チャンピオンズリーグのマルメ戦で、ブルーズは圧倒的な強さを見せつけたものの、スウェーデンではわずか1ゴールにとどまった。この試合をデータから紐解いていこう。

3日前のニューカッスル・ユナイテッド戦のように、チェルシーは後半になっても突破口を見出せずにいたが、カラム・ハドソン=オドイのピンポイントで低いクロスをハキム・ツィエクが落ち着いて決めて、ついに勝利を手にした。

ブルーズは何度もビッグチャンスを逃し、xG(ゴール期待値)は2.5となったが、再びクリーンシートを達成し、無事に勝ち点3を獲得、ノックアウトステージ進出に向けて前進することができた。

これで、グループリーグ残り2試合のユヴェントス戦(ホーム)とゼニト・サンクトペテルブルク戦(アウェー)で、勝ち点1ポイントを取れば、決勝トーナメント進出は確実になる。

ルベンが大活躍

6年ぶりにチャンピオンズリーグで先発したルベン・ロフタス=チークは、中盤で試合を支配した。この25歳の選手は、典型的なライン間を切り裂く動きでチームを前進させた。彼の伸びやかなステップ、強靭なフィジカル、素晴らしいバランス感覚に相手は非常にてこずったと言えるだろう。

ドリブル突破の回数(7回)とデュエルの回数(14回)は、ピッチ上のどの選手よりも多く、ボールを奪うことと攻撃に影響を与えることにおいて、これらの数字は彼の影響力を示すものだ。カイ・ハフェルツがゴール前でもう少し積極的にプレーしていれば、ロフタス=チークはこの日の仕事をアシストで締めくくることができただろうし、彼の記録した3つのキーパスを上回ったのはツィエクだけだった。

ブルースのポゼッション時、ディフェンダー以外で最もタッチ数が多かったのもロフタス=チークだった。

マルメのジョン・ダール・トマソン監督は、2年ぶりに満員の観客を前にしたこの試合で、チームのサポーターにパーティーのような雰囲気を作るように呼びかけた。地元のサポーターはその要望にカラフルに大きな音を立てて応えたが、ピッチ上のオーケストラを指揮したのはルイシャム出身のロンドン人だった。

功を奏したウイングのスイッチ

トーマス・トゥヘル監督は試合後のインタビューで、ハーフタイムにハドソン=オドイとツィエクのポジションを入れ替えたのは、アシスタントのアルノ・ミケルスのアイデアによるものだと明かした。この試合では、モロッコ人選手が右サイド、ハドソン=オドイが左サイドでスタートし、2人は利き足を活かしてピッチの中央部分に切り込んでいた。

この試合唯一の得点シーンでは、ハドソン=オドイがカイ・ハフェルツとの巧みなコンビネーションから脅威的な前進を見せた後、正確なロークロスを上げてツィエクのゴールをアシストした。

単なる横パスでもアシストになることがあるが、今回のアシストはまさに「与える行為」であり、20歳の若者にチャンピオンズリーグでの2つ目のアシストをもたらした。ティモ・ヴェルナーとメイソン・マウントが不在の中、彼の攻撃力はこれまで同様、重要な役割を果たしたと言えるだろう。

最近の16ゴールのうち10ゴールがアカデミー出身の選手によるものというのも、チェルシーにとっては非常に明るいニュースだ。

難攻不落のディフェンス

エドゥ・メンディは5試合連続でクリーンシートを達成したが、このセネガル人GK相手に南スカンジナビアのチームは全く歯が立たず、今回の試合でも枠内にシュートを打つことができなかった。

実際、メンディはブルーズでの過去4回の出場で、わずか2回しかゴールを奪われていない。最後にオープンプレーから失点したのは、CLグループステージ第2節、トリノでユヴェントスのフェデリコ・キエーザが決めたゴールだった。

年初にトゥヘルがチェルシーを率いて以来、ブルーズはリーグ・カップ戦合わせて他のチームよりも少なくとも9回以上のクリーンシートを達成しており、ヨーロッパのトップ5リーグの中で最多となっている。一方、ツィエクのゴールは、欧州大会での通算500ゴール目となった。

その他の注目すべき数字

週末のタインサイドでの試合と同様、エレダ・スタディオンでの試合でも73%のポゼッション率を記録した。この結果、今大会の平均ポゼッション率は66.8%となり、全32チームの中で最も高い数値となった(60.3%のリヴァプールを上回る)。

パスの精度がチェルシーより高いのはウクライナのシャフタール・ドネツクだけで、ブルーズの89.8パーセントに対して90.3パーセントとなっている。この試合ではアントニオ・リュディガーとアンドレアス・クリステンセンがそれぞれ11.2パーセントと最もボールをキープした。この左右のCB2人は、パスでもお互いに108本を記録している。

ブルーズのシュート数は22本で、チャンピオンズリーグの試合では少なくともここ6年間で最も多く、マルコス・アロンソ、ロフタス=チーク、ツィエクがそれぞれ4本ずつを放った。ロフタス=チークは5本のパスと2本のドリブルを成功させるなど、決定的な活躍を見せた。