チェルシーは、リールとのチャンピオンズリーグ・ラウンド16第1戦で圧倒的なリードを築いた。ここでは、ヨーロッパのライバルに対して、チェルシーが持ち前のディフェンス力によっていかに相手の攻撃を完封したかをデータを基に見ていこう。

トーマス・トゥヘル率いる欧州王者は、カイ・ハフェルツとクリスチャン・プリシッチが前後半にそれぞれゴールを決め、洗練されたパフォーマンスで初戦を快勝し、2点リードのまま、3週間後のスタッド・ピエール・モーロワでの第2戦に臨む。

右サイドからの攻撃

ハキム・ツィエクが最近、右サイドで効果的にプレーしていることもあり、フランス王者を相手にブルーズの攻撃の多くが右サイドに集中したのは驚くことではない。

カイ・ハフェルツとエンゴロ・カンテも右サイドを使い、セサル・アスピリクエタは2人のウイングバックのうちより攻撃的な選手だった。

ハフェルツがヘディングで先制する前の、最も注目すべき序盤のチャンスのいくつかは、このルートで生まれた。ハフェルツは開始5分以内に、キャプテンからのクロスをハーフボレーでシュートし、ポストをかすめ絶好のチャンスを逃した。

それらは90分を通して9本あったチェルシーのシュートのうちの2本で、一方のリール側が15本だった。しかし、その質には大きな差があった。チェルシーのシュートはすべて18ヤード内からのものだったが、リールのシュートは60パーセントがエリア外からのもので、6ヤード以内からのシュートは皆無だった。

トップデータ

エンゴロ・カンテは、中盤のセンターポジションで活躍し、UEFAマン・オブ・ザ・マッチに選ばれた。

このフランス人選手とマテオ・コヴァチッチは、トゥヘル監督が好む中盤のコンビだったが、後半早々にクロアチア人選手が負傷退場し、残りの重責をカンテに託した。

しかし、カンテは激しいプレーを避けることはなく、チェルシーのどの選手よりもタックルに勝ち(4回)、キーパスを出し(2回)、ブリッジで再び目を引く存在となった。

一方、カンテのパス数48本を上回ったのはセンターバック3人だけで、ドリブル成功数で上回ったのはクリスチャン・プリシッチとマルコス・アロンソだけだった。91パーセントのパス成功率はピッチでもトップクラスだった。

この試合では、中盤でボールを拾ったカンテがリール陣内まで攻め込み、ゴール前でプリシッチと巧みな連携プレーを見せた。カンテは欧州の大舞台で同胞と対戦し、素晴らしいプレーを披露した。

スタンフォードブリッジの要塞

このホームでの勝利により、チェルシーはチャンピオンズリーグでの5試合連続無失点を達成したが、これはイングランドのクラブとしては初めてのことである。

昨シーズンの勝利のように、ディフェンスの堅固さが大陸での栄光を手にするための基盤となっている。トゥヘル率いるチェルシーはチャンピオンズリーグ8試合でわずか2失点、昨シーズン開幕から14回のクリーンシートは他のどのチームよりも多い。

この試合では、チアゴ・シウバが完璧なディフェンスを見せ、チャンピオンズリーグでの94回目の出場で、これまでよりも多くの回数(12回)ボール奪取した。特に前半に見せたタックルのは、ホームのサポーターを唸らせるほどのものだった。

また、エドゥアール・メンディも18試合に出場し、14試合のクリーンシートを達成している(78%)。これは、5試合以上出場したGKの中で最も高いクリーンシート率である。