ホームで行われたカラバオカップ準決勝トッテナムとの第1戦、トーマス・トゥヘルはいつもと違う戦術を試みたが、チェルシーはデータが示す通り、いつものように自信を持って相手を一蹴した。

この時期、チームでは怪我やコロナ感染により離脱者が日に日に増えており、特にディフェンス陣の欠員が多いため、監督はある意味伝統的な4-4-2の布陣に変更した。

その結果、今シーズンの好調なスタートを彷彿とさせる素晴らしい攻撃的サッカーを披露し、最初から最後まで試合を支配し、カイ・ハフェルツの先制点とベン・デイビスのオウンゴールにより2-0リードで次週の第2戦に持ち越した。

攻撃的な姿勢

11月にアントニオ・コンテが監督に就任して以来、トッテナムは国内戦では無敗でこの試合に臨んだかもしれないが、スタンフォードブリッジで輝いたのはチェルシーだけだった。

トゥヘル監督率いるチェルシーは、ピッチの高い位置で何度もボールを奪い返し、その状況を利用して素早くゴールチャンスを作るなど、見慣れた光景が多く見られた。先制点のシーンも、マルコス・アロンソが左サイドのエメルソン・ロイヤルからボールを奪い、エリア内に走り込んだハフェルツがゴールを決めたのだ。

チェルシーが完全に試合を支配したという事実は、データにも如実に表れている。トッテナムの5本に対し、ブルーズは20本のシュートを放ち、ハキム・ツィエク、メイソン・マウント、ロメル・ルカク、ティモ・ヴェルナーがそれぞれ試合最多となる3本を放った。スパーズの選手で2回以上枠内にシュートを放った選手はおらず、チーム全体でも2回だけとなった。

また、自陣深くでボールを持ったときに我慢してボールを回し、チャンスを待つというのもチェルシーのおなじみのプレースタイルで、ポゼッション率は64%、パス成功率はチーム全体で平均90%だった。4人のディフェンダーのパス回数はどの選手も上位に入り、アロンソは102回で悠々と1位を獲得した。

しかし、20本のシュートのうち42パーセントがペナルティエリアの外からであったことが示すように、相手ゴール前での忍耐力は少し欠けていたかもしれない。これは、おそらくリヴァプール戦でのマテオ・コヴァチッチのゴールに刺激を受けたからなのかもしれない。

数的有利

トッテナムがブルーズのフルバックとウイング相手に苦戦したのは、普段からウイングバックを擁してワイドなエリアで相手を苦しめていることを考えれば、当然のことかもしれない。

しかし、そのスペースのできた両サイドをそれぞれ異なる方法で有効に使ったことにより、攻撃的なエリアでオープンなプレーができたのであろう。

アロンソは左サイドを縦横無尽に走り続け、ウイングバックからフルバックに交代しても、特にボールを保持しているときのプレーはほとんど変わらないように見えた。しかし、ハフェルツ、そしてハーフタイムに負傷した同胞の代わりに投入されたティモ・ヴェルナーが左サイドに流れてボールを拾ったことを考えれば、そこがスパーズにとっての脅威、そして先制点の源であったとしても不思議はない。

その結果、2つのことが起こった。まず、アロンソがウイングバックのエメルソン・ロイヤルを抑え込み、マウントがその後ろのスペースを利用し、ハフェルツやヴェルナーが左サイドのセンターバック、ジャフェット・タンガンガを大きく引き寄せ孤立させる。最初のゴールではハフェルツに逆をつかれ、2点目はクリアボールがチームメイトのデイビスに当たって入ってしまった。

左サイドからの攻撃は、チェルシーの攻撃全体の44パーセントを占め、またトッテナムはその部分をカバーするために横への移動を強いられることになった。その結果、中央のロメル・ルカク、そして逆サイドのツィエクにスペースが生まれ、後者はそれをうまく利用して左足で中へ切れ込み、自身や他の選手にチャンスを作り出した。

ルカクの3回のドリブルを上回ったのはツィエクの4回だけで、この2人がいかに頻繁にスペースを見つけていたかを示す一例だ。ツィエクの4本のキーパスも、同数はアロンソしかいない。

中盤のマラソン

この試合でシステムを4-4-2に変更したことのデメリットは、理論上中盤の厚みがなくなることであったはずだが、マウントがいつも通り後ろに下がってボールを受けたことで、これはいくらか緩和された。

しかし、何よりもサウール・ニゲスとジョルジーニョが中盤で活躍したおかげで、チェルシーが中央のポジションで劣勢に立たされることはなかった。

ジョルジーニョにとっては、普段の3トップとは違い、2トップでより広い範囲をカバーする必要があったが、逆に足を伸ばすチャンスとなった。

しかし、夏にアトレティコ・マドリードからレンタル移籍して以来、イングランドでの生活になかなか適応できなかったサウールの活躍は、本当に際立っていた。試合が進むにつれて自信をつけ、後半には草の葉の一本一本までカバーしようと決意しているように見えた。

このスペイン人選手は、トッテナムの攻撃が始まる前に、その脅威を断ち切るために、何度も重要な役割を果たした。また、サウール、ジョルジーニョ、アントニオ・リュディガーがそれぞれ行った3回のインターセプトも、ピッチ上で最多となった。