データとグラフィックを使って週末のクリスタルパレス戦の勝利についてより詳しく振り返ってみよう。

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流れるようなプレーを求めて

昨日のセルハースト・パークでの試合は、ずっと膠着状態が続いているように感じられた。前回のブレントフォード戦では0-0で引き分けたが、今回も相手はボール奪取を狙わずに堅固な守備を保ちながら、時折カウンターアタックで攻撃に転じるという内容だった。

その結果、ほとんどチャンスのない試合となった。パレスは枠内シュートがゼロ、ブルーズも9本中3本のみとなり、20分のエンゴロ・カンテのシュートからツィエクの決勝ゴールの間までほぼ特筆すべきプレーは生まれなかった。

荒れ模様の天候とパレスのフィジカルなアプローチによりボールをキープすることは容易ではなく、これはパス成功率が83パーセントと比較的低いことにも反映されている。18回の空中戦のうち、両チームとも50%ずつの勝利だったが、イーグルスの方がクリア、インターセプト、タックル数が多かった。

魔法を使ったツィエク

これでプレミアリーグ3試合連続得点となったツィエクが、またもや進取の気性に富んだプレーを見せた。タッチ数は76回とディフェンダー以外の選手では最多で、11回ドリブルを試みたことが、彼の今持っている自信を象徴している。そのうち4回は成功し、いつもより深い位置でプレーしたクリスチャン・プリシッチと並んで、この試合最多の数字となった。

ブライトン戦、トッテナム戦に続き、この試合でも、マルコス・アロンソの深いクロスをファーポストでノーマークで受け、ハンターとしての本能を見せつけるゴールを決めた。そのわずか14分前には、ロメル・ルカクのオフサイドを理由にVARで彼のゴールが取り消されたこともあった。ブルーズがゴール前でチャンスを作ることに苦労している中、彼のここ数週間の台頭ぶりは目を見張るものがある。

厳しい戦いの中、ツィエクは守備でも仕事をこなし、3つのタックルを記録した。この数字は、黄色いユニフォームをまとったブルーズの中でジョルジーニョ(5回)に次ぐものだ。

パレスとの連勝記録を更新

試合終了間際となったが、ツィエクのゴールで初めてパレス相手にリーグ戦9連勝を達成した。これで、パレスとのリーグ戦での成績は26試合中20勝となり、勝率は77%となった。また、セルハースト・パークでリーグ戦4連勝を達成したのも初めてのことだ。

トゥヘル率いるブルーズにとって、ロンドンでの好成績はまだまだ終わらないようだ。今シーズンのダービーでは、試合時間残り15分で11点を決めており、現在12試合中10勝している。