FIFAクラブワールドカップ決勝をデータやトピックから詳しく見ていこう。

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9ヶ月前のチャンピオンズリーグ決勝のポルト戦と同じように、カイ・ハフェルツが延長後半にPKから決勝ゴールを決め、PK戦にもつれこむことなく優勝を決めた。

試合は、後半開始早々にロメル・ルカクがヘディングで先制したが、その直後にチアゴ・シウバがハンドの反則を取られ、パルメイラスに早くも同点に追いつく機会を与えてしまった。その後トーマス・トゥヘル監督率いるチームがペースを上げ続け、そのプレッシャーがついに実を結び、この試合2つ目のPKをハフェルツが決めて再び歴史を作ったのだった。

フライング・カイ!!

最終的な試合の統計ではチェルシーが大半の部分で優位だったことが明らかになったが、スコアボードで相手をリードしていたのはわずか13分だけだった。ハフェルツのPKは完璧なタイミングで決まり、パルメイラスに反撃する時間を与えなかった。

彼はプレッシャーの中でも冷静さを失わず、決定的なペナルティーキックを決め、今シーズン6点目、そして決勝戦での勝利につながるゴールを記録した。

また、チャンピオンズリーグ決勝とクラブワールドカップ決勝の両方で決勝ゴールを決めたのは、2011年、バルセロナのリオネル・メッシ以来となる。

この一撃は、枠外へのシュート3本と1本のシュートがブロックされた22歳の選手にとって、唯一の枠内へのシュートだった。チーム全体のシュート数は22本で、相手の2倍だったが、そのうち枠を捉えたのは3本だけだった。

支配した中盤

中盤のエンゴロ・カンテとマテオ・コヴァチッチのコンビは、終始エネルギッシュに動き回り、試合をコントロールする鍵となった。カンテは120分の試合中、6回のタックルと1回のインターセプトを行い、105本のパスのうち89%を成功させた。

一方、延長戦の開始と同時にベンチに退いたコヴァチッチは、自ら4つのタックルを決め、フィールドの中央からチームを前進させるのに貢献した。

ゴールドとシウバ

チアゴ・シウバは、試合終了のホイッスルが吹かれた直後にFIFAから大会最優秀選手に選ばれた。このベテランディフェンダーは、パルメイラスの気迫あふれる攻撃に直面しながらも、いつも通りの落ち着いたプレーでその存在感と忍耐力を示した。

37歳の彼は、2年前の夏に西ロンドンにやってきた時にはすでに多くのタイトルを持っていたが、それ以来、それまで手にしたことのなかったクラブでのタイトルをさらに3つも獲得した。

この試合では、6回のデュエルですべて勝ち、3回のクリアと1回のシュートブロック、さらに3回シュートを放った。テンポをコントロールするという意味で、150回以上のタッチ数を記録した選手は他にいなかった。

大会2得点のロム

ルカクはボールを持っている時間は少ないが、そのタッチはインパクトがある。決勝戦でも後半にヘディングシュートを決め、この大会2試合で2得点を記録した。

このゴールにより、ベルギー人ストライカーは10シーズン連続の二桁得点となり、2021/22シーズンの3カ月を残して、リーグ・カップ戦合わせてチーム得点王に躍り出た

彼をスタメンに起用したトゥヘルは、コロナ陽性による隔離からギリギリで決勝戦に駆け付け、またもやタイトル獲得に貢献するパフォーマンスを披露してくれた。就任から382日でチャンピオンズリーグ、UEFAスーパーカップ、クラブワールドカップを制覇し、今月末にはリーグカップの決勝戦も控えている。