昨夜のアウェーでのクラスノダール戦の勝利をデータ分析すると、カイ・ハフェルツとハキム・ツィエクの攻撃へのインパクトが見て取れる。
ロンドンの魔術師
チェルシー移籍後初スタメンとなったツィエクは輝かしい活躍を見せた。アヤックス時代から得意の右サイドに入り、ライン際、そして相手の守備と中盤のラインの間のスペースでチャンスをつくった。
エリア付近でのプレーが多かったことは、シュート数を見ると明らかである。
ボールタッチ数は58回とチェルシーのどのフォワードよりも多く、中盤のジョルジーニョとマテオ・コヴァチッチに比べても数回少ないだけである。攻撃の47%が右サイドからだったことも、チーム全体がツィエクにボールを集めたことを証明している。
アシストはなかったものの、ツィエクは最初の2ゴールに絡み、交代する直前に彼のこの試合での活躍を象徴する3点目を決めた。
攻撃の中心的役割を担ったハフェルツ
ハフェルツはツィエクとカラム・ハドソン=オドイの間で10番の役割を担い、チェルシーの攻撃に大きな影響をもたらした。
ハフェルツはこの試合、決定機に繋がるパス、ドリブル成功(ハドソン=オドイ、コバチッチと同率)、そして空中戦でチームトップを記録した。
チーム全体が攻撃に参加
ツィエクとプリシッチのゴールにより、今季13選手が既に得点を挙げた。これはプレミアリーグのどのチームよりも湯ぐれた数字であり、様々なポジションからのゴールを求めたフランク・ランパードにとって朗報となった。
クラスノダールでは中盤・攻撃の6人を含む7選手がゴールを狙った。タックル成功も同数で、試合後にランパードが語ったようにクリーンシート達成のためにチーム全体が高い守備意識を持っていたことがわかる。
ポゼッション率は70.8%、パス成功率は685回中604回と88%を記録した。
シュート数は16回で、そのうちエリア内からが13回となった。クラスノダールも13回だったが、半数以上がエリア外から出、ボックス内で相手の脅威を防いだことがわかる。
クル・ズマは4回空中戦を制し、最多の7回クリアーを記録。セサル・アスピリクエタのタックル成功4回はこの試合トップとなった。