、シーズン前の調整を終えたような段階さ。グループトレーニングに参加し、フィットネスコーチとも話し合いながら出来るだけ早く復帰するために本当に大変な苦労を重ねていた」
「何週間かグループでやっているうちに復帰へ近づいている感覚があった。そんな中でのロックダウンだったんだ。残念だったけど、それが人生というもの。それからは1人でコンディションを上げる必要があったね」
ここ1年は休暇を取れていないロフタス=チークだが、欧州選手権が1年後に延期されたことでその代表入りも目指せることとなるだろう。長期間の負傷がサウスゲイト率いるイングランド代表へのハードルとなっていたが、この延期が彼の力を証明するチャンスになるはずだ。
「シーズン開幕時は怪我をしていてでリハビリ中だったが、こんなに長く続くとは思っていなかった」と付け加えたロフタス=チーク。「もっと早く良くなると思っていて、シーズン途中で復帰したら欧州選手権に向けてアピールするつもりだったのさ」
「明らかに予定よりも遅れてしまったよ。怪我をしてから身体の良い調子を取り戻して自信を掴むまでに長い時間がかかった。大会が延期されたことは自分にとって万全な状態で挑み、自分の最高のフットボールをするために良いチャンスとなったね」
今シーズンはロフタス=チークへの信頼が垣間見えた一方、フランク・ランパードの下、ピッチの上のことに感銘を受けており、チャンスを掴んだ若手選手を称賛している。チェルシーアカデミーで長い間看板選手だったロフタス=チークは、チェルシーが新しい時代に突入して同じアカデミー出身の選手とプレーするようになった。
「若手選手たちは本当に良くやっている」とコメント。「彼らはこのレベルでプレーしてチームの勝利に貢献できることを証明した。監督はいつもアカデミー選手と共にプレーすると言っているが、彼らは本当によく戦っている。アカデミー出身を起用してくれる監督がいることはこれからの選手たちに勇気を与えることだろう」
「今シーズンチーム全体がとても上手くいっている。特に新しい選手は加入せず、チームもすごく若かった。そういった点や新しい監督の下、新しい戦術やプレースタイルに変わったことを踏まえると、ここまでは良くやっていると思う」
「ピッチでは改善するべきことは分かっているが、それはフットボールのレベルに過ぎない。もしチームでの課題が克服できれば、将来タイトルを争うチームになれるだろう」