土曜日の午後、9月末以来の敗北を喫したチェルシーは、タイトルレースで順位を2つ落としてしまった。ここでは、ウェストハムに3-2で敗れた試合をデータから振り返っていこう。

チェルシーは2度にわたってリードしたものの、後半に入ってからはミスが目立ち、ポイントを失ってしまった。チアゴ・シウバのヘッドで先制した後、エドゥアール・メンディのミスによって献上したPKをマヌエル・ランジーニが決め同点としたが、前半終了直前、メイソン・マウントが見事なボレーシュートを決め、チェルシーが再びリードを奪った。

しかし後半、ジャロッド・ボーエンとアルトゥール・マスアクがゴールを決めハマーズのヒーローとなり、チェルシーはリーグ戦2敗目を喫することになった。この日、リヴァプールとマンチェスター・シティが勝利したため、順位は3位に後退した。

チャンスの比較

試合には敗れたものの、ブルーズはシュート数(19対11)、パス本数(507対250)、ポゼッション(64%対36%)など、主なパフォーマンス指標のほとんどで上回っていた。

しかし、ゴール期待値(xG)で測定されたビッグチャンスの質は、10月のブレントフォード戦での僅差の勝利以来、最も低いものとなった。デイヴィッド・モイーズ監督は、少ない攻撃からより良いチャンスを生み出すことに成功し、シュート成功率は27%と、ブルーズの約3倍に達した。その要因のひとつは、個々のミスによって主導権を握られてしまったことにある。たとえば、PKを与えてしまったり、試合終盤にマスアクのクロスがDFに当たり、そのままゴールとなってしまったシーンが挙げられる。

下の平均ポジション図が示すように、チェルシーの布陣は若干乱れており、ウイングバックは今シーズンこれまでのような前進を見せず、カイ・ハフェルツ、ハキム・ツィエク、マウントの攻撃トリオは中央の小さなエリアに密集していた。ウェストハムはチェルシーの布陣に合わせて、リース・ジェイムズとマルコス・アロンソの攻撃参加を妨害した。

躍進するルベン

週半ばのワトフォード戦を欠場したジョルジーニョに加え、ルベン・ロフタス=チークが3試合連続で先発出場した。

この2人は合わせて170回のボールタッチを行い、個人で上回ったのは97回のジェイムズだけだったが、ロフタス=チークは特にボールを使ったプレーを積極的に行った。

25歳のロフタス=チークは、ウェストハムのチーム合計と同じ数の4回のドリブルを成功させ、2本のキーパスを成功、91%のパス成功率は、ジョルジーニョとイッサ・ディオプを除けば、この試合で最も高かった。

いつもとは違う展開

チェルシーが主導権を握っていたのは疑いようのない事実だが、ハーフタイムにリードしていた状況で負けたのは、ドイツ人指揮官のもとプレミアリーグでは初めてのことだった。最後の逆転劇は3年前、マウリツィオ・サッリ監督が指揮を執ったウルブス戦で、リーグ戦48試合の無敗記録を達成した。

また、トゥヘル監督が就任してから53試合中、1回以上の失点をしたのは3回目で、今季までリーグ戦14試合で6失点だけだったが、今回1試合で3失点してしまったのは、珍しく守備の不調を証明している。

試合中の空中戦では17対14、タックルでは13対6、クリアー数では27対9でアイアンズに負けていた。しかし、9本あったコーナーキックの一つからチアゴ・シウバが先制点を決め、プレミアリーグ史上最年長ゴールを記録した。

マウントの影響力

先週のミッドウィークにトゥヘル監督下で初めて2桁ゴールを達成したマウントは、今季のベストフィニッシュのひとつである正確なボレーシュートをゴール下に決めた。

このゴールとアシストの連発により、マウントはチェルシーでトップとなる18回直接ゴールに関与した(11ゴール7アシスト)。

ロンドン・スタジアムでも、3本のシュートを放ち、4選手を除きより多くのタッチ数を記録し、4本のキーパスを成功させるなど、この試合で最高のパフォーマンスを見せた。

しかし残念ながら、1ゴール1アシストだけでは、チームに勝ち点をもたらすには不十分で、ブルーズは勝ち点を得ることなくアウェーの地を後にした。