ドローに終わったトッテナム戦をファクトと数字をもとに振り返ってみよう。

スタンフォードブリッジでは、チェルシーが明らかに優勢に試合を進め、統計的にもその優位性は証明されている。トッテナムの79パーセントのパス成功率とは対照的に、チェルシーのポゼッションは63.7パーセント、パス成功率は86パーセントとなった。ファイナルサードでのパス回数は226回、トッテナムはわずか60回だった。

チアゴ・シウバを除くチェルシーのすべての選手が少なくとも1本のシュートを放ち、デビュー戦でゴールを決めたカリドゥ・クリバリは試合最多の3本を放った。しかし残念なことに、優勢であったにもかかわらず、ウーゴ・ロリスを脅かすことはできず、16本のシュートのうち枠内へは3本しかなかった。一方のスパーズは、10本のシュートのうち、半分がターゲットを捉えた。

また、トッテナムは32回ものクリアを記録したが、ブルーズはわずか5回だけだった。トーマス・トゥヘル監督が試合前に要求していたように、チェルシーはトッテナムに思うようにプレーさせず、カウンターアタックの芽を摘み取ったのだ。

戦術の変更に苦しんだトッテナム

前線では、メイソン・マウントが中盤まで下がり、相手の3バックを引きずり出し、ウイングバックがオーバーラップして攻撃を補った。マウントの7回のタックル成功は、この試合の最多記録であり、彼の強い意志を示すものだった。

後半、トッテナムが3-4-3から4-2-4に移行してきた際は、サイドのスペースを突いたチェルシー。その数分前には、センターバックから右ウイングバックにポジション変更したジェイムズが右サイドを駆け上がり絶妙なクロスをあげたが、カイ・ハフェルツのボレーは惜しくも枠を外れた。

トゥヘル監督は攻撃陣のさらなる効率化を望んでいるに違いないが、別の試合であればこの2ゴールで勝つには十分だっただろう。

ルベンの咆哮

ルベン・ロフタス=チークは、トゥヘルが右ウイングバックに彼を起用した理由を見事に証明してみせた。

圧倒的な身体能力を持ち、ポゼッションに自信があり、スペースに飛び込むと常に危険な存在だったルベンは、ジョルジーニョに代わってセサル・アスピリクエタがピッチに入る前に、右サイドでトッテナムに多くの問題を起こしていた。

ラヒーム・スターリング、ジョルジーニョと並んで、彼はチェルシーでは最多の2本のキーパスを出し、3回のドリブルを成功させた。この記録を上回ったのは、4回のカイ・ハフェルツだけだった。

ロフタス=チークはディフェンス面でも輝きを見せ、3回タックル成功、空中戦で3回勝利、トッテナムの選手に一度も抜かれることがなかった。

エドゥ・メンディがロングボールを放つと、ロフタス=チークが前線に入り、攻撃に高さを加え、さらにジョルジーニョとエンゴロ・カンテをサポートするために中央へ移動し、その多才ぶりを発揮することもある。ロフタス=チークは、この試合でも素晴らしいパフォーマンスを披露した。