南海岸でのブライトン戦は膠着状態となり、結果、リーグ戦過去7試合で5回目となるでの引き分けに終わった。ここでは、この試合のデータや主要なトピックを詳しく見ていこう。

チェルシーはアメックスでブライトンと対戦し、ハキム・ツィエクの素晴らしいミドルシュートで先制したが、後半アダム・ウェブスターの強烈なヘディングシュートで同点に追いつかれた。

試合終盤、両チームとも勝ち越し点を狙ったが、どちらも重要な追加点を挙げることができず、この3週間で2回目となる引き分けとなった。

突破力の欠如

ポゼッションはブルーズが57%、ブライトンが43%で、枠内へのシュート数もブルーズの方が多かったが(ブルーズが15本中3本に対しブライトンが10本中2本)、シーガルズは互角の勝負の中でより大きなチャンスをつくった。

ブライトンのxG(ゴール期待値)は0.81で、チェルシーの0.64を上回っており、攻撃面でのブルーズのまとまりのなさ、そしてケパ・アリサバラガの2度の重要なセーブに救われたことが浮き彫りになっている。グレアム・ポッター監督は、欧州王者をリーグ戦で初めて破ることができなかったのは、チャンスをつくりつつもラストパスが決まらなかったからだと感じているだろう。

チェルシーのシュートの半分以上が18ヤードのエリアの外からで、枠内へのシュートはツィエクの先制弾を含め、全体の5分の1に過ぎない。ツィエクは、プレミアリーグで4ゴール目を挙げたが、そのすべてがアウェーで決めたものだ。

輝き続けるシウバ

黄色いユニフォームを纏ったブルーズの多数が低調だったにもかかわらず、チアゴ・シウバは、彼の永続的なクラスと経験を思い起こさせるような活躍をした。彼の危険に対する読みは、今回も模範的で、数秒の余裕をもって、シュートをブロックしたり、クロスを頭で受け止めたりして、正しいポジショニングをキープしていた。

チアゴ・シウバの記録したボールタッチ数は106回、パス数は80本、クリア数は8回、空中戦での勝利数は4回と、他のどの選手よりも優れたものだった。

変わりゆくかたち

トーマス・トゥヘルはここ数週間、チームの布陣をたびたび変更し、運動量の多いウイングバックのベン・チルウェルとリース・ジェイムズの不在に別の方法で対処しようとしている。アメックスでは、4バックが基本で、ジョルジーニョはセンターバックのサポート役として深めの位置でプレーしていた。

ツィエクは右サイドでプレーし、ブライトンのウイングバック、マルク・ククレラの前進をカバーする役割を担い、インターセプト数は最多の3回だった。

メイソン・マウントとカラム・ハドソン=オドイは、左サイドで同じ役割を果たしながら、より中央でロメル・ルカクをサポートし、ハドソン=オドイは2人の中でより広い範囲をカバーした。

しかし、攻撃陣の連携は良くなく、後半80分にベンチに退いたルカクはわずか 18 タッチとどの先発選手よりも少なかった。マウントとハドソン=オドイも50回以下のタッチ数しか記録しておらず、よりエネルギーと激しさをもってプレーしたブライトンの攻撃陣に圧倒された。

リセットボタン

チェルシーの指揮官であるトゥヘルは試合後、このところの多忙なスケジュールが選手の肉体的、精神的能力を消耗させたと指摘し、疲労をテーマとして取り上げた。データもその主張を裏付けている。

ボールを受け、運び、パスを出す相手選手にプレッシャーをかけた回数で表される「ポゼッションからのプレス」は、クリスマス前にコロナ陽性者が続出した時期にアウェーでウルブスと対戦した時以来、最低となった。成功率はわずか20%で、今シーズンの最低記録となった。

12月に入ってから15試合目であることを考えれば、当然といえば当然かもしれない。それに比べ、ブライトンは同じ期間に9試合をこなした。

日曜日の午後、スタンフォードブリッジでトッテナムと対戦した後にやってくる今度の代表戦によるブレークは、ブルーズにとって歓迎すべき休息期間となることだろう。