ホームでのアーセナル戦のデータに見ると、両チームともサイドを狙い、ティモ・ヴェルナーが脅威となったが、満足のいくプレーができなかったブルーズはアーセナルに4-2で敗れた。

両チームとも活き活きとプレーした前半は、2度にわたってゴールを奪われビハインドを負ったが、ヴェルナーが左サイドから切り込み放ったシュートがディフェンダーに当たって跳ね返りゴールとなり、さらにセサル・アスピリクエタがメイソン・マウントの低いクロスを見事に合わせて、すぐに同点に追いついた。

しかし、後半にまたもやディフェンスのもたつきからアーセナルにゴールを奪われると、その後は相手に守りに入られ同点弾を決めることができず、試合終盤にはPKを決められ勝ち点1を取るチャンスを逃した。

僅かな差

シュート数はアーセナルが14回とやや多いがほぼ互角で、両チームとも明確なチャンスを作り出せなかった。両チーム合わせて25回シュートを放ったが、ゴールとなった6本だけが枠内へのシュートだった。

ポゼッションに関しては68パーセントとチェルシーが優勢で、パス数ではアーセナルの346本に対して729本だった。プレーの32%はガナーズのファイナルサードで行われたのに対し、チェルシーのファイナルサードでは23%となった。

しかし、このロンドンダービーでは、アーセナルの選手が4ゴール中1人しかアシストしていないことからもわかるように、チェルシーは自分たちのミスを罰せられた。エディ・エンケティアの1点目は、アンドレアス・クリステンセンのパスミス、2点目はマラング・サール、エンゴロ・カンテ、チアゴ・シウバの連携ミスから生まれたもので、ブカヨ・サカはペナルティ・スポットからチャンスを得たのだった。

見方によれば、両チームとも1つのミスがゴールチャンスにつながったと言えるだろう。アーセナルはそのチャンスをものにしたが、チェルシーはそうではなかった。

またもやヴェルナーが得点

アーセナルに痛い敗戦を喫したが、その慰めのひとつは、最初の同点弾を決めたヴェルナーの好調が続いていることだ。このドイツ人選手は再び自信を取り戻し、パワフルな走りと前線でのダイレクトプレーで相手を苦しめた。

シュート数で彼の3本を上回ったのはマルコス・アロンソとアーセナルのエンケティアだけで、4回のドリブル成功はエンケティアと並んでルベン・ロフタス=チークの3回を上回り、ピッチ上で最多となった。

ヴェルナーもキーパスを出したが、マウントとマルティン・オデゴーがそれぞれ1アシスト、3キーパスを出しており、両者ともチャンスメーカーとしての資質は明らかだ。

ティモは、サウサンプトンで2回、レアル・マドリードで1回、ゴールネットを揺らしており、これでここ4試合で4ゴールとなった。そのうち3点はプレミアリーグでのもので、2020年10月以来となるリーグ戦での連続得点となった。その際もサウサンプトン戦、バーンリー戦、シェフィールド・ユナイテッド戦で得点を挙げ、4試合連続ゴールを達成した。

サイドを狙った両チーム

チェルシーはアーセナルをサイドから攻略しようと試みた。ピッチ中央からの攻撃はわずか23%、一方、ガナーズはサカのスピードとテクニックを最大限に利用しようとし、攻撃の42%が右サイドからだった。

サカをチェルシーディフェンス相手に走らせようとしたため、左サイドのサール(9回)とアロンソ(5回)のタックル数は他のどの選手よりも多くなった。サールは空中戦の勝利数6回、ファウル数4回と誰よりも多く、間違いなくプレーの中心にいた。

ボールタッチ数も142回と他を大きく上回っており、ブルーズの2位はアロンソで92回、アーセナルではグラニト・シャカが58回でチームトップだった。

サイドからの攻撃に関しては、試合終盤にリース・ジェイムズがアスピリクエタとポジションを代えてさらに前に出て、センターリング能力を生かしてエリア内にボールを供給しようとしたことで、ワイドに展開するプレーの傾向がより顕著になった。

その結果、アーセナルの8本に対して、20本以上のクロスをエリア内に入れたが、そこから得点に繋げることはできなかった。そのうち6本がジェイムズのもので、3バックでプレーしていたにもかかわらず、90分を通してより多くのクロスを出したのはマウント(8本)だけだった。

アロンソの5本のシュートは、アーセナルのストライカー、エンケティアと並んで、全選手の中で最多だったのだ。