アストンヴィラ戦のチームのパフォーマンスをデータから見てみると、左サイドからの攻撃が目立つと同時に、個々の選手の活躍が見て取れる。

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その時点から両チームとも勝ちにつながるチャンスをつくり、ジョン・マッギンのシュートはクロスバー直撃、試合終了間際のチルウェルのボレーシュートは僅かに枠を外れた。

1ポイント獲得によりチェルシーは2020年をリーグ6位で終えることになった。

左サイドからの攻撃

ランパードの戦術は、チルウェル、クリスチャン・プリシッチ、そしてメイソン・マウントの3人で左サイドから攻め、相手DFマティ・キャッシュを孤立させるというものだった。

実際に先制点は左サイドから彼ら3人がパスを回し、更にボールを預けたジルーがエリア内に走りこみ、低いクロスを頭で合わせて決めた。彼にとってクラブ・代表合わせてこれが今季14点目となった。

データから見ても、攻撃の約半分は左サイドからで、チルウェルはマウント、プリシッチを除いて最も高い位置でプレーした。、逆にジルーは前線から下がり他の選手たちのオーバーラップを促すプレーを見せた。

空中戦を制した回数は試合トップの4回で、シュート数2回を上回ったのはプリシッチだけだった。ハーフタイム11分前のゴールは彼のヴィラ戦での記録を更新するもので、彼ら相手にここ7試合で得点している。

一方チルウェルは今季リーグ戦でアシスト4本となり、既に自己ベストと並んでいる。

ブルーズのゴール期待値

ここ数週間コンスタントにゴールを奪えていないブルーズだが、原因は疲労と攻撃陣の離脱にあると言えるだろう。今季開幕から8試合で20得点、試合平均2.5点だったチェルシー、その後の8試合では11点で1試合1点を少し上回る程度となっている。

ピッチを奔走したカンテとマウント

中盤ではエンゴロ・カンテとマウントが多くのプレーに関与した。マウントのポゼッションはゲーム最高となる8%で、パス回数は2位、パス成功率は89%となった。

パス回数で上回ったのはチェルシーのCB2人だけで、キーパス3回も並んだのはカンテだけだった。マウントはドリブル、カット数もチープトップだった。

その他のデータ

チェルシーは今季セットプレーから得点を重ねており、ヴィラ戦では最多となるCK11回を獲得したが、得点には繋がらなかった。

ジョルジーニョとカンテは試合最多の5回タックルを成功させた。

プリシッチは試合最多となるシュート4本を記録したが、2本は枠外、1本はブロックされた。ブルーズは合計で16本シュートを打ち、そのうち5本が枠内、4本がブロック、7本が枠外となった。

2012年にプレミアリーグでデビューして以来、ジルーはヘディングにより32ゴール決めている。同じ相手に7試合連続で得点したのはロビン・ファン・ペルシー(対ストークシティ)だけである。