チャンピオンズリーグ準々決勝アウェーでのポルトとの第1戦のデータから、ブルーズがどのように前半戦を2-0で勝利したかを見ていこう。

この試合はヨーロッパのトップクラブ同士の対戦に相応しい緊張感のある接戦となった。

ポゼッションではチェルシーが57%でパス数は549本で成功率は87%となった(ポルトは342本)。しかしそれはあくまで試合内容の一部分だけを表すもので、ポルトはチェルシーの倍となる12本のシュートを放った。

ビッグゲームには勝敗を左右する決定的な瞬間があり、チェルシーはセビーリャにてそれをものにした。6本のシュートから2つのゴールが生まれ、さらにクリスチャン・プリシッチのゴールもバーに当たるなど、ゴール前で非常に正確なプレーを見せた。

蒼き壁

ゴール期待値はチェルシーの強固なディフェンスによってより正確なものとなった。ポルトは多くのシュートを打ったがそのほとんどがセットプレーから出(12本中7本)残りの5本中4本はペナルティーエリア外からだった。

両チーム合わせて最もシュート数が多かったのは2014のギグスに次ぐCL最年長出場記録となったポルトのベテランのペペ(3本)で、一方ブルーズのシュートはそれぞれ異なる選手によるものだった。

ディフェンスではブルーズのリカバリーは30回、タックルは12本、インターセプト9回、シュートのブロック4回、クリアー回数は23回となった。

この試合も守備、そしてビルドアップにおいてアンドレアス・クリステンセンの好調さが際立った。空中戦を5回制したのに加え、ボールタッチ数は試合トップの91回、パス成功率も94%でチームトップとなった。

キャプテンのセサル・アスピリクエタもポルトのシュート4本中3本をブロック、残りの1本はリュディガーが阻んだ。

3人のディフェンダーを守備面で支えたのが中盤の2選手で、ジョルジーニョはタックル7回(試合トップ)でインターセプトは2回(チームトップ)、CL50試合出場を果たしたマテオ・コヴァチッチもジョルジーニョに近い数字を出した。

今季CLでこの試合が7回目のクリーンシートとなったのも驚きではない。この記録と失点2点はどのクラブも達成していない記録だ。

開花したブルーズ

メイソン・マウントとベン・チルウェルのチャンピオンズリーグ初得点により2-0で勝利したことはブルーズにとってこれからを期待させるものだった。マウントのゴールが1分以上続いたポゼッションから生まれたことにもトゥヘルは間違いなく満足しているだろう。

チャンピオンズリーグでチェルシーのイングランド人2選手がゴールを決めたのは、ジョン・テリーとフランク・ランパードが得点した2012年のホームでのナポリ戦以来となり、そのシーズンにブルーズはこの大会で優勝した。

マウントのゴールはトゥヘルの下でチーム得点王となっている彼の好調ぶりを示すものでもある。このところ高いパフォーマンスを発揮し続けているマウントだが、年齢的にはまだ若くチャンピオンズリーグにおける22歳87日でのゴールはチーム歴代最年少となる。

これで既にリーグ戦、FAカップ、ネイションズリーグ、ワールドカップ予選でゴールを決めているマウントが得点していないのはリーグカップのみとなった。

ポルト戦での勝利はチームとして高まる自信と連携を示すものだった。アトレティコ・マドリード戦に続きアウェー2連勝は準決勝に進出したクラウディオ・ラニエーリ監督時代の2004年以来のこととなる。

更にホーム&アウェー方式における第1戦での勝利は13回目となり、過去12回はすべて次のラウンドに駒を進めている。