チェルシーのローン選手に焦点を当てるこの企画。今回はオランダ2部、ローダJCで活躍するアイク・ウグボに話を聞いてみよう…

オランダ2部で順調なスタートを切った21歳のウグボ。今シーズンここまで、オランダ2部では3番目に多くのゴールを挙げている。今回はウグボがチェルシー公式サイトのインタビューに対し、初めてとなる海外へのローン加入や攻撃を統率する責任感、元ブルーズのストライカーとのプレーについて話してくれた。

U10年代にチェルシーアカデミーへ加入したウグボは様々なポジションを経験。15歳でフォワードに転向するとゴールを量産し、同年代でのタイトル獲得に貢献した。

2016/17シーズンのFAユース杯では準決勝と決勝で6度ネットを揺らすなど、合計10ゴールを決めてジョディ・モリス率いるU18チームの優勝に貢献。UEFAユースリーグ、U18プレミアリーグでも優勝メダルを手にしている。チャンピオンシップやリーグ1でローン選手としてプレーすると、2019/20シーズンはローダJCへローン加入することに。チームは現在リーグ13位につけており、リーグ戦でのゴール数のうち45%をウグボが決めている。

オランダでの生活はどう?ローンでプレーするのは4回目だけど、今回は初めての海外生活だね…

「楽しんでいるよ。今までのローンの中で一番良いスタートを切れたし、自分のパフォーマンスやゴールを見ればそれがわかると思うよ」

チェルシーアカデミーで長年プレーし、チャンピオンシップやリーグ1でも経験があるよね。これまでと比較して、オランダのリーグ戦はどう違う?

「全く違うよ。よりテクニックが重要視されるし、自分のレベルアップのためにはそういったことにフォーカスしないとね。フィジカル面ではそれほど厳しくなくて、週に2試合することも多くない。だからこそ今までと違う課題に取り組みたい」

試合数が少ない分、テクニックにフォーカスしたトレーニングができるのかな?

「ああ、もちろんだよ。試合で良いパフォーマンスをするためにも、キャリアの序盤ではそういったことを身につけておきたいね」

ローダJCは過去50年にわたってエールディヴィジに所属していた時間が長かったけど、2018年に降格してしまったね。このチームでプレーするのはどんな感覚?

「確かにローダは2年前に降格したけど、ビッグクラブであることに変わりはないよ。だから自分にもチームメイトにもプレッシャーはかかる。たくさんのゴールを決めたいね。でも、このプレッシャーがあるからこそ、エールディヴィジに昇格したいという気持ちも強くなる。時間が経つにつれてトップクラブ相手にも戦えるようになっているし、このチームはエールディヴィジに昇格したいという気持ちを示しているんだ」

チームや自分自身に対するプレッシャーについて話していたけど、チーム内得点王として、これがチャレンジになりそうだね

「シーズン当初は様々なことに慣れて順応しようと時間をかけていたけど、チームメイトの助けもあってすぐにチームになじむことができた。9番の役割を任されているから、最善を尽くしてたくさん得点したいね」

今シーズンはすでに9ゴールを決めているけど、これはイングランドのクラブへローン加入していた時よりも良い記録だね。

「昨シーズンのローンでは思うようなパフォーマンスができなかったから、自分自身のスキルや能力を示す必要があった。今シーズンは良いスタートが切れたと思うよ」

「20ホールを目標にしているよ。過去2シーズンでは自分のベストを尽くすことができなかったから、今シーズンは力強くシーズンを終えたいね」

これまでバーンズリーやMKドンズ、スカンソープ・ユナイテッドへローン加入してきたけど、ゴールや出場機会に恵まれにくい時もあったよね。

「これまでのローン移籍で多くを学んだし、人間的にも成長できたよ。U23チームからチャンピオンシップのクラブへローン加入したのは大きなステップアップだった。ストライカーとしてゴールを決められなかったのが残念だったね。今シーズンは初めての海外だけど、過去のローン経験を生かすことができている。嬉しいことだね」

チェルシーでストライカーとしてプレーしていたトーレ・アンドレ・フローがローン選手のテクニカルコーチを務めているよね。彼のサポートはどう感じている?

「トーレは自分が初めてローン加入したときから自分のことを見てくれていたよ。今シーズンのプレーには満足しているみたいだね。ストライカーにとって、トーレのような元選手のサポートを受けるのは素晴らしいことだ。試合後にはいつもアドバイスをくれて、次のレベルへ進むために自分が取り組むべきことを教えてくれるんだ」

最近では、どんなアドバイスをもらった?

「昨シーズンから、予測の面が弱点だった。今はかなり改善できて、克服できたと思うよ。今心がけていることは空中戦だね。セットプレーからもっと多くのゴールを奪いたいから、トーレの助けも借りながら取り組んでいるんだ」

オランダ2部リーグにはローダJCのようなファーストチームだけではなく、アヤックスはPSVのBチームを所属しているよね。毎週異なった相手と試合をすることについてはどう感じている?

「若いチームと対戦するときはU23チームのときを思い出すけど、どれも面白いし、若い選手だからこそ違った面もある。自分がチェルシーにいたときはEFLトロフィーでもプレーしていたから、相手がどんなプレーをしてくるのかがわかるよ」

チームにとって今シーズンは順風満帆とはいかないものの、昇格プレーオフ圏内へは4ポイント差だね。やはり目標は昇格プレーオフ進出?

「シーズンのスタートはあまり良くなかったけど、時がたつにつれてより良いパフォーマンスを発揮できているよ。監督はリーグ優勝を目指しているから、プレーオフ進出は最低限の目標だね」

オランダでの生活は楽しんでる?

「イングランドとは全く違うけど、新しいことを学べるのは良いね。新たな言語を勉強しているし、ロンドンにいた頃とは全く違う生活を送っているよ。今は本当に楽しんでいるんだ」

もちろん、チェルシーではこれまでにもオランダのクラブにローン移籍をした選手がいるよね。アカデミーでチームメイトだったメイソン・マウントは1年間フィテッセでプレーしたけど、その後の成長は刺激になるんじゃないかな?

「メイソンがフィテッセでやり遂げたことや、今のような選手になるまでの成長ぶりは本当にポジティブなことだよ。自分もここで成長したいと思うんだ」

最近はチェルシーアカデミーでチームメイトだった選手がクラブや代表で活躍しているよね。タミー・エイブラハム、フィカヨ・トモリ、カラム・ハドソン=オドイ、リース・ジェイムズの活躍ぶりはどう感じている?

「彼らの活躍は嬉しいよ。こうなることを予想していた人は少なかっただろうからね。皆、チャンスをものにしてきたし、その力を見せつけている。だからこそ尊敬しているんだ」

「自分もやれることをやって、力を示すだけだと思う。目標は、チェルシーに戻って活躍することだし、それができると良いね」